【速報レポート】B’z、全国ツアー完遂「誰かのEPICの一部になれたら、こんな幸せなことはない」

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B'zが7月26日(日)、ナゴヤドームにて全国ツアー<B’z LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHT->のファイナル公演を開催した。その速報レポートをお届けしたい。

◆B’z 画像

<B’z LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHT->は、3月11日のアルモニーサンク北九州ソレイユホールより全27公演のホール・アリーナツアーとしてスタート。あいだに追加公演となる東名阪福のZeppツアー<B’z LIVE-GYM 2015 -epic night->を挟んだスタジアムツアーは、6月13日の味の素スタジアム公演を皮切りに全9公演の巨大規模で行われたものだ。<B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 -ENDLESS SUMMER->以来となる同ツアーはもちろん全公演ソールドアウト。足掛け5ヶ月間、全国25ヶ所40公演で、全52万人を動員する一大ツアーとなった。

そのファイナルが開催されたナゴヤドームには午前中から会場周辺に人が溢れ、ツアートラックが停車した駐車場に記念撮影の人垣が出来るなど、中日ドラゴンズの本拠地となるナゴヤドームがB'z一色に塗りつぶされる賑わい。幾重にもトラスが重なり合ったステージ上にはクラッシュした計6台ものレーシングカーや遥か上方まで伸びる真っ赤な階段が配置され、ステージセットを見ただけでそのスケールの大きさに圧倒される。


定刻の17時に場内が暗転。オープニングはステージ正面にセットされたLEDに街の雑踏に浮かぶ真っ赤な風船が映し出され、それがやがて大海原へ旅立つストーリーを描いたドラマティックなもの。灼熱のステージの幕開けは最新シングル「RED」だ。“Wow Wow”という力強いシンガロングが、のっけから会場をひとつにしてしまった。真っ赤なマイクスタンドを高々と掲げる稲葉浩志、松本孝弘のギターサウンドが広大な場内を疾走させるように駆け巡る。続く「NO EXCUSE」ではカメラに向かって歌詞の一節“もう一回やらせてください”と歌った稲葉がサングラスを外す仕草にドームが爆発した。途方もないスケール感と圧倒的なサウンドが渦を巻くステージが、わずか2曲でナゴヤドームの37,000人(2日間計74,000人動員)を魅了した。


セットリストは最新アルバム『EPIC DAY』を中心に、ライヴで演ったら盛り上がらずにはいられないヒット曲や人気曲の数々が次々に展開されていくもの。レコーディングで完璧な形に作り込まれたB’zサウンドが、ライヴで一層の表現力と躍動感を増して再現される。とりわけ中盤に披露された「Man Of The Match」はジャジーなギターソロや荘厳なハモンドオルガンなど楽曲自体が持つ深い味わいに、無数にうごめく照明が絶妙な相乗効果を加えて幻想的なトリップ感を増幅させた。


一方で定番曲「熱き鼓動の果て」は松本によるスライドギターなど新アレンジが加えられて新鮮に響く。そして、ライヴのハイライトのひとつはこの曲にあった。左右幅100m以上は優にあろうかというランウェイの上手と下手で各々パフォーマンスを繰り広げる松本と稲葉だが、曲の途中でそのランウェイ突端部分が切り離されて移動ステージとなった。それがそのままドームの外周を移動するというサプライズ。しかも稲葉が“モウスグデ アナタニアエル”という歌詞をリフレインしながら、2つの移動ステージがやがてアリーナ最後方で合体してサブステージへと姿を変えるのだから、場内の狂乱振りは半端ない。ここでは2人による弾き語り「ZERO」や、サブステージの2人とメインステージのサポートメンバーがアリーナ席を挟んだまま演奏した「Blue Sunshine」が繰り広げられた。広大なドーム会場を文字通り一体とするエンターテイメントにナゴヤドームが沸騰したことは言うまでもない。


驚きはまだまだ続く。「ultra soul」からスタートした怒濤の後半では、「BURN」でステージの上手下手に吊り上げられた2台のレーシングカーが落下して大爆発。「Las Vegas」ではスロット、ルーレット、ダイス、自由の女神をはじめとした巨大バルーンが会場上空を浮遊するなど、ビッグサプライズの連発だ。そして、本編ラストは最新アルバム表題曲「EPIC DAY」。同ライヴ中のMCで、稲葉は『EPIC DAY』についてこう語っていた。


「グルッと場内を一周してきましたけど、その道中でみなさんの笑顔や声援、汗を見ていると、本当にEPICだなと思いました。“EPIC DAY”という言葉には、人生で一度来るか来ないか、それくらい素晴らしい日という意味があります。もちろん自分にとってのEPICでもありますが、誰かがEPICを感じているその瞬間に一緒に居ることができたり、その一部になれたとしたら、人として生きていく中で、こんな幸せなことはないんじゃないでしょうか。それもEPICだなと。みなさんからつくづく知らされました」──稲葉浩志


観るものの心を釘付け状態にした壮大なエンターテイメントはB’zならではのものであり、そこで最も素晴らしかったのが一大巨編ともいえるステージを余すところなく響かせたメンバーの力量と心意気の高さにある。アンコールで「イチブトゼンブ」「愛のバクダン」を披露したステージは、終始笑顔のままで幕を閉じた。全国40本のツアーを完全燃焼したステージ。そして客席から得たとてつもないパワー。この“EPIC”を胸にB’zはすでに新たなる目標へ歩みを進めているのかもしれない。


なお、同ライヴでは松本孝弘が初めて使用したフライングVをはじめ、サウンド&イクイップメント的な見どころがそこかしこに散りばめられていた。本速報レポートに続いて、BARKSでは後日、その深層に迫る詳細レポートをお届けする予定だ。お楽しみに。

取材・文◎梶原靖夫(BARKS)

■<B’z LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHT->
2015.07.26@ナゴヤドームSET LIST
01.RED
02.NO EXCUSE
03.YOU&I
04.TIME
05.HEAT
06.アマリニモ
07.Exit To The Sun
08.Black Coffee
09.君を気にしない日など
10.Man Of The Match
11.熱き鼓動の果て
12.ZERO
13.Blue Sunshine
14.有頂天
15.ultra soul
16.スイマーよ!!
17.BURN
18.Las Vegas
19.EPIC DAY
<ENCORE>
20.イチブトゼンブ
21.愛のバクダン

■スタジアムツアー<B’z LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHT->

6月13日(土)味の素スタジアム
6月14日(日)味の素スタジアム
6月27日(土)福岡 ヤフオク!ドーム
6月28日(日)福岡 ヤフオク!ドーム
7月02日(木)京セラドーム大阪
7月04日(土)京セラドーム大阪
7月05日(日)京セラドーム大阪
7月25日(土)ナゴヤドーム
7月26日(日)ナゴヤドーム

■【 追加公演 】<B’z LIVE-GYM 2015 -epic night->

6月18日(木)大阪 Zepp Namba
6月22日(月)東京 Zepp DiverCity
7月14日(火)名古屋 Zepp Nagoya
7月21日(火)福岡 Zepp Fukuoka

■ホール・アリーナツアー<B’z LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHT->

3月11日(水)アルモニーサンク北九州ソレイユホール(福岡)
3月13日(金)壱岐文化ホール(長崎)
3月21日(祝・土)サンドーム福井
3月22日(日)サンドーム福井
3月28日(土)宮城 セキスイハイムスーパーアリーナ
3月29日(日)宮城 セキスイハイムスーパーアリーナ
4月02日(木)横浜アリーナ
4月04日(土)横浜アリーナ
4月05日(日)横浜アリーナ
4月11日(土)静岡エコパアリーナ
4月12日(日)静岡エコパアリーナ
4月17日(金)広島グリーンアリーナ
4月18日(土)広島グリーンアリーナ
4月22日(水)アスティとくしま
4月23日(木)アスティとくしま
4月28日(火)朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター
4月29日(祝・水)朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター
5月02日(土)釧路市民文化会館 大ホール(北海道)
5月04日(祝・月)帯広市民文化ホール 大ホール(北海道)
5月06日(祝・水)岩見沢市民会館 大ホール(北海道)
5月09日(土)北海道立総合体育センター 北海きたえーる
5月10日(日)北海道立総合体育センター 北海きたえーる
5月14日(木)高知県立県民文化ホール オレンジホール
5月16日(土)ホルトホール大分
5月19日(火)奄美文化センター(鹿児島)
5月23日(土)沖縄コンベンションセンター
5月24日(日)沖縄コンベンションセンター

◆『EPIC DAY』特設サイト
◆B'z LIVE-GYM 特設サイト
◆B'z オフィシャルサイト
◆B'z オフィシャルYouTubeチャンネル
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