ロリー・ギャラガー、テイストの凄みを現代に
ロリー・ギャラガー率いる伝説のロック・トリオ:テイストの、1970年ワイト島フェスティバルで行ったライヴ映像&音源『ホワッツ・ゴーイング・オン-テイスト ワイト島ライヴ 1970』が9月9日に日本先行発売される。
◆テイスト映像&画像
マーレイ・ラーナー監督による『ワイト島1970~輝かしきロックの残像』での部分映像や、過去リリースされたライヴ・アルバムには6曲が収録されていたが、本作は映像は全8曲/55分、CDは全10曲/79分の2015年最新仕様でのリリースとなる。
1970年8月26~30日、英ワイト島で行われた<ワイト島フェスティバル>にはジミ・ヘンドリックス、ザ・フー、フリー、エマーソン・レイク&パーマーらが出演、60万人の大観衆が集まったが、そのハイライトのひとつがテイストのライヴだった。北アイルランドで結成されたテイストは、1968年にロンドン・ロイヤル・アルバート・ホールで行われたクリーム解散コンサートのサポートを務めて一躍その名を知られるようになり、アルバム『テイスト』(1968)、『オン・ザ・ボード』(1969)によってイギリス進出を果たした。ロリーとジョン・ウィルソン(Dr)、リチャード・マックラケン(B)の方向性の違いで短命に終わったテイストだったが、ワイト島フェスティバルでのライヴは、解散2ヶ月前のまさに歴史的ドキュメントと言えるものだ。
本作はライヴ&ドキュメンタリーからなる本編78分、そのうちライヴ・パートのみを抽出した55分、そして2本のボーナス映像で構成されている。ドキュメンタリーにはロリーの弟でマネージャーだったドナル・ギャラガー、ブライアン・メイ(クイーン)、エッジ(U2)、ラリー・コリエル、ボブ・ゲルドフ、そして監督のマーレイ・ラーナーらの証言が非常に貴重だ。またボーナス映像としてはドイツのTV番組『ビート・クラブ』でのライヴと「アイル・リメンバー」「ホワッツ・ゴーイング・オン」「死神のブルース」のミュージクビデオが追加収録されている。
本作の監修はロリーの甥(ドナルの息子)ダニエル・ギャラガーが行っており、自らがミュージシャンでもあるダニエルの愛情と敬意を込めた作品となっている。2015年はロリーが亡くなって20年となる年だが、本作が彼の原点だったテイストの凄味を現代に伝えてくれる。
PHOTO BY John Minihan and Strange Music
『ホワッツ・ゴーイング・オン-テイスト ワイト島ライヴ 1970』
初回限定盤DVD+CD 6,000円+税
通常盤Blu-ray 5,500円+税
通常盤DVD 4,500円+税
2CD 2,500円+税
『ザ・コンサート』
1.ホワッツ・ゴーイング・オン
2.シュガー・ママ
3.モーニング・サン
4.ギャンブリング・ブルース
5.シナー・ボーイ
6.セイム・オールド・ストーリー
7.キャットフィッシュ・ブルース
8.アイ・フィール・ソー・グッド
《1970年8月28日 イギリス/ワイト島フェスティバル収録》
収録時間:約55分 / 画面サイズ:4:3
音声仕様:Blu-ray/リニアPCMステレオ DVD/ドルビー・デジタル ステレオ
『ホワッツ・ゴーイング・オン』
ライヴ&ドキュメンタリー
収録時間:約77分
画面サイズ:16:9
音声仕様:Blu-ray:リニアPCMステレオ/DTS HDマスターオーディオ
DVD:ドルビー・デジタル ステレオ/ドルビー・デジタル5.1ch/DTSサラウンド・サウンド
-ボーナス映像-
『ザ・ビート・クラブ・セッションズ』
1.イフ・ザ・デイ・ウォズ・エニィ・ロンガー
2.ハプンド・ビフォアー・ハプン・アゲイン
3.朝の太陽
収録時間:約16分
画面サイズ:4:3
音声仕様:
Blu-ray:モノラル
DVD:モノラル
『ミュージック・ビデオ』
1.アイル・リメンバー
2.ホワッツ・ゴーイング・オン
3.死神のブルース
収録時間:約7分
画面サイズ:4:3
音声仕様:
Blu-ray:モノラル
DVD:モノラル
【CD収録曲】
1.ホワッツ・ゴーイング・オン
2.シュガー・ママ
3.モーニング・サン
4.ギャンブリング・ブルース
5.シナー・ボーイ
6.アイル・リメンバー
7.アイ・フィール・ソー・グッド
8.キャットフィッシュ・ブルース
9.セイム・オールド・ストーリー
10.ブリスター・オン・ザ・ムーン
◆テイスト『ホワッツ・ゴーイング・オン-テイスト ワイト島ライヴ1970』オフィシャルページ