【インタビュー】ミライスカート、ついにメジャーデビュー「本気で想いを伝えれば大きな力に変わっていくんだ」
「メジャーデビューか!!、解散か!?」を賭け、2015年5月に行った京都ミューズホールでのワンマンへ380人も動員。みごと、デビューの切符を手に入れた、京都をベースに活動中のアイドルユニット「ミライスカート」。彼女たちが、agehaspringsプロデュースのもと、7月21日にシングル「COSMOsSPLASH」を手にメジャーへ進出。ここへ至るまでに彼女たちがどんな想いを抱き進んできたのか。最新楽曲の魅力を含め、ここにお伝えしよう。
◆ミライスカート~画像&映像~
■憧れとして見ていたメジャーデビュー
■でも、ここからが本当の意味での未来へ向けたスタートなんだと思います。
――間もなくメジャーデビューです。その前に、これまでの活動も軽く振り返りたいと思います。ミライスカートが誕生したのが、2014年6月27日のこと。結成以降4人は、今も活動の拠点に置いている京都メトロを舞台に定期公演を始めました。今でこそ会場をSOLD OUTするまでに至っていますが、始めたばかりの頃は数十人にも満たない状態がずっと続いていました。あの時期は、どんな気持ちで毎回の定期公演へ臨んでいたのでしょうか。
相谷麗菜(以下、麗菜):毎回、イベントを行うたびに、「今日は、どれくらいのお客さんが来てくれるかな」と不安を抱えながら、よくステージの袖から客席を見ていました。
児島真理奈(以下、真理奈):今でこそ持ち歌も増えたから、1ステージの中でも、いろんなバリエーションを作っていけますが、あの頃はまだ4曲しかありませんでした。当時から、毎回足を運んでくださる方々もいたように、「観る人たちを飽きさせないようにするためには何が必要か?」と考えていたんです。ステージ中にいろんなゲームコーナーを設けたりなど、自分たちなりにさまざまな工夫を凝らして、みんなを笑顔にしようと頑張っていたのは、今でも強く思い出として残っています。
林奈緒美(以下、奈緒美):あの時期は、自分たちに自信を持てていなかった。今振り返れば、その不安や自信の無さがファンの人たちにも伝わり、なかなか動員が伸びなかった要因にもなったのかな。
橋本珠菜(以下、珠菜):あの頃は、めっちゃ不安ばかりやった。けど、「自分ら自身」や「応援してくれるファンの人」らのことを信じようと思って定期公演も、いろんなイベントライブも頑張ってきたら…ワンマンの日に、あんなにも大勢の人たちが集まってくれたから、めちゃくちゃ嬉しかったんです。
――ミライスカートは、2月にインディーズで「ナモナイオト」というシングル盤を発売しました。そのリリースを受けた2月の定期公演でも、動員は60人にも満たない状態でした。多少人数が増えていたとはいえ、目標にしていた「京都ミューズホール300人以上動員」は、とても厳しい数字。でも、その頃からでしたよね、2ヶ月以上に渡り毎週のように行い始めたCDリリースキャンペーンや数多くのイベント出演を通し、メンバー自身の気持ちに変化が現れだしたのは。
真理奈:正直、キャンペーンを始めたばかりの頃も、「毎回、来てくれるのは数人程度かなぁ」と不安が先行していました。だけど、私たち自身が「こんな中途半端な気持ちのまま、結果も出せずにミライスカートを解散してしまうのは絶対に嫌」「とにかく、毎回を後悔ないように頑張ろう」という気持ちで舞台に立って歌い、そのあとの握手会でも、短い時間の中ですが、私たちの想いを届けながらファンの人たちと会話をしだしたとたん、回数を重ねるごとに動員が増え始めたんです。
麗菜:もう、ビックリだよね。「私たちが本気で想いを伝えれば、それが、いろんな人たちに届き、大きな力に変わっていくんだ」ということを知ってからは、すべての公演に想いを全身でぶつけるようになりました。
珠菜:そうしたら、本番前にチケットがソールドアウトしたというお話を聞いて、私たち自身が信じられないくらい驚きました。
奈緒美:でもシビアに捉えるなら、ワンマンの成功は、私たちの夢をお客さんたちが引っ張りあげる形で叶えられたもの。本当に、ファンの人たちの温かさがあって辿り着けた結果なんです。だからこそ、今は「私たちが、みんなを引っ張っていくだけの存在にならなきゃ」と思っています。
――先に奈緒美さんも語っていましたが、5月のワンマン公演を成功させたことで、メンバー自身の気持ちにはどんな変化が生まれましたか。
真理奈:2015年のミライスカートは、「ワンマンライブを絶対に成功させる」という目標へ向かって走り続けてきた。その先のことは、正直何も考えずに来ました。その目標を達成してすぐに私たち4人で話しあったのが、「これからは、一本一本のライブが勝負。そのライブごとに、どういう人たちへ向けて想いを届けていけば良いか、それを一つ一つ確認しながら進んでいこう」という、気持ちを一つにしてゆくうえでの意志の確認でした。
奈緒美:もちろん、具体的な目標もあります。今だったら、9月21日に大阪ミューズホールで決まった<ミライスカートワンマンライブ~古都から奏でる未来の音~>を成功させることなんですけど。それ以上に、今までのような何処かフワフワとした気持ちでライブへ臨むのではなく、もっと大勢の人たちの前でライブをしたいのなら、それに見合うだけの自分たちにならなきゃいけないんです。
麗菜:もうすぐメジャーデビューのように、その看板を背負ったら、もう甘えたことなんて許されないと思います。
珠菜:そうなんだよね。もちろん、ここまでのミライスカートを支えてくれたのは、ファンの人たちの想いを筆頭に、スタッフの方々や家族、友達の応援や支えがあってこそ。その感謝の気持ちを忘れないのはもちろん、これからも、ずっとみんなと一緒に頑張っていける環境を作っていきたいなと思っています。
――その決意を胸に制作したのが、メジャーデビューシングルの「COSMOsSPLASH」ですね。ここに収録した曲たちは…。
真理奈:5月のワンマンライブ用に、曲をもらって以降、ライブでよく歌っている曲たちをたくさん収録しています。
麗菜:中でも、ライブではずっと歌い続けてきたけど。インディーズ盤で出したときはインストとして収録していた「未来ノート」を、ようやく形にして届けられるのが嬉しいんです。
珠菜:ファンの人たちでも、早くCD化になることを待ってた人たちも多かったからね。
奈緒美:私たちの気持ちとしては、ここからが本当の意味での未来へ向かってのスタートなんだと思っています。
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