【イベントレポート】X JAPAN、これが噂のアルパカマジック

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2015年7月11日(土)ロンドンthe O2会場で開催されていた<ハイパージャパン>にて、YOSHIKIとToshIによるX JAPANスペシャルライブショーケースが開催された。

◆YOSHIKI&ToshI画像

会場は、藍井エイルやでんぱ組.inc、東京女子流などもパフォーマンスを行ったHYPER Live Stage会場だったが、開演予定15:45の数時間前にはすでに長蛇の列が発生しており、ロンドンにおけるX JAPANの人気の高さをありありと見せつけていた。開場を待つ様子を取材するメディアもあり、これからメンバーが登場することに興奮を隠し切れないファンの高揚した表情を捉えていた。





30分ほど押して登場したYOSHIKIとToshIは、オーディエンスと英語でコミュケーションを取りながら、フレンドリーに会話を楽しみつつ、最終的には「Forever Love」「I.V.」「紅」「Art of life」「Endress Rain」という5曲ものパフォーマンスを披露、濃密で充実したひとときをロンドンで展開させた。

この日のステージは全てピアノ一台の弾き語り形式だったが、「Forever Love」や「Endress Rain」はともかくとしても、「I.V.」や「紅」までもがピアノバージョンでパフォーマンスされるという、極めてレアな演奏を楽しむことができた。そして何よりトピックだったのが、この日YOSHIKIを襲った「アルパカの呪い」だ(笑)。

すでにニコ動番組ではその様子が語られているが、なんとYOSHIKIが「Endress Rain」のピアノ演奏を間違うというハプニングが起こったのだ。本人も「アンビリーバボー!」と初めての失態と語っていたが、このようなプレイミスを起こしたのは私も知るかぎりこれが初めてのことだ。


事の発端はシンプルだ。この日の最後の曲として「Endress Rain」のイントロをYOSHIKIが弾き出したわけだが、その時ToshIがステージ上に投げ込まれたアルパカのぬいぐるみをフロアから拾い上げ、YOSHIKIのピアノの上に置くという、何気ない行為があった。いつものToshIの屈託ない茶目っ気なのだけれど、ToshIが「♪I'm walking in the rain~」と「Endress Rain」を歌い出すと、いきなりそのアルパカがピアノから転げ落ちるというアルパカマジックが発生、その様子にYOSHIKIの気が完全に持って行かれコードを間違うという事態になったものだ。

その場ですぐに演奏は中断、突如生まれた「Endress Rainアルパカバージョン」で会場の笑いをさらったあとで、改めて「Endress Rain」をきっちり演奏、感動へと導いた。



なお、この日は<LUNATIC FEST.>で初公開された新曲「Kiss the Sky」の一節が歌われ、会場のオーディエンスたちとともにメロディを合唱、その様子がレコーディングされた。現在制作が進んでいるニュー・アルバムへ収録される一節となるもので、<LUNATIC FEST.>での幕張会場の合唱とともに、the O2 Building Six Ground Floorでの大合唱の歌声も新作の一部となることだろう。

濃密で親近感あふれるひとときはロンドンのX JAPANファンを大いに歓喜させたようで、二人がステージから消えた後も、フロアから自然発生した「We are !」「X !」のコールアンドレスポンスがいつまでも鳴り止まなかった。

取材・文:BARKS編集長 烏丸哲也
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