【奇跡の対談】岡田将生×ゲスの極み乙女。「もう少しキーを下げたものを作ってもらえると嬉しい」

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アクション・エンターテイメント映画『ストレイヤーズ・クロニクル』の6月27日(土)公開を記念し、主題歌「ロマンスがありあまる」と挿入歌「サイデンティティ」を担当したゲスの極み乙女。と、主演の岡田将生が対談を果たした。初の映画主題歌起用となったゲスの極み乙女。と、以前からゲスの極み乙女。の大ファンだったという岡田将生が、今回のコラボレーションに対する喜びを語り合ってくれた。

◆岡田将生×ゲスの極み乙女。画像

──岡田将生は主演俳優として、ゲスの極み乙女。は主題歌と挿入歌担当として映画『ストレイヤーズ・クロニクル』で共演となりましたが、以前から面識はあったんでしょうか?

岡田将生:音楽フェス(COUNTDOWN JAPAN)の舞台裏で一度ご一緒したことがあったんですが、もともと僕はゲスの極み乙女。さんのファン。以前から聴いていたので、初めて会ったときは「うわっ、目の前にゲス極がいる、すごい!」って思ってました(笑)。彼らを知ったきっかけは、友人から「この音楽いいよ」って教えてもらって。その後、『ストレイヤーズ・クロニクル』の撮影中に「主題歌はゲスの極み乙女。さんに決まりました」と聞いてからは、撮影現場に行くまでの移動時間、毎日聴いてました。

川谷絵音:嬉しいですね。僕らにとって岡田将生さんはブラウン管の向こう側、スクリーン越しに観ていた人。岡田さんの出ている作品をずっと見てきた側としては…何ていうか、現実味のない人というか、実在していない人(=夢のような存在)というか。なので実際に会ったときは「あっ、ホントにいる人なんだ」と(笑)。

ほな・いこか:私も画面越しでみていたので「あっ、ホントにいる」って思いましたね(笑)。

ちゃんMARI:私も! そして、飾らなくて自然体で、ほんっとに素敵な人でした。


休日課長:同じくなんですが、ぜんぜん関係ないことなんですけど、昔、僕がお付き合いしていた女性が岡田さんのことをものすごく好きだったなぁと、その娘のことを思い出しました(笑)。で、初めてお会いしたときは絵に描いたようなイケメンで、僕自身もドキドキしちゃいましたね。

岡田将生:(ドキドキしてもらって…)ありがとうございます(笑)。僕、ゲス極さんのライブに行ったことがないのが残念なんですけど、PVはよく観ていて。休日課長さんとほな・いこかさんのステージでの絡みが好きなので、今度ライブで見られるのを楽しみにしてます。あと、たまにカラオケに行ったときにゲス極さんの曲を歌うんですけど、なかなかキーが合わなくて…もう少しキーを下げたものを作ってもらえると嬉しい(笑)。

川谷絵音:下げときます(笑)。

岡田将生:あ、キー下げてっていうのは冗談ですからね(笑)。

川谷絵音:(笑)。でも、歌っていただいているなんて嬉しいです。


──ゲスの極み乙女。にとって映画主題歌は初めてになりますが、オファーが来たときの感想を聞かせてください。

川谷絵音:映画の主題歌が決まったとは聞いていても、何しろやったことがないので、その時はあまり実感がなかったんです。完成した映画を拝見したときに初めて実感が湧いたというか…。

ほな・いこか:私は川谷さんから「決まった」という話を聞いたんですけど、川谷さんっていつも冗談ばっかり言っているんです。だから今回もどうせまた嘘をついているんだろうなって思ってたら、ほんとでびっくり(笑)。

川谷絵音:(笑)。たしか、ライブに行く途中の空港で「この映画ね」って台本を渡されたんです。その時、手荷物検査でひっかかって…原因は爪切りだったんですけど、僕にとっては映画の台本をもらうなんて初めてのことだったので「あっ、鞄のなかに『ストレイヤーズ・クロニクル』の台本があるのに!まだ世間には内緒なのに、見られてもいいのか?」って、勝手にドキドキしてました(笑)。

──岡田さん、初めて主題歌「ロマンスがありあまる」を聴いたときの感想を聞かせてください。

岡田将生:映画が完成したタイミングで聴かせてもらったんですけど、疾走感があって、メロディーもよくて、何より僕はゲス極さんのファンなので、新曲をいち早く聴けてラッキーという嬉しさもありました。本当にこの映画にぴったりな曲を作ってくださったという想いでいっぱいです。特に嬉しかったのは歌詞のなかに映画のセリフ「何とかならないことなんて、何もないから」が入っていたことですね。

川谷絵音:主題歌はこのシーンで流れますというのを事前に聞いていて、そのシーンのそのセリフが一番グッときたんです。なので打合せのときに「このセリフ、歌詞に使っていいですか?」って確認したら「ぜひ、使ってください」と。「何とかならないことなんて、何もないから」というセリフから全体の歌詞を膨らせていきました。

岡田将生:通常の曲作りと映画の主題歌って作り方に何か違いはあったりするんですか?

川谷絵音:映画のこの場面で流れる曲を作るというのも、映画のセリフを歌詞のなかに入れるのも初めてのことでした。通常は自分のなかでの映像喚起というか、自分の頭のなかで思い浮かべた映像を曲にしたり、(PVの場合は)曲からイメージする映像をつけていったりするんですけど、主題歌の場合は最初に“映画”という完成したイメージがあるので作りやすかったです。あと、僕らが今までやってきた音楽がわりとこの映画のイメージに近いのかなって勝手に思っていたので、意識的に合わせていこうというよりも、いつもやっていることをやればそのままハマってくれるのかなって。しかも、最初は主題歌だけだったんですが、主題歌を作るためにラッシュを拝見したときに「挿入歌もお願いしたいんです」とオファーをもらって。時間があまりなかったので内心は「やばい!」って思ったんですけど、2曲もできるんだって思ったらすごく嬉しくて仕方なかったです。


──映画を観て「岡田さんのここが格好良かった」というシーンはどこですか?

川谷絵音:やっぱり、アクションシーンですよね。冒頭のボーリング場で3秒先の未来が見える能力を初めて披露するシーンで、相手を次々とかわす姿がすごく格好良かった。大曽根さん(石橋蓮司)の家に忍び込むシーンも好きです。

岡田将生:大曽根さんの家のシーンでのアクション、実は日本刀をかわせなくて1回刺さってしまって…かなり痛かったです(苦笑)。

ほな・いこか:私は、碧ちゃんを巻き込ませないように自分だけが行くシーン、あのシーンはハッとしたし「うわぁーっ、格好いい〜!!!」ってテンションのあがったマイベストシーンです。

ちゃんMARI:私も川谷くんと一緒で、ボーリング場のシーン好きです!

休日課長:僕も同じくボーリング場の岡田さんが格好いいなぁと思っているですけど、アクションシーンだけでなく、昴が悩んだり苦しんだりして葛藤している表情もすごく印象に残っています。

岡田将生:ボーリング場のシーンを挙げてもらったのは嬉しいですね。映画を見始める最初のシーンってすごく大切だと思うし、この映画にとっては最初に昴たちが自分たちの能力を見せるシーンでもあるので、すごく嬉しいです。

聞き手:新谷里映

『ストレイヤーズ・クロニクル』






キャスト:岡田将生 染谷将太 成海璃子 松岡茉優 白石隼也 高月彩良 清水尋也 鈴木伸之 栁俊太郎 瀬戸利樹 黒島結菜 青木崇高 渡辺大 忍成修吾 団時朗 日向丈 布施紀行 本郷奏多 豊原功補 石橋蓮司 伊原剛志
原作:本多孝好 「ストレイヤーズ・クロニクル」(集英社 刊)
監督:瀬々敬久(『ヘヴンズ ストーリー』、『アントキノイノチ』など)
脚本:喜安浩平(『桐島、部活やめるってよ』“第37回日本アカデミー賞優秀脚本賞受賞”) 瀬々敬久
音楽:安川午朗(『八日目の蝉』日本アカデミー賞最優秀音楽賞受賞、『どろろ』、『ヘヴンズ ストーリー』)
主題歌:ゲスの極み乙女。「ロマンスがありあまる」
撮影:近藤龍人(『私の男』『桐島、部活やめるってよ』ほか)
アクション監督:下村勇二(『GANTZ』、『プラチナデータ』、『図書館戦争』)
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)本多孝好/集英社
(C)2015「ストレイヤーズ・クロニクル」製作委員会

◆『ストレイヤーズ・クロニクル』オフィシャルサイト
◆LINE MUSIC「ゲスの極み乙女。『魅力がすごいよ』」プレイリスト
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