ボーカル用エフェクトやGibsonアコギ用エフェクトプリセットも用意、新「SONAR」シリーズの魅力に迫る動画シリーズ「SONAR UPDATE Vol.2」

TASCAM Professional SoftwareブランドのDAWソフト「SONAR」シリーズの機能を紹介する動画「SONAR UPDATE」。Vol.2では、新しく追加されたProChannelのモジュールや、強化されたFX Chainなどを取り上げている。

バージョンナンバーを廃し、「SONAR PLATINUM」「SONAR PROFESSIONAL」「SONAR ARTIST」というラインナップで生まれ変わった新SONARシリーズ。メンバーシップ制の導入に伴い、随時新機能が追加するというアナウンスがなされていたが、約束どおり多くの機能がこれまでに追加されてきている。「SONAR UPDATE Vol.2」では、海外での初期リリース後に追加された機能もあわせて紹介している。今回もいくつかピックップしてみよう。

まず低域をコントロールできるエフェクト、Boz Digital LabsのBark of Dog ProChannelモジュールが追加。ProChannelはPLATINUM、PROFESSIONALのミキサーの各トラックに設けられたチャンネルストリップと呼ばれるもので、アナログ・コンソールの特性をモデリングしたコンプレッサーやイコライザー、チューブ・サチュレーターなどがビルトインされている。このProChannel用の新モジュールとして追加されたのがBark of Dogモジュールだ。トラックの低域に大きなエネルギーを加えられるフィルターの一種で、ベースやバスドラムをミックス内で引き立たせるためのチューニングに最適。低域に重みと鮮やかさを加えることで、ボーカルやピアノを生き返らせることも可能だ。


このProChannelには、Gibsonの定番アコースティック・ギターに特化したプリセットも用意されている。J-15、J-29、J-35、J-45、J-200の各モデルにそれぞれ3バリエーションを用意。Gibsonのギター以外にも使えるのはもちろん、イコライザーでの音作りの参考にもなるはず。



ボーカルト用のエフェクトでは「FX Chainの強化」という動画で紹介されているVoxToolsがおもしろい。VoxToolsにはボーカル用に調整された6つのエフェクトを統合。破裂音（“p”や“b”など）を抑えたり、ダブリング効果やビブラートを加えられるほか、メガホンを通したような声やロボットやボコーダーっぽい声にするもの、歪みを加えるものが揃う。


FX Chainは複数のエフェクトを組み合わせて、独自のUIを付け加えられるSONARならでは機能で、VoxToolsのほかにもドラムやギター、ベース用など多くのプリセットが用意される。これらのプリセットはパラメーターも少なく、個々のプラグインを使うよりもカンタンに音作りが楽しめるのが特徴だ。


サンプリング・リバーブREmatrix Soloにはバリエーションをさらに広げるIRサンプルが追加。ニューヨークの有名スタジオで収録されたもので、BigRoom、SmallRoomのカテゴリでモノとステレオそれぞれに多くのファイルを用意、その数は126種類に及ぶ。ラインで録音されたシンセサイザーなどの楽器にルームサウンドを加えて空気感を出すのに重宝すること間違いなしだ。