新「SONAR」の魅力がわかる動画がYouTubeで公開中、操作方法からサウンドまでしっかりチェック！

TASCAM Professional SoftwareブランドのDAWソフト「SONAR」シリーズの機能を紹介する動画がYouTubeで公開されている。新機能を中心に、その概要から操作方法までしっかりチェックできる内容だ。

◆「SONAR」～映像～

3月に新バージョンが発売された「SONAR」シリーズ。これまではSONAR X1、X2、X3という名称だったが、今回よりバージョンナンバーを廃し、新機能が開発された時点で随時機能を追加、即リリースするという体制になっている。現在のラインナップは上位から「SONAR PLATINUM」「SONAR PROFESSIONAL」「SONAR ARTIST」の3グレード（それぞれ旧SONAR X3 Producer/Studio/Essentialの後継）。

そんな新SONARシリーズの魅力を紹介する動画「SONAR UPDATE」シリーズ、Vol.1では数多くの新機能を網羅。インストールやアップデートをカンタンに行えるCakewalk Command Centerの使い方やメンバーシップの概要も知ることができる。その中からいくつかピックアップしてみよう。

新機能で注目はヴォーカルのダブリングを調整するVocalSync（PLATINUMのみ）。ヴォーカルを複数重ねることで厚みや迫力を出すダブリング（ダブルトラッキング）をミックスする際に、テイクごとのタイミングを瞬時に補正、同期してくれる機能。ツマミを回すカンタン操作で調整できる。コーラスやラップなどでも、タイミングがびしっと合うと、より一体感が出る。


エフェクトではサンプリング・リバーブのREmatrix SoloがProChannelに搭載（PLATINUM/PROFESSIONAL）。Overloud社のMoReVoxをベースにした非常に自然で高品位なリバーブエフェクトだ。ホール、ルーム、プレート、エコーなど100種以上のインパルスレスポンス（IR）を用意する。


ミックス時にはさまざまなエフェクトをパラーメーターを変えつつ試すことになるが、その際に非常に重宝するのがMixRecall。1つのプロジェクト内で複数のミックスバランスを保存・呼び出すことができる機能で、エフェクトのパラメーターやオートメーションも保存できる。エフェクトの設定を変えるたびにプロジェクトをセーブ、ロードして以前のミックスと比較する、といったこれまでの面倒な手間とはおさらば。効率的に作業が行える。このほかミックス時にはプラグインウィンドウのリサイクル、強化されたFXラックとセンドもミックス時にうまく活用できるはずだ（どちらも動画あり）。


コントロールバーの強化も、作業効率をアップさせる機能として忘れてはならない。DAWソフトでは多くのボタンや情報表示部が画面上に並ぶが、小さな画面だとすべては収まりきらないし、かといって非表示にすると再度それを使う際にまた面倒な操作が必要になる。そうした悩みも新SONARなら解決。ボタンやマウスホイールによる表示範囲がスクロールできるほか、各モジュールのサイズの変更、折りたたみによるカスタマイズが可能。画面サイズに応じて自動的に折りたたんだり、ボタンに好きな機能を自由に割り当てられるカスタムモジュールなど、柔軟な設定が行える。さらにスペースを広げたい場合はキーボードの「C」キー一発でコントロールバーすべてを非表示にできる。これならノートPCの狭い画面でもOKだ。


音源では、SONAR X3に続きドラム音源「Addivtive Drums 2」をバンドル（PLATINUM/PROFESSIONAL）。ハイクオリティなサウンドと、ドラマーが叩いたリズムパターンを数多く搭載し、即ドラムトラックを作ることができる。さまざまなジャンルに対応するドラムキットを収録した拡張パックがラインナップされ、その中から好きなものを選んでインストールする（PLATINUMをでは3つ、PROFESSIONALでは1つ）。


このほか、DSDフォーマットへの対応、MIDIやオーディオ編集をより効率的に行う機能なども紹介されている。いずれも新SONARを知りたい人は必見の内容。それぞれの動画は数分程度なので、15本すべてを漏らさずチェックしてほしい。