【インタビュー】スヌープ・ドッグ「これは超ヤバい!」

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ファレル・ウィリアムス全面プロデュースによるスヌープ・ドッグのニュー・アルバム『ブッシュ』国内盤が、5月20日に発売となった。スヌープ・ドッグが「サウンドもフィーリングも最高」と語り、ファレル・ウィリアムスも「自分もアルバムより良いよ」と太鼓判を押す、ヒップホップ/R&Bの枠を飛び越えてスヌープの新しい魅力が存分に詰まった注目作だ。ここでは、スヌープが日本と日本のファンへの熱い想いを語る最新インタビューをご紹介しよう。

◆スヌープ・ドッグ画像

インタビューでスヌープは「日本の皆はいつだって、俺が愛する音楽に愛と尊敬と感謝を持って向き合ってくれる」から、「日本のファンを心から愛している」と断言、また暫く来日が実現していないものの、日本の思い出について語りながら「日本食が大好き」であることも明言している。


ファレル:初めてお互いが会った時を覚えている?

スヌープ:んー、とりあえず一服して思い出すよ。ファレル、お前が教えてくれよ。

ファレル:実は具体的には覚えていないんだよね。というのはさ、僕はずっとあなたのファンだったからずっと知っているような気がしてて。だからあなたと会って最初の会話が何だったかわからないんだ。

スヌープ:なるほど。俺はというと、お前がプロデュースした俺の仲間であるレイ・Jやノリエガの作品を聞いて「こりゃすげぇ。一体プロデューサーは誰なんだ!?」ってぶったまげたのを覚えているよ。それから君の名前を色々聞くようになって、俺もファレル・ウィリアムスと仕事しなきゃならないと思った。お前は誰よりも先を行っていたよ。お前はそれぞれのアーティストの持ち味を生かすのに長けている。

ファレル:光栄だよ。

スヌープ:本当のことだ。

ファレル:ザ・ネプチューンズとして、チャドと僕の当時の頑張りが報われたよ。そして僕たちは今でもあなたの大ファンだ。

スヌープ:プロデューサーとして、「ビューティフル」の曲でチャーリー・ウィルソンと俺と初めて仕事をした時はどうだった?全て取り仕切っていた気分はどうだい?

ファレル:ご褒美だった。あなたは勿論だけどチャーリーと対面できたことも最高のご褒美だった。彼の音楽を聞いて育ったからね。そしてあなたには1990年代すごく影響を受けたわけで、こうして偉大な2人と仕事できるのは嬉しかったし、すごく新鮮な組み合わせでもあったと思う。誰も今までこういう組み合わせは思いつかなかった。R.ケリーとロン・アイズレーのコラボも意外でかっこよかったけど、僕達のはまた全然違うよ。ラップが入っていて、なおかつR&Bのような美しい曲だ。最初はそういう曲になるとは全然思っていなくて、殺人事件から逃げる典型的なラップ・ソングになると思ったよ(笑)。でもチャーリー・ウィルソンが入ることによって全く新しい音になって、若い世代の人達も彼のことを知り始めている。素晴らしいギフトだと思う。それと、ジャスティンに送って、彼にも歌ってもらってさ。

スヌープ:俺にとっては、これはラット・パックだった。俺達4人が揃ってさ、魔法のひと時だった。ライヴでプレイせずにはいられない素晴らしい曲だ。お前がプロデューサーとして果たした役割は、クインシー・ジョーンズが手掛けた『ザ・シークレット・ガーデン』のようだ。4人の歌声がぶつかりあうこと無く、むしろうまく溶け込み、それぞれがそれぞれを褒めたたえるようだ。

ファレル:それは嬉しいよ。クインシーは偉大だからね。僕達は頑張ったよ。今だ勉強中でもあるけど。とにかく人と違って新しいことに挑戦しながら、同時にそこにハーモニーがあって、自分達の日常生活に落とし込むことがとても大切で、今回のあなたのニュー・アルバム『ブッシュ』では、そういうあらゆるものが密接に繋がっているような感じがある。僕達は創るべくしてこのアルバムを作った。僕達は誰にも指示されず、自分達の感じるままにこのアルバムを完成させたんだ。

スヌープ:そうだ、最高だ。プロデューサーの中には自分の枠の中にアーティストをカテゴライズさせてしまう奴もいるが、このアルバムはレーベルのお偉いさんが用意したものなんかじゃない。尊敬しあう2人が一緒になって愛する音楽をやり、今の時代に必要だと思う音楽を2人で作った。そしてお前は大成功を手にしながら、その自分の成功だけを楽しむのではなく、こうして時間と労力を惜しまず、俺の作品に参加してくれた。偉大なるジョージ・クリントンは俺を“フューチャリスティック・バウワウ”と名付けた。彼は俺が最も突出した才能だと言ってくれて、現に俺もこうしてファンク・ミュージックを守り続けている。

ファレル:それは凄い話だね。どんな気分だい?
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