【インタビュー】YOSHIKI、ルナフェス出演のため手の手術を延期

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──新作の発表とともに世界ツアーの開催も嬉しいニュースでしたが、ひとつ心配なのは身体なんですが。

YOSHIKI:まあそうですね、TOSHIもSUGIZOもPATAもHEATHも20年前とはみんな違うんで、僕だけじゃないんですけど…ダメになる時はダメになるんじゃないですか?ただ、靭帯って再生能力がないんです。切れたら切れっぱなし。もう半分くらい切れちゃっているみたいで。世界ツアーが仮に18ヶ月とすると、持ちこたえればその後に手術をしたいんですけど。

──それだけ痛めてしまった原因は、ドラムですか?ピアノですか?

YOSHIKI:コンビネーションです。要するに両方の動きをする人ってあまりいないじゃないですか。基本的に左手のほうが悪かったんですけど、左手をカバーしようとして右手を酷使していたことで右手が更に悪くなっちゃった。もうブロック注射もこれ以上打てないと言われていますし。

──ファンはほんとうに心配しているので「大丈夫だよ心配ないよ」と言って欲しいんですが。

YOSHIKI:いや、心配してください、もっと。いつ最期になるかわからないんで(笑)。

──え?「大丈夫です!」って言ってくれないんですか?

YOSHIKI:保険も効かないんで(笑)。でもね、やる気だけはありますよ。去年だって大半はクラシックツアーでしたけど、自分にとってはあの経験も大きかったんです。ロックドラマーがピアノで世界10ヵ国を回るというのは自分にとっても画期的で、すごく自信がついたんです。ピアニストとしての自信を初めて感じた。

──初めて?

YOSHIKI:やっぱりね、いつもピアノというのは自分の中ではおまけだったんですよね。それが完全にピアノ&ドラムのYOSHIKIになったんだなと思った。ドラムの激しさ以外で表現することがすごく良かったし、この歳でこんなに成長できるんだなとも思えた。自分の中では大事件だったんです。あとはやっぱりマディソン・スクエア・ガーデンかな。いろんな国をいっぱい回ってたくさんの経験をしましたけど、2014年のこの2つの経験は自分の中では並外れたものでね、そこまでして次どこに行くのか、なんです。そこに関してはアメリカのエージェントと大モメしたんですけど(笑)、結局、僕の意思を尊重してくれたので、大きなことを近いうちに打ち上げますよ。

──それは楽しみ…ですが、身体が。

YOSHIKI:おもいっきり楽しみにして、同じくらい不安に思ってもらえれば、バランス的にちょうどいいんじゃないかな(笑)。

──運命共同体として?

YOSHIKI:ええ(笑)。ファンの人にはいろんな思い…悲しませてしまったこともあったと思うんですけど、基本的に僕たちはポジティブなんで。何かを成し遂げる時って、尋常な努力では成し遂げられないじゃないですか。そういう破壊的な僕らをファンの人達が支えてくれているというのが更に大きなエネルギーになっているので、ここまで来たらね、もう行くとこまで行っちゃいましょうよ。

──そうか。いまさら綺麗事はなしか。

YOSHIKI:いまさら「大丈夫だ」なんて言えない。頑張りますよ。見ていて下さい。

取材・文:BARKS編集長 烏丸哲也

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