【ライブレポート】石月努、MERRYを迎え愛の2マンイベント
鳴り止まない歓声に応えるかたちで、ステージに姿を表した石月。そしてここでサプライズとして、ガラが再び登場。ここからは「vVS1」、石月企画の妙であるセッションのパートだ。石月努とガラ。一体この二人でなにをプレイするのか、想像もつかないところだが、この日のセッションの選曲はガラのリクエストをヒントに2曲選曲。まず一曲目に用意されたのはFANATIC◇CRISISが1997年10月にリリースしたシングル「SLEEPER」。結生が“あのリフ”を弾く。オーディエンスからは悲鳴にもにた歓声があがる。ここ最近の石月のライヴでFANATIC◇CRISIS のナンバーがセットリストに用意されることはなかったので、これはレアだ。Aメロ、Bメロとガラがソロ歌う。まるで自身が書いた作品のように、歌いこなすガラ。そんなガラをみながら、彼がまだキッズだった頃を勝手に想像してしまい、レポートをしながら思わず微笑んでしまった。
そして最後に用意されたのは、FANATIC◇CRISISのアイコンともいえる名曲「火の鳥」。石月とガラがステージ中央でパートを分けあって歌う。このサプライズにオーディエンスからは、この日一番の歓声があがる。“誰も皆、失った愛しいものさがす為に 幾千のトキを超え めぐり逢う”この大サビで、ステージとオーディエンスは完全に一つになった。
すべてのセットリストを演奏し終え、MERRYのメンバーも呼び込んで、出演者全員でカーテンコール。総勢8名の出演者は笑顔のままステージを後にした。
今回イベントでは石月との朋友であったベースのテツがリハビリ休養の為不参加であったのが唯一残念ではあったが、石月とMERRYともに、対バン仕様の代表曲、煽り曲を中心にラインナップしたセットリストではなく、今のバンドのライヴパフォーマンスをそのまま魅せるというステージであった。誤解を恐れずに言うならば、ビジネス的にはまるで戦略的でないミュージシャンシップにのっとった、愛のあるイベントであった。
「vVS」の今後の予定は現状未定だそうだが、そう遠くないうちに第2回の開催を強く望む。
セットリスト
01.千代田線デモクラシー
02.不均衡キネマ
03.絶望
04.Zombie Paradise ~地獄の舞踏曲~
05.Hide-and-seek
06.R-246
07.「東京」
08.オリエンタルBLサーカス
09. Carnival
10. 梟
■石月努
01.オーロラ
02.I BELIEVE
03.ENEMY
04.自由への亡命
05.RUSTY EMOTION
06.ADDICT
07.DANCE DANCE DANCE
08.Shang-Hi-Baby
09.LOVELESS
10.向日葵
11.365の奇跡
■セッション
E1.SLEEPER(FANATIC◇CRISISカバー)
E2.火の鳥(FANATIC◇CRISISカバー)
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