【インタビュー】NIGHTMARE、YOMIとRUKAが答える結成15周年/15の質問「“迫りくる終焉”をみんな乗り越えてきた」

ポスト


◆やっぱり「the WORLD」と「アルミナ」

――なるほど。では次。ナイトメアの楽曲のなかで、ライブでのパフォーマンスがパート的に大変なナンバーは?

RUKA :ジャイアニズムシリーズ!(即答)。本当に大変(笑)。歳をとればとるほど大変。まぁ、若いうちに作った曲は全部大変ですね。

――ちなみいくつまでジャイアニズムシリーズを叩けそうですか?

RUKA :たぶん……45歳まではいける。

YOMI:じゃあまだ大丈夫だね。

RUKA:うん。50歳でも叩けるのかな? そのときはしれ~っとセットリストからなくなっていることを祈ろう。

YOMI:俺も昔の曲かなぁ。

RUKA:俺も咲人もこの人のピッチとか声のレンジを考えないで作っていた時代の曲じゃないですかね。聴いていてもキツそうだなと思う。

――では次。“今のナイトメアがあるのはこの曲があったから”という曲は?

RUKA:やっぱり「the WORLD」と「アルミナ」。この2曲だと思います。

YOMI:そうだね。

RUKA:良くも悪くもですけど、世間的な知名度や周りからの評価が上がって、自分たちが置かれた環境が変わったきっかけはこの曲。実際、ここから「『DEATH NOTE』の曲やってるバンド」って言われるようになったし、この曲があるのとないのとでは、バンドが歩む道は違ったんじゃないかな。

YOMI:ライブやファンとのつながリを考えると「極東乱心天国」、「Star[K]night」かな。みんなが歌う声を聴くたびに“もっと頑張らないと”って思うし。ファンに“支えられてる感”をより感じる曲です。

◆それがわからないから、俺らはダメなんです

――これまでリリースしてきたなかで、いちばん好きなアルバムは?

RUKA:『NIGHTMARE』。いちばんバンドの世界観がある気がする。すごく好き。震災明けに作ったものだからなのか、余計に暗いけど、そういう時期に作ったものだからこそ、思い入れはあるな。

YOMI:俺は『TO BE OR NOT TO BE』。最近のアルバムだけど、ツアーがすごくよかったので。

――では、ナイトメアの“伝説”といえるライブといえば?

RUKA(Dr)

RUKA:ライブツアー<天下大暴走~我等、馬鹿ノ如ク>ツアーファイナルの野音(日比谷野外大音楽堂)じゃないですか。自分自身はよくわからないんだけど、間違いなくみんなに「良かった」って言われるのはこのライブなんですよ。これがなぜ良かったのか……それがわからないから、俺らはダメなんですよ。みんなが「良い」って言うんだから、そこには必ず理由がある。それを自己分析出来るようにしたいですね。

YOMI:俺は初めての日本武道館ですかね。初めてだからメンバーやスタッフ、ファンがいつもよりもひとつになれていたな。

――次で10問目です。生まれ変わってもナイトメアのメンバーだったら、次はどのパートをやりたいですか?

RUKA:ボーカル。下ネタを一切言わないバンドを目指そうかな(笑)。どうせやるなら今の真逆を狙ってみたい。

YOMI:俺ももう1回ボーカルやって、カッコいい部分だけを見せるスタイルでやり直したい。もともと俺がキャラ的に2枚目じゃないから今の方向性が合っているんだろうけど。でも、カッコいい路線で進んでいたらどうなっていたんだろう……と思ったりする。

RUKA:あ、それをやるなら、咲人はギャグポジションに行ってほしいね。下ネタしか言わないギタリスト(一同笑)。で、下ネタ言うたびにゾジー(YOMI)に怒られんの。見てみたいでしょ(笑)。

――うん、見てみたいですね(笑)。では次。アルバム収録曲「Tao」のなかの“ゆっくりと迫りくる終焉”という歌詞にちなんで、これまで“バンドの終わりが迫っているかも”と危機を感じたときはありますか?

RUKA:それは常に感じていますよ。永遠なんてないので。毎年“来年が不安”って思ってる。ま、これは俺の性格なんで、他の仕事やっていたとしても同じこと思ってるんだろうけど。

――YOMIさんはどうですか?

YOMI:“迫りくる終焉”を、メンバーそれぞれみんな乗り越えてきたんじゃないかな。みんながナイトメアっていうものを大切にしてきたからこそ、15年続いたんだと思うし。ナイトメアのことを優先するために、みんな他の部分で犠牲にしてきたところはあるんじゃないですかね。

――ちなみにYOMIさんはどんなものを犠牲にしてきたんですか?

RUKA:「ペヤング」(カップ焼きそば)だろ?

YOMI:ここ数年はね(笑)。

◆また海外でやりたい

――少し趣向を変えた質問を。例えばナイトメアのメンバーみんなでに転職します。さていちばんサクセスするのは?

RUKA:誰が一番成功するかな……誰だろう。

YOMI:Ni~yaはないと思うな。

RUKA:あのさ、Ni~yaが同じ質問受けてたら、アイツもお前のこと言ってると思うよ。「ゾジーはねぇな」って(笑)。

YOMI:ぎゃははははっ。

――ではこの15年間でバンドとして一番冒険したことは?

RUKA:海外公演。初海外公演のフランスでのライブは大冒険。それまでずっと俺は嫌だって言い続けてきたんだよ。でも「これで1回行って嫌だったらもう行かなくてもいいから」という条件でフランスに行ったの。

――そうしてみたら?

RUKA:まあ、面白かったですよ(一同笑)。井戸の中から出た気分だよね(笑)。

YOMI:それまでは死ぬほど反対してたのに。そういうのもあって、フランスやるまで俺たちは海外公演をやってなかったの。

RUKA:また海外でやりたい。

◆インタビュー(3)へ
この記事をポスト

この記事の関連情報