カサンドラ・ウィルソン、ビリー・ホリデイのトリビュート・アルバムで来日

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カサンドラ・ウィルソンが、2015年生誕100周年を迎えるビリー・ホリデイに捧げる『Coming Forth by Day(カミング・フォース・バイ・デイ)』をリリース。来週、東京(BLUE NOTE TOKYO)でプレミアム・ライヴを開く。

◆カサンドラ・ウィルソン画像

グラミー賞受賞歴2回、現代最高のジャズ・ヴォーカリスト=カサンドラ・ウィルソンが、約3年ぶりのスタジオ・アルバムとして発表する『カミング・フォース・バイ・デイ』は、ニック・ケイヴを長年手がけてきたニック・ローネイがプロデュース。T・ボーン・バーネットやヴァン・ダイク・パークス(編曲)、ニック・ジナー(ヤー・ヤー・ヤーズ)等個性派ミュージシャンが参加し、ジャンルレスな注目を集めている。

カサンドラ・ウィルソンがビリー・ホリデイを初めて聴いたのは10代にさかのぼり、その声を耳にした瞬間から心奪われ、今日までインスピレーションを受け続けているのだという。1996年度にグラミー賞を受賞した彼女の代表作として知られる『ニュー・ムーン・ドーター』でもホリデイの「奇妙な果実」を収録していたが、本作ではビリー・ホリデイが主に1930年代~1940年代にかけて取り上げたレパートリー12曲を自ら選曲しているのに加え、1曲オリジナル(トラック12:ラスト・ソング~フォー・レスター)を収録。「単なるカヴァー・アルバムではなくビリー・ホリデイの芸術のエッセンスを抽出し21世紀の今に生きる自分たちなりの解釈を表現することを目指した」という意欲作で、1曲ごとにカサンドラ・ウィルソンのディープ・ヴォイスが心に響く個性きわだつ独自の世界を披露している。

1999年にも音楽界のレジェンド=マイルス・デイビスに捧げた『トラヴェリング・マイルス』をリリースしたカサンドラ。尊敬するレディ・デイへのトリビュートという数年間あたためてきた企画が生誕100周年という記念すべき年に実現したことについて「夢がかなった」と語っている。まさに本作は音楽史上に残る至高の女性ジャズ・ヴォーカリストの受け継がれる魂を五感で堪能する21世紀の新定盤としてこれからも時代をこえて聴かれていくに違いない。

アルバム・タイトルの「カミング・フォース・バイ・デイ」とは古代エジプトの“死者の書”のことをさしており、ジャケット写真にも古代エジプトの象形文字があしらわれている。

プレミアム・ライヴは3月17日~19日までブルーノート東京で開かれる。アルバムは、USではビリー・ホリデイの誕生日4月7日に発売。日本では来日公演にあわせて3月18日に先行リリースされる(ボーナス・トラック収録)。

(C)Mark Seliger


カサンドラ・ウィルソン『カミング・フォース・バイ・デイ』

3月18日日本先行発売(US:4月7日発売) \2,500+税
来日記念Blu-spec CD2 SICP-30710日本盤ボーナス・トラック1曲収録
https://itunes.apple.com/jp/album/coming-forth-by-day-japan/id964413021
1.ドント・エクスプレイン
2.ビリーズ・ブルース
3.クレイジー・ヒー・コールズ・ミー
4.ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド
5.オール・オブ・ミー
6.今宵の君は
7.グッド・モーニング・ハートエイク
8.月光のいたずら
9.ディーズ・フーリッシュ・シングス
10.奇妙な果実
11.アイル・ビー・シーイング・ユー
12.ラスト・ソング(フォー・レスター)
13 ザ・ムード・ザット・アイム・イン※日本盤ボーナス・トラック
参加ミュージシャン
トーマス・ワイルダー(ds)、マーティン・ケイシー(b)、ジョン・カウハード(p)、ケヴィン・ブライト(g)、ロビー・マーシャル(cl)、T・ボーン・バーネット(g(2)(4)(7))、ニック・ジナー(g(4)(8)(9)(10)⑫⑬)、ヴァン・ダイク・パークス(arr(4)(6))他

<カサンドラ・ウィルソン -Premium Live->

2015年3月17日(火)~19日(木)
Open 6:30pm Start 8:00pm
※本公演は1日1ショウのみ
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/cassandra-wilson/
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