カサンドラ・ウィルソン、野心的な作品をドロップ

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カサンドラ・ウィルソンの約2年半ぶりとなる新作アルバム『シルヴァー・ポニー』が11月3日にリリースとなった。オリジナル・アルバムとしては『ラヴァリー~恋人のように』以来となる本作は、全曲スタンダードで構成された前作と比べ非常に冒険的で、カサンドラにとってコレまでになく野心的な作品となっている。

「これはバンド・アルバムなの」とカサンドラが語る『シルヴァー・ポニー』は、「新旧のメンバーで新たに結成されたバンドのケミストリーを何としても記録しておきたかった」という思いから、ヨーロッパ・ツアー中にスペインでライヴ・レコーディングを敢行。その音源を元に、米・ニューオーリンズのパイアティ・ストリート・スタジオにて録音を行ない、ライヴとスタジオ録音を流れるように混在させるという内容となっている。そこにはサックス奏者ラヴィ・コルトレーンとピアニスト/シンガーのジョン・レジェンドとのコラボレーションも実現となった。

「恋人よ我に帰れ」や「セント・ジェームズ病院」といった前作からの名スタンダードをライヴに昇華させた曲から、「フォーティ・デイズ・アンド・フォーティ・ナイツ」(マディ・ウォーターズ)、「ブラックバード」(レノン&マッカートニー)、フランク・シナトラの名唱でお馴染みの「ア・デイ・イン・ザ・ライフ・オフ・ア・フール」、スティーヴィー・ワンダーの「イフ・イッツ・マジック」、「セビリアの夜」、そしてジョン・レジェンドが念願のコラボレーションを実現すべくカサンドラに贈った新曲で2人の声のハーモニーが美しい「ウォッチ・ザ・サンライズ」など、実に多彩なラインナップ。それらが様々な化学反応を起こし徐々に進化を遂げ、本格的になってきた新しいバンドとブルージーなカサンドラの歌声によって表現されている。

カサンドラ・ウィルソンが作り上げた最高のバンド・アルバム、ご賞味を。

『シルヴァー・ポニー』
1010年11月3日発売
TOCJ-66535 ¥2,500(税込)
◆カサンドラ・ウィルソン・オフィシャルサイト
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