【ライブレポート】KICK THE CAN CREW、大阪で異例の昼夜2回クリスマスライブ

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12月23日(火・祝)大阪・なんばHATCHでKICK THE CAN CREWのライブがおこなわれ、異例となる昼夜2回の公演で待ちわびたファンを歓喜させた。

◆KICK THE CAN CREW 画像

FM802「MEET THE WORLD BEAT」スピンオフ企画 KICK THE CAN CREW<KICK THE WORLD BEAT>として名付けられたこの日のライヴは、活動休止から10年ぶりとなる今年、3公演の復活ライブを発表するなか、開局25周年を迎えたFM802主催の夏の恒例野外フリーコンサート『MEET THE WORLD BEAT』が台風11号の影響により惜しくも中止に。当日ラジオに生出演した3人が語った「関西で何か出来たら」の思いから、今回クリスマスライブとして実現。しかも、大阪での復活ライブを心待ちにしていた多くのファンに届けたいと、異例の昼と夜の2回公演で行われた。ここでは夜の公演の模様をお届けしたい。


客電が落ちるとともに、10年前はKICKのいちリスナーだったという熊井吾郎がDJブースにスタンバイ。流れてきたのは「クリスマス・イブRap」。クリスマスムードが漂うなか、KREVA、LITTLE、MCUがステージに登場し、ライブがスタート。3人の立つ姿にKICKが帰ってきた!と思う半面、10年間で培ったそれぞれの存在感の大きさをまざまざと見せつけられる。続く、「カンケリ01」「スーパーオリジナル」で、「これぞ、KICK!!!」を畳み掛けてくる3人に圧倒されつつも、雄叫びと歓声を上げて応えるファンたち。ここには年月の隔たりは皆無。すでに最高潮の興奮が両者に生まれていた。

「お待たせしましたー!」とKREVA。会場に集まっているのはデビュー当時からの根強いファンのほかに、初めて観るという人も多くいるようで、活動をしていなくても新しいファンが増えているというのは彼らの楽曲の持つ魅力が失われることなく輝き続けているからに違いないと実感。

「何でカッコつけてるの?っていう曲があってね。でも今はカッコつけずに言える…黙ってついて来い!」と話して始まった「ONE WAY」。強気のメッセージが込められた言葉に迷いのない説得力があって心にズドンと響いてくる。彼らの目指しているものは10年前と何も変わっていないことも同時に伝わってきた。その後も「マルシェ」「イツナロウバ」「sayonara sayonara」などの代表曲が今のリアルな気持ちとしてファンの心を熱く燃え上がらせたことは言うまでもない。本編ラスト曲「アンバランス」はこれからも変わらない3人の意思を聴く者の心に深く刻み込むように届けられた。


幻想的な雰囲気が会場を包み込み始まったアンコールの1曲目は人として生きる壮大なメッセージが込められた「LIFE LINE (VERSION2)」。今だからこそ、より重みを感じさせる言葉として心が揺さぶられたのは私だけではなかったようだ。終了後に響き渡った温かく大きな拍手の音がそれを物語っていた。そして、“ヘイ行こう ヘイ今以上 さあ高く 高く”と彼ららしいメッセージが勢いよく放たれた「タカオニ2000」でスペシャルな夜は幕を閉じた。それぞれの活動へと戻っていく3人だが、KICKのライブはまた見られるはず。そしてまた新しいファンが会場を占領しているに違いない。

文・村田圭子

セットリスト<KICK THE WORLD BEAT>

12月23日(祝) なんばHatch
01 クリスマス・イブRap
02 カンケリ01
03 スーパーオリジナル
04 ONE WAY
05 GOOD TIME!
06 ユートピア
07 地球ブルース~337~
08 マルシェ
09 イツナロウバ
10 sayonara sayonara
11 アンバランス
EN1 LIFE LINE (VERSION2)
EN2 タカオニ2000

◆KICK THE CAN CREW オフィシャルHP
◆KREVAオフィシャルHP
◆UL(MCU,LITTLE)オフィシャルHP
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