【イベントレポート】hideを愛する豪華アーティストたちのセッションで沸いた、生誕50周年ライブ
hideの生誕50周年を記念したバースデー・イベント<hide Birthday Party 2014 50th Anniversary>が12月13日、川崎CLUB CITTA’で開催され、大阪 心斎橋SUN HALLと東京 羽田空港 TIAT SKY HALLで行われたライブビューイングとあわせて、2200人のファンが、豪華出演アーティスト陣とともに、hideの50歳の誕生日を祝った。
◆<hide Birthday Party 2014 50th Anniversary> トークコーナー詳細&画像
この日のイベントは、hideにゆかりのある参加アーティストが1夜限りのスペシャルなセッションを披露。hideをはじめ、X JAPANやzilchなど、hideのヒストリーを彩った名曲達を続々と演奏。まずは、イベントのMCを務める鮎貝健が、この日の参加アーティストとともに、セッションラインナップを紹介していく。最後に誕生日を迎えたhideが紹介されると、一段と大きな歓声が会場内に響いた。
イベントのオープニングを飾ったのは、スケジュールの都合でイベントに駆けつけられなかったYOSHIKIからのビデオメッセージだった。
「昔はよく誕生日を一緒に過ごしました。それが昨日のことのように思います。素敵な思い出を大切に心に抱いて、これからも頑張っていこうと思います。これからもhideならびにX JAPANをよろしくお願いします。今日は皆さん楽しんでください。Happy Birthday To hide」――YOSHIKI
この日はYOSHIKI以外にも、イベントには駆けつけることができなかった氣志團、INORAN(LUNA SEA)、K.A.Z(OBLIVION DUST/VAMPS/hide with Spread Beaver)、CHIROLYN(hide with Spread Beaver)というhideの盟友たちからのビデオメッセージがスクリーンに映し出され、観客を大いに歓喜させた。
YOSHIKIのコメントの直後、幕が開き1組目のセッションがスタート。「紅」(X)のイントロギターが流れ始める。弾いているのは“Mockingbird”を抱えた柩(NIGHTMARE)だ。「hideさんに最高のステージを見せてやろうぜ」と観客に呼びかけるheidi.と柩、haru(universe)、HIME(ex YOUTHQUAKE)によるエネルギーに満ちたパフォーマンスのあと、Jin-Machineのfeaturing16、ブッシュドノエル・水月・アリッサが登場する。featuring16は、hideのアルバム『Ja,Zoo』のジャケットをモチーフにした女豹の姿で登場し、会場から爆笑を誘うと、そのまま「1991年の東京ドームライブのTOSHIさんのMCから」と言って、TOSHIさながらのかけ声で「Joker」(X)へと繋げる。その後、「Beauty & Stupid」(hide)、「MISERY」(hide)では潤(ALvino/PIERROT)が登場するという、初っ端から豪華メンバーによるセッションで、トップを飾った。
ステージ転換時には、鮎貝健が出演者を招き、hideにまつわるトークコーナー(※次ページ詳細)が設けられ、イベントは片時も目が離せない。そしてZEPPET STOREがバンドマスターを務めるセッション2組目へ。「ハロー!」と木村世治の呼びかけから、まずはバンドの代表曲「FLAKE」、「FLY HIGH」、「SPIRAL」で熱量たっぷりに畳み掛ける。途中には「大阪! 羽田!」と呼びかけるなどし、一体感を高めていく。「今回も皆さんとお祝いできてうれしいです。hideさん本当に誕生日おめでとうございます!そして「子 ギャル」リリースおめでとう!」。そう力いっぱいに話した後は、DIE(hide with Spread Beaver/KISS THE WoRLD/Ra:IN)を呼び込む。DIEは、「今年は本当に盛大です。ライブビューイングもやってニコニコ動画もあって。世界に向けてやっていますよ。ありがとね、hideちゃん」と、笑顔いっぱいに呼びかける。そしてhideがX時代にカバーをしていたというKISSの「HARD LUCK WOMAN」と「GOOD BYE」(hide)が演奏された。
この後のステージ転換では、お笑い芸人の2700がステージに登場。「hideさんの聖域にすみません、おじゃまします!」と恐縮気味の様子を見せながらも、あたたかく迎えてくれたお客さんを前に、“右肘左肘交互に見て”などのお馴染みのネタを盛り込み、会場を笑わせた。
セッションバンド3組目でまず登場したのは、CUTT electrick として、CUTT、奥滝晃将、吉村猛哉(JACOBS)という元Shemeのメンバーだった。1999年5月にリリースされた『hide TRIBUTE SPIRITS』から、Shameで参加した「LEMONed I Scream」(hide)を披露した。「POSE」(hide)では、Kiyoshi(hide with Spread Beaver/MADBEAVERS/machine)がステージへ。攻撃的なプレイに会場からは拳が突き上がるなど、熱い盛り上がりを見せる。さらにD’ERLANGERのkyoとTetsuが登場すると、会場からはさらに歓喜の声が。「ピンクスパイダー」(hide)では、圧倒的なグルーヴでオーディエンスを体感させてくれた。
「hideちゃん誕生日おめでとう。50の誕生日なんで、Tetsuから特別なことをやろうとね。28年ぐらい前のSAVER TIGERというバンドの曲をオープニングに付けました。今日はそんな遊びをやろうかなと思って来ました。Kiyoshi先輩は知っていると思うけど、(セッションするにあたり)資料を渡さないといけないわけだ。当時は今みたいにデジタルで録れる時代じゃなかったから、客席に置いたテープでガチャっと録ってたわけ。それをTetsuが持っていたというのがすごいよね!その音源を聞いてコピーしました……あと1曲、SAVER TIGERのテイストも入れて遊んでいくので、一緒に楽しみましょうよ。高いところまでみんなの声を届けようよ」
そんなkyoの言葉どおり、かつてhide、kyo、Tetsuが在籍していたバンド、SAVER TIGERの楽曲のフレーズは、「TELL ME」(hide)の最後にも盛り込まれ、オーディエンスを震撼させた。ド迫力の演奏を終えたTetsuは「見ているか?」とばかりにステージのスクリーンに映るhideを見上げていたのがとても印象的だった。
“Happy Birthday Dear hide”と歌いステージに登場したのは、I.N.A.だった。歌っている途中にはCUTTとZEPPET STOREの木村世治からケーキが贈られて、hideと一緒に自身も祝福を受ける場面も。誕生日にふさわしい「CELEBRATION」からI.N.A.のDJタイムがスタートする。
「「子 ギャル」聴いた人ー?紆余曲折しながら2年間かけて世に出せました。関わってくださった皆さんありがとうございます。初めてですよ。爆音で「子 ギャル」を聴けるのは!」。そんな「子 ギャル」ではオーディエンスが楽しげに体を揺らすなどし、笑顔が広がる楽しい瞬間に。hideの奇跡の新曲の初披露にI.N.A.は「ちょっと泣いちゃった」と涙を拭くシーンもあった。その後、「Beauty&Stupid」や「MISCAST」、「MISERY」など全9曲。途中にはhideのコスプレをしたファンや出演アーティストもステージに飛び入り、踊る&歌うのクラブパーティーを繰り広げた。
最後のセッションバンドは、まずはdefspiralが「ELECTRIC CUCUMBER」(zilch)を披露し、オーディエンスの心をグッと惹きつける。「皆さん、盛り上がってますか? 僕たちはもともとはTRANSTIC NERVEというバンドをやってたんですけど、そのときにhideさんに見つけてもらって……この最高の場所でやれていることを幸せに思います。素晴らしい夜です。皆さん、そう思いませんか?」と熱く話す。TRANSTIC NERVEは結成15周年を記念して一夜限りのライブを行なうことも決まっており、TAKA(Vo)は続けて、「hideさんへの感謝を込めたメッセージを伝えられるようなステージにできればいいなと思います」と期待を持たせた。その後は、CUTTをまじえての「SCARS」(X JAPAN)、ドラムにJOE(hide with spread beaver/44MAGNUM/RIDER CHIPS/MADBEAVERS)、ベースにSEXX GEORGE(LADIESROOM/SEXXXXX/我孫子神音會)、そしてボーカルに森重樹一(ZIGGY)が呼び込まれる。森重は「今日はhideの50歳の誕生日のために歌わせてもらいます」と言って「ピンクスパイダー」へ。ツワモノたちの演奏に釘付けになるまま、さらに森重からは「今夜のすごいセッションのスペシャルゲストを」と、PATA(X JAPAN/Ra:IN)が呼び込まれる。ラストの「ever free」では、最高のプレイを存分に体感したオーディエンスが熱狂した。
そして、イベントのラストは飾ったのは、hideだった。今も色褪せない、鮮やかな姿を見せるhide。スクリーンには、「DICE」、「50% & 50%」、「D.O.D.」など、計5曲のライブ映像に「ROCKET DIVE」のミュージックビデオ、最後には先日公開されたばかりの「子 ギャル」のミュージックビデオも披露された。オーディエンスそれぞれがhideへの想いを巡らせながら、スクリーンに見とれていると、ステージには出演者全員が登場。改めて豪華な顔ぶれとともに、盛大なBirthday Partyは幕を閉じた。
hideの50歳の誕生日。hideと活動を共にした盟友とhideを慕うミュージシャン、そしてhideを愛するファンによる約5時間の宴は、刺激的ながら、終始あたたかい雰囲気に包まれていた。
終演後には、hideオフィシャルDJパーティー<CLUB PSYENCE>が、2015年1月11日に羽田空港国際線ターミナル TIAT SKY HALLにて行われることが告知された。また、すでに発表されている『hide ALIVE THE MOVIE』のリバイバル上映(2015年1月31日より全国の映画館公開)に加え、新たなプロジェクトも始動するとのことだ。2015年もファンはhideの動向から目が離せないだろう。
Photo by saori tsuji
<CLUB PSYENCE 2015 - NEW YEAR PARTY->
2015年1月11日 (日) TIAT SKY HALL(羽田空港国際線ターミナル4F)OPEN 14:30/START 15:00/END 19:00 予定
■出演
DJ-浅井博章/DJ-CU++/DJ-INA/DJ-木村世治/VJ-SHRIMP
前売¥3000/ 当日¥3500 (税込・ドリンク別)
※お一人様4枚まで
映画『hide ALIVE THE MOVIE hide Indian Summer Special 2015 Edition』
上映日時:2015年1月31日(土)より順次公開料金:全国共通鑑賞券¥2,200(税込)
上映劇場:全国の映画館 ※詳細はLive' Spot公式サイトで
■チケット販売
全国共通鑑賞券 12月19日(金)10:00~
ローソン・ミニストップのLoppi(ロッピー)、ローソンチケットWebサイトにて販売
グッズ付き全国共通鑑賞券
ローソン・ミニストップのLoppi(ロッピー)にて販売
※詳細は12月19日(金)にLive' Spot公式サイトより発表予定
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