【インタビュー】玉置成実、“玉置成実サウンド全開”の原点回帰作「Vivid Telepathy」
2013年の4月17日にリリースされたデビュー10周年記念シングル「REAL」から、約1年ぶりにニューシングルをリリースする玉置成実。今作「Vivid Telepathy」は、ロボットアニメ『白銀の意思 アルジェヴォルン』の新たなエンディングテーマだ。壮大なイメージに乗った力強い歌声は、改めて“玉置成実らしさ”を感じさせるモノ。この楽曲のミュージックビデオでは、キレのあるパワフルなダンスもしっかりと見せつけてくれる。玉置成実・11周年目第1弾作品に相応しい原点回帰作。カップリングで魅せたダークなダンスチューン「Do Ya Wanna Dance」についても語ってもらった。
◆玉置成実~拡大画像~
■「Vivid Telepathy」は5年ぶりのアニメソングでもあったので
■わかりやすく玉置成実サウンド全開でいこうかなと思って
▲「Vivid Telepathy」初回限定盤 |
▲「Vivid Telepathy」通常盤 |
玉置成実(以下、玉置)ありがとうございます! 「Vivid Telepathy」は、5年ぶりのアニメソングでもあったので、わかりやすく“玉置成実サウンド全開”でいこうかなと思って(笑)。
──なるほど、そこは狙い?
玉置:そうなんです(笑)。そこはわかりやすく突いていきたいなと。自分でも、“これが玉置成実らしさなんだ”っていうのが、やっとわかったというか。改めて時間をかけて自分らしさを理解出来たんです。最近はロックチューンとか、濃いめのダンスチューンを歌っていて、そこもやっぱり含めの玉置成実なのかなと思って、今回はその両極を持ってきました。
──なるほど。玉置成実といえば、デビュー作「Believe」が『機動戦士ガンダムSEED』の第3クールのオープニングテーマでもあったから、デジタルなダンスチューンのイメージが強くあったよね、当時。
玉置:そうなんです。それがだんだん玉置成実らしさになっていって、年齢を重ねていくごとにやりたいことも増えていって、徐々に玉置成実らしさが広がっていったように思うんです。今回の「Vivid Telepathy」は、そんな中でも特別に玉置成実らしいというか。『白銀の意思 アルジェヴォルン』のエンディングでこの曲が流れたとき、“なんか玉置成実っぽい曲だなって思ったら、玉置成実だった”って言ってくれる方がすごく多くて、改めて一般的な玉置成実のイメージっていうのはここなんだなって思ったんです。再確認できました。
──逆輸入的な感じだね。
玉置:あははは。そうですね(笑)。あ、玉置成実らしさって、これね! みたいな。でも、そうやって人から玉置成実っぽいって言ってもらえるモノがあるのが本当に嬉しくもあり、自分ではすごく新鮮というか、不思議な感覚だったんですよね。
──自分だとなかなからしさって実感できないからね。歌詞はアニメのタイアップが決まってから、そこに沿って書かれたモノなの?
玉置:はいそうです。そこが決まってから書いていただいたので、ストーリーとのリンクがとても気持ちいいですし、主人公の成長が描かれているのも、すごく共感できるんです。そこには、大切な人との出逢いや、誰しもが人生の中で経験するであろう出来事が描かれているので、アニメのストーリーを知らない人でも楽しんでもらえる1曲になっていると思います。私自身、10代の頃では経験出来ていなかったことや、人との出逢いも浅かったりもしたんですけど、10年経っていろんなことを経験して、沢山の人と出逢って、そこでいろんな気持ちをもらったことで歌詞をより深く理解出来るようになったので、そういった意味でも成長できたんじゃないかなって思います。この曲を歌って、よりそんなことを実感しました。
──成実ちゃんは、このアニメのストーリーと歌詞から、何を一番強く感じた?
玉置:最初の方では主人公が、いろんなことに対して臆病で、“そんなの絶対に無理無理!”ってなっていたんだけど、いろんな人との出逢いがあって、どんどん強くなって自立していく様子が描かれているんです。戦闘モノのお話なんで、強い力を持って戦いに挑む様子も描かれているし、自分の弱さとも葛藤しているところも描かれているし。本当に自分の人生にも重なるなぁって感じました。
──そうだね、内に秘めた強さも感じるよね。そんな歌詞と曲調もすごくリンクしてる。でも、だいたいエンディングテーマっていうと、スローとかミディアムチューンが多い印象だけど、イントロからの壮大な広がりと強さは、オープニングなイメージだったりもするよね。
玉置:そうなんですよ! だいたいエンディングテーマってしっとりした曲調が多いですが、私は次のお話が早く見たくなるような、ワクワクする感じがほしいなと思って意識的にアップテンポの曲調を選んだんです。それに、歌うときに、やっぱりダンスをして魅せたいなって思ったのもあったので。そこもありきで玉置成実サウンドにしたかった。久しぶりにキターッ! って感じにしたくて(笑)。今回、この楽曲のアレンジをして下さった方が、2ndシングルの「Realize」をやってくれてた方なんですけど、当時その人も私も10代で、彼が19歳で私が15歳だったんですけど、11年越しにまた一緒に作品に関わることが出来ました。
──すごい! それすごいね!
玉置:そう! 同じくロボットアニメっていうのも奇跡(笑)。
──たしかに! その頃と今とでは、気持ちの変化も大きい?
玉置:ですね。当時は現役中学生歌手、高校生歌手って言われてましたからね。その肩書きがなくなるっていうのはすごく大きかった。それがなくなったときに、自分には何があるのか? っていう壁に最初にぶつかりました。でも、やっぱり自分の武器は踊って歌うことだから、そこを徹底的に極めようと思って、ダンスを1から勉強し直したりもしたんです。あとは、自分の経験すべてが成長に繋がっていった気がしますね。でも、いろんなことを知ることで、強くもなれるんですけど、臆病になっていく部分もありました。
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