【インタビュー】KOTOKO「楽しいことや平和ってすごく贅沢なこと。もっと感謝すべきことだなって思うんです」

■今の日本では楽しいことや平和であることが当たり前になってる
■それってすごく贅沢なことでもっと感謝すべきことだなって思うんです

▲「ZoNE-iT」初回限定盤

▲「ZoNE-iT」通常盤

──私たちの中では戦争って、遠くの国で起っている出来事になってしまっているけど、今もまだ戦火の中に居る人達も居る訳だからね。

KOTOKO：そうなんですよ。今、日本はすごく平和で実感がないかもしれないけど、このアニメでは、すごくリアルにその日常を感じることができるんです。二十歳前後の男の子って、やっぱりいろんなことに興味があって、いろんなことを楽しまなくちゃいけない時期でもあると思うんです。この物語の中でも、そんな素顔が覗くときがあって。仲間どうしで楽しそうにしているシーンも出て来たりするので、それを見ていると、苦しい毎日の中で、なんとか笑える時間を作っていこうとする人間の強さを感じたりもするんです。苦しい中にもそうやって楽しめる時間を探す力を持っているんだなって。今の時代を生きる私たちは、なんでも簡単に手に入るし、幸せな時間が当たり前になっているから、そこまで幸せを大きく感じることがなくなってしまっていて……。楽しいこと、平和であることが当たり前になってる。それってすごく贅沢なことだなって思うんですよね。もっと感謝すべきことだなって。

──そうだよね。人って適応能力があるから、苦しいときには苦しい中で、必死で楽しもうってするだろうし、平和な世の中では、その世の中に合った楽しみ方を見いだしていくんだろうからね。

KOTOKO：そうなんですよね。私が今回このシングルを歌うときに一番感じていたところはそこでもあるんです。贅沢になり過ぎている今の世の中で生きる私たちはすごく幸せを当たり前に思いがちだと思うから、貧しい時代、苦しい時代に、こうやって必死に幸せを感じてきたんだってことを、今一度、感じてもらえたらなって思うんです。そんな時代があったからこそ、こうして今、私たちは平和な世の中で幸せいっぱいの中で暮らすことが出来ているんだってことを知ってほしいなって。『白銀の意思 アルジェヴォルン』は、ロボットアニメではあるけど、そんな人間的なこともちゃんと描いているアニメでもあるので、“アニメは子供の見るもの！”って決めつけず、一度見てほしいと思います。きっと何か感じるものがあると思うので。ちゃんと大人も楽しめるアニメだと思うので、ぜひぜひご覧になってください。そしたら、今回私が「ZoNE-iT」と「call」に込めた想いが、より深く伝わってくれるんじゃないかな。

──そうだね。ところで。現在＜KOTOKO 10th Anniversary Live Tour“47ARCH”～駆け回り食べまくり！NEO～＞を敢行中のKOTOKOちゃんだけど、珍事件とかあったりした？

KOTOKO：珍事件は特にないんですけど、これは毎度のことなんですが、とにかくよくコケてます（笑）。で、この前、ツアー先のホテルの入り口でかなり酷くコケまして（笑）。

──笑い事じゃないよ（笑）。

KOTOKO：ですよねぇ?（笑）。そこも何もないところだったんですけど、突然じゅうたんになっていたので、つまづいたんでしょうね、結構勢い良く転びまして、膝をグイッと抉れる感じで擦りむきまして……かなりの重傷を負ってしまったんですよ！　とにかく膝に生傷が絶えなく、メイクさんに“また傷跡が増えたね……”っていつも呆れられながら傷を隠してもらってるんですけど（笑）。結構深くいったんで、こりゃガッツリと傷跡が残っちゃうなぁ……って諦めてたんですけど、バンドメンバーが、“これ貼っとけば大丈夫だよ！”って、ジョンソン・エンド・ジョンソン バンドエイドの『キズパワーパット』をくれたんです。普通のバンドエイドじゃなくて、ゴムみたいなやつなんですけど、これが優れもので！　自分の体液で治す湿潤療法というもので、貼った上からグジュグジュしてきてるのが分かるですけど、ほっておくんですよ。普通傷をしたら、乾燥させなくちゃ！　って思いますよね！　でも、反対の治療法。

──治ったの？

KOTOKO：治ったんです！　すっごいですよ！　傷跡残らなかったんです！　すごいですよ、ジョンソン・エンド・ジョンソン バンドエイドの『キズパワーパット』！　素晴しい！　もうこれでいつ転んでも大丈夫！　って思いましたもん！　こんなに強い味方がいたら、転んでも平気！　って。神ですよ、『キズパワーパット』！

──………。いやいやいや、KOTOKOちゃん……。その前に、転ばないようにしようよ（苦笑）。

KOTOKO：あはははは（爆笑）。たしかに！　そうですよね（笑）。でも、きっと転ばないとか無理なんですよ、私（笑）。だから、『キズパワーパット』はこの先一生手放せないなと（笑）。

取材・文●武市尚子





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