日立マクセル、新設計デュアルチャンバーとハイブリッドボディによるワイドな音場感あるカナル型ヘッドホン「MXH-RF800」発売

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日立マクセルは、新設計した二層空間(デュアルチャンバー)構造と、ハウジングをアルミニウム合金とABS樹脂のハイブリッドボディを採用したカナル型ヘッドホン「MXH-RF800」を10月25日より発売する。

「MXH-RF800」は、音を追求したマクセル「m(エム」シリーズの第5弾となるカナル型ヘッドホン。mシリーズはツインドライバー搭載モデルが3機種、シングルドライバー搭載モデルが1機種がリリースされてきたが、「MXH-RF800」はシングルドライバー搭載モデルだ。


「MXH-RF800」では、よりワイドな音場感を創出するために、ドライバの振動を効率よく、かつ緻密にコントロールする新設計のデュアルチャンバーを採用。ドライバ背面の空間設計と音響抵抗の最適化によりフラットな帯域を広げ、6kHz付近の高域ピークを抑制することで、「刺さり」のない伸びのある高音を実現。このチューニングにより、高域ピークにマスキングされがちな、より高音域の音、たとえばシンバルの余韻などが楽しめる。また、低音に関しては聴感上の音の大きさを表す等ラウドネス曲線を考慮し、低音特性をチューニング。より高揚感にあふれた元気なサウンドが得られる。

ハウジングには制振性に優れた高剛性アルミニウム合金とABS樹脂を組み合わせたハイブリッドボディを採用。ABS樹脂をアルミニウム合金で挟み込む構造とすることで固有振動を低減し、ボディの共振抑制能力をさらに高め、臨場感のあるクリアな原音再生を実現している。


▲一般的なヘッドホンと比べ、デュアルチャンバー構造では空間容積や音響抵抗などをより緻密にコントロール可能。


▲6kHz付近のピークを抑制し、高音の刺さりを軽減、マスキング効果の発生を抑え、伸びのある高音を実現。低音は人間の聴覚特性を研究した等ラウドネス曲線を考慮してチューニングされている。

イヤーピースは、抗菌シリコンイヤーピース(S/M/Lの3種)に加え、遮音性、装着感、原音伝達性に優れた低反発ポリウレタンイヤーピース(S/Mの2種)も付属。好みに合ったリスニングスタイルが選べる。

10月21日に行われた発表会では試聴会も実施された。実際に試してみると、高音、低音とも十分で音場も広く感じられるリッチな音。その一方で、高域が耳に刺さることもなく、長時間のリスニングでもつかれなさそうという印象を受けた。また、2種類の素材のイヤーピースが用意されるのもうれしいところだ。BA(バランスド・アーマチュア)型ドライバーはあまり好きではないという人も要注目のヘッドホンだ。


▲写真左はのイヤーピースは、左が抗菌シリコンイヤーピース、右が低反発ポリウレタンイヤーピース。本体色はブラックのみのラインナップ(写真中)。パープルのアルミニウムキャップがアクセントになっている。パッケージには「m」を大きくプリント(写真右)。

◆MXH-RF800
価格:オープン(市場予想価格 20,000円前後 税別)
発売日:2014年10月25日

◆日立マクセル
◆BARKS 楽器チャンネル
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