佐保明梨の「ハロプロ新春公演に日程ぶつける?」提案に、チーム・負けん気が弱気

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THE ポッシボー、吉川友、アップアップガールズ(仮)からなるチーム・負けん気が、全国ツアーの東京公演を10月11日に恵比寿リキッドルームにて開催した。公演では、ハロプロエッグのトレードマークだった、おそろいのベレー帽姿でステージに登場し、新曲「ライとも」が初披露された。

◆<チーム・負けん気 1stライブハウスツアー ~本気☆勝ちます~>東京公演 画像

3組ともハロプロエッグ(現・ハロプロ研修生)出身。結成がアナウンスされた際には、“ドリーム・ハロプロエッグ”とも言われたチーム・負けん気。そんな13人での公演は、彼女たちの初オリジナル曲として9月17日にリリースされた「無限、Fly High!!」からスタート。なお今回は、初日・名古屋のサイコロとは変わって、くじ引きによって吉川友、アップアップガールズ(仮)、THE ポッシボーと出演順が決定する。

3組のステージが終わると(THE ポッシボーはインターバルなく)、チーム・負けん気でのライブへと突入していく。まずは6曲ぶっ通しで各組のアップテンポなナンバーが並ぶ、きっか曰く“死のセットリスト”(チーム・負けん気の“脂肪”たるきっかにとってはそうかもしれないが、多分、ほかの2組にとっては、きっとそこまでではない)。すでにこれでもかと温まっている会場に放たれる「全力バンザーイ! My Glory!」が、一体となるバンザイを描き出せば、「サバイバルガールズ」の生み出す攻めのうねりが、これまで以上の激しさを上乗せしていく(ちなみに、激しさゆえに肩紐がスルリと落ちるなど、アプガ曲×サンバ衣装のきっかという組み合わせは、いろんな意味でドキドキである)。そして「水色」「永遠ファイヤーボール!」での“お約束の”タオル回しでフロアの熱気をかき混ぜると、「ジャンパー!」で、ステージの上も、暗闇を照らしだした色とりどりのペンライトの光も、弾けるように一気に飛び跳ねる。「ずっとずっとずっと君がスキだ!」では、場位置の混乱も起こっていたようだが、そんなハプニングもまた、彼女たち13人だからこその魅力なのである(わちゃわちゃしている様子も含めて)。

そして今日のサプライズはアンコール。ライブ冒頭に披露した「無限、Fly High!!」をもう一度歌った初日の名古屋とは異なり、再びステージに姿を現した彼女たちの頭には、おそろいの水色のベレー帽が。その姿を観て思わず声をあげる観客。「お察しの方はお察しいただけのかなと思うんですが。何人かは『はいはいはい』って人と、『お前ら何やってんだ?』って人と(笑)」と、ロビンは、おもに新しいファンに向けて、このベレー帽の由来(エッグのトレードマークであったこと)を「初心を忘れるべからず。」と説明する。「なんかパン屋さんぽいですね。」と、はしもん。さらに新井愛瞳は「エッグの頃は前髪もしまって、ピンで。」と、当時のことを語る。

これに何かを思い出したのか、「ひとつ言っていいですか?」と、ロビン。そして「私、(当時)前髪なくて深く被ってたんですよ。そしたらはしもんに、『ロビン、どんぐりみたいだね』って。超ムカついて!」と、まだTHE ポッシボーになる前のはしもんからの一言を口にする。笑いが起こる会場で、はしもんは「顔がすごいちっちゃいのに全開に入れてたから、ほんとどんぐりみたいだった。今はパン屋っぽいです。」と、フォローしつつもしっかりと落としていく。

さらに「うち(ポッシボー)の、もろりん以外はいい感じ」と、今度はもろりんへと話が振られる。するともろりん、「“もろりんも、いい感じ”じゃないの? ま、確かに色はxxxxみたいだけど。」と、メディア側が自主規制せざるを得ないワードを“ぽろりん”して、メンバーは「こらこら!」「使えない使えない!」と、大慌て(メンバー以外は大爆笑)。

また、この日、きっかからのプリンの差し入れにまつわるトークも展開される。はしもんが自分のであることがわかるように、プリンに「はしもんの」と書き、それを真似して、ロビンが「ロビンの」と書いたところ、それ以外のプリンには、全部「きっか」と書かれていたという、なんともわがままなエピソード。そして、そんなことをやったがために、今日のお弁当代は全部きっか持ちになってしまったという自業自得っぷりが明らかになった。

一方、「なんでこんなにさ、みんなで歌うと楽しいんだろうね! ほんとにね、初日がすっごい楽しくて、恵比寿が早くこないかなって。もうやっときたよ。恵比寿最高!」と、ここまでを振り返ってキラキラのオーラで嬉しそうな佐保明梨。

そしてここで、吉川友にマイクが渡る。

「さっき、上の偉い方も言っていたんですけど、ハロー!プロジェクトさんの恒例のコンサートって、夏と正月じゃないですか。で、今、負けん気ってその間をとって春やってるじゃないですか。ということは、次は、秋ツアー!?」

まさに、チーム・負けん気の次の展開への期待を煽るようなMCで、わがままボディ全体からキラキラの……というより、“してやったりなオーラ”を出していく。ところが、メンバー、観客全員から「これ(今回のツアー)が秋!」という見事なまでの総ツッコミ。意気揚々としたドヤ顔から一転、とっても恥ずかしい吉川友であった。

今は秋であること、そしてこれは秋ツアーであるという現状を再確認した上で、「春ツアーをやってもいいですか?」と、大人たちにお伺いを立てるきっか。その発言に盛り上がるフロア。奴は、観客の前という、ある意味、大人たちの逃げ場のないところで発言すればなんとかなることを知っている。ところが、佐保が「あえてさ、(ハロー!プロジェクトの新春公演に)対抗して正月にぶつける?」と、いろんな事情を壊さんとする破壊王らしい提案を行なうと、大歓声、大興奮のオーディエンスをよそに、ステージ上は怖気づいたかのように一斉にこれを否定するのであった。

ライブの最後は、この日、初披露された新曲「ライとも」。ステージ上に一列になり、手を繋いだり、肩を抱いたりしながら、エッグ時代から続く友情を歌いあげて、チーム・負けん気の東京公演(昼公演)は大団円を迎えた。

text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)

◆BARKS Kawaii
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