【ライブレポート】＜DIAMOND FES＞、アプガ、夢アド、マジパンなどアイドル5組が約3時間の熱戦

K-POP、J-POP、HIP HOP、アニソンなど幅広いジャンルで開催を重ねているイベントが＜DIAMOND FES＞だ。その初となるアイドルイベント＜DIAMOND FES 2022 GIRLS EDITION＞が6月28日、東京・ZEPP HANEDAで行われることが決定している。これに先駆けて、“Ver.0”となる＜DIAMOND FES 2022 GIRLS EDITION ZERO＞が5月10日、神奈川・KT Zepp Yokohamaで開催された。同公演のライブレポートをお届けしたい。

■＜DIAMOND FES 2022 GIRLS EDITION ZERO＞出演者 画像

＜DIAMOND FES 2022 GIRLS EDITION ZERO＞に出演したのは、アップアップガールズ（仮）、夢みるアドレセンス、マジカル・パンチライン、1-Girls、BOCCHI。といった5組。有観客ライブと併せて配信も行われた同イベントは、約3時間があっという間に感じられる充実度の高いものとなった。




まず、ステージに登場したのは、“全力型個性派アイドル”としてグループでの活動はもちろん、様々な分野で各メンバーが存在感を発揮しているBOCCHI。。福丸雛、大嶋みく、澄川れみ、雪野まゆき、牧野みなた、冨十みと、坂本梨奈が登場すると、観客が掲げたペンライトの光がカラフルに輝いた。

1曲目に届けられたのは「WE ARE BOCCHI」。メンバー各々の個性と魅力をキャッチーに紹介した歌詞が楽しい。続いて届けられた「生きてくことは変わってくこと！」は、曲に込められている力強いメッセージがステージ上の7人の活動姿勢そのものであることが伝わってきた。そして、ラストに披露されたのは「君となら。」。「一緒に身体を揺らしてください！」というメンバーの言葉に応えて踊り始めた観客の表情が明るい。イベントの幕開けを爽やかに盛り上げたオープニングアクトであった。









ダンススクールの生徒から選抜されたメンバーによるグループが1-Girlsだ。結成以来、地元・鹿児島にて幅広い層からの支持を受け、活躍の場を県外へと着々と広げている彼女たちの実力は、オープニングの時点ではっきりと示されていた。ステージに登場した直後のCHIKA、HARUKA、RIRIA、KAZUKIによるキレの良いダンスは、観客に対する最高の自己紹介だったと言えよう。

「I only have eyes for you」「きっと…あの先に」「恋の扉へと…」が立て続けに披露されたが、歌とダンスに真剣に向き合い続けていることが熱いパフォーマンスから伝わってくる。「一緒にスマイルしましょう！」と途中で呼びかけ、メンバーたちも明るい笑顔を浮かべていた「Smile」。灼熱のダンスビートが躍動した「future」。キャッチーなメロディを堪能させてくれた「Look up at the sky~空を見上げて」。初めて1-Girlsのライブを観た人をも巻き込む、今後の活躍が楽しみなステージだった。









「Shiny Shoes」からスタートしたマジカル・パンチラインのライブは、瞬く間に会場が華やかなエネルギーで満たされる。「108煩悩BOMB」と「Spotlight」も披露されて、観客の手拍子が力強さを増したところで迎えた小休止。

「この後も熱いセトリが詰まっているので、会場に来てくださったみなさんも、配信をご覧のみなさんも一緒に盛り上がっていきましょう」（山本花奈）。「踊れる曲がたくさんあるので一緒に汗をかいて楽しんでいきましょう」（益田珠希）。「平日ですけど、お越しいただきありがとうございます。最高の思い出を作れるように楽しんでいきましょう」（吉澤悠華）。「この後も一緒にいっぱい踊って、盛り上がっていきましょう」（宇佐美空来）。「今日はGW明けの平日。1年の中で一番しんどい時じゃないですか？ 疲れをふっとばせるように盛り上げていきますので、最後まで楽しんでいってください」（沖口優奈）

各々の挨拶を挟んで「ONE」「名もなきヒーロー」「もう一度」「渚のサーフライダー」も届けられたが、全力で歌って踊る5人の表情がとにかく明るい。全曲を披露した後もスマホによる撮影OKのサービスタイムで笑顔を振りまいて、観客と共に過ごす時間を目いっぱいに楽しんでいた。










1曲目「恋のエフェクトMAGIC」の時点で、早くも華やかなエネルギーで会場全体を包んでいた鳴海寿莉亜と日比谷聖來。「おしえてシュレディンガー」と「ファンタスティックパレード」も届けられて、観客は大喜びしながら踊っていた。

「2人体制ラストライブ。平日の夜にお越しいただき、本当にありがとうございます。新メンバーが6人入りまして、8人体制となります。お披露目ライブが5月12日に白金高輪SELENE b2で行われます！」（鳴海寿莉亜）。「5月21日に新体制初の定期公演。そして事務所主催の＜タンバリンマニアライブvol.3＞に出演します。公式ツイッターのチェックをよろしくお願いします！」（日比谷聖來）。

間もなく始まる新体制への期待が高まるMCを経て、後半に届けられたのは「17:30のアニメ」「メロンソーダ」「Bye Bye My Days」。夢みるアドレセンスの楽曲は、耳を傾けていると自ずと身も心もウキウキと躍る。振り付けを一緒に踊る観客のエネルギーが、ステージ上の2人を爽やかに彩っていた。全曲を披露した後の挨拶で感極まった鳴海は言葉を詰まらせていたが、大きな変化が続いた日々の記憶が一気によみがえったのだろう。様々な経験をしながらさらに成長した2人と新加入の6人が作り上げる新しい夢アドが楽しみだ。



息の合ったパフォーマンスによる「一歩目のYES！」でオープニングを飾ったアップアップガールズ（仮）。関根梓、古谷柚里花、鈴木芽生菜、工藤菫、鈴木あゆ、小山星流、青柳祐芽、住田悠華のテンポの良い自己紹介の後にスタートした「Burn the fire !!」は、彼女たちの雄々しい姿を印象付けてくれる曲であった。何度も繰り返される“攻めて”という言葉が猛烈に力強かった「サバイバルガールズ」、不屈のファイティングポーズが示されているのを感じた「野性神風燃ゆ戦場」も披露されたのだが、華やかな佇まいの奥にある熱い闘志を感じる前半戦であった。

そして、新曲「ソラハレルヤ」を皮切りに始まった後半戦は、ライブの楽しさをストレートに体感できるナンバーが続いた。スピード感たっぷりの展開が痛快だった「アッパーレー」。掲げた腕を揺らしながら盛り上がる観客を、メンバーたちが心底嬉しそうに見つめていた「FOREVER YOUNG」を経て、ラストに届けられたのは「アルストロメリア」。重低音と全力のパフォーマンスが一体となって迫ってきた。

「明日からもお仕事があると思いますが、私たちのライブを観て頑張ろうと思ってくださったら嬉しいです。またお会いしましょう！」(住田悠華)。最後にメンバーを代表して住田が挨拶。8人がステージから去った後も、心地よい余韻が漂っていた。









5組のライブが終了した後は、各グループの代表メンバーとして、BOCCHI。の福丸雛、1-GirlsのCHIKA、マジカル・パンチラインの山本花奈、夢みるアドレセンスの鳴海寿莉亜、アップアップガールズ（仮）の小山星流によるアフタートークのコーナーがあった。吉本興業所属の芸人・カラミの進行で、各々の特技をパントマイムによるヒントなどを交えて、ステージ上のメンバーが当て合う姿を楽しんでいた観客たち。和やかなムードと共に締め括られた＜DIAMOND FES 2022 GIRLS EDITION ZERO＞であった。

取材・文◎田中大