吉川友主催フェス<Kikkastock>で、新曲「あまいメロディー」初披露
吉川友による初の音楽フェス<Kikkastock Music & Art festival 2014>が、9月27日、AKIBAカルチャーズ劇場にて開催された。
“吉川友が「愛と自由と音楽」をテーマに幸せな時間を共有する「半日」”というコンセプトで、アップアップガールズ(仮)、LoVendoЯ(魚住有希・宮澤茉凜)、Bitter & Sweet、DJ michitomoのゲストとともに約5時間にわたって繰り広げられたこのイベント(結果的に5時間40分)。前半(といっても開始後70分以上過ぎていたが)には、10月29日リリースの両A面シングルから、「あまいメロディー」も初披露された。
「こんな私でよかったら」で幕を開けた<Kikkastock>。吉川友楽曲のほとんどすべて歌うということもあり、ハッピーなイベントであると同時に、吉川友本人にとっては体力勝負の“過酷な”イベントでもある(もっとも、ファンにとっては、きっかの歌声をお腹いっぱい堪能できる一方で、あのトークに長時間付き合わされるという、また違った意味で“過酷”なイベントだったりするのだが)。
<Kikkastock>ブッキングマネージャーのヒゲ・デュラン氏が辣腕っぷりで招聘に成功したスベリー・マーキュリーがステージに姿を現し、Bitter&Sweetの長谷川萌美と「I was born to love you」を歌い上げたり、そんなヒゲ・デュラン氏に第二子が誕生するなどサプライズが続いた公演。中でも友フレにとって大きなサプライズだったのは、新曲「あまいメロディー」だった。きっかは早速、その新曲を髪を振り乱しながら歌唱。観客はその新鮮なメロディーとサウンドに釘付けになっていた。
「今回の曲はですね。今まで歌ったことない曲調というか、強くもあり、悲しくもあり、そしてEDMって音で、ちょっと“ダンスナブル(※ きっか発言そのまま)”っていうか、みんなでノレる、オイ!オイ!オイ!って盛り上がれる、そんな素敵な曲を作っていただきました。この曲、みなさん、今、聴いて、どうですか? かっこよくないですか? かっこいいでしょ? この曲素敵な曲だなーってもらった時から思っていたんですけど、歌うのがすっごい難しいんです。この曲、噛めば噛むほど好きになる、スルメのような。うん。たくさん聴けば聴くほど、この曲のよさがどんどんわかると思います。今後、またリリースイベントで、9月10月11月って、“週末ヒロイン”で、リリイベをいろんなところでやります。この曲も歌うので、いろんなところでこの曲を聴いて、好きになってください。」── 吉川友
また、ミュージックビデオも会場にて初公開。さらに、10月29日リリースのシングルは「あまいメロディー/「すき」の数え方」の両A面シングルであることも明らかとなっている。
◆ ◆ ◆
9月27日、AKIBAカルチャーズ劇場にて開催された<Kikkastock Music & Art festival 2014>。吉川友が主催し、5時間以上にわたったこの音楽とアート(?)の祭典。イベント後半の、会場がついにカオスに支配されていった時間帯を記録に残したいと思う。もっとも、後半といえども終演までには2時間近くあったのだが。
その前に前半戦のハイライトを。まず、前半1組目のゲストとして、会場を埋め尽くした友フレ(吉川友ファン)の気持ちが一気に傾く、田崎あさひと長谷川萌美のBitter&Sweetによるフレッシュなパフォーマンス。直前のスベリー・マーキュリーとモエミー・マーキュリー(長谷川萌美は中学時代からカラオケでQUEENを歌っていたほどのQUEEN好き)の熱唱もあいまって、「ゲストコーナー怖くなってきた。」「(友フレは)ギャップで心すぐ揺らいじゃうから!」と、危機感を覚えた吉川友。「最近、どうなの? 彼氏とかは?」「あさひちゃん、彼氏と何年なの?」と、誤解招く質問で友フレ離れを阻止しようとする。Bitter&Sweetからしてみたらステージ上で当たり屋にあったようなものである。しかしそれでも友フレたちのBitter&Sweetへの“流入”は止まらない。出番が終わり、ステージを降りる彼女たちふたりには「行かないでー!」の歓声がおこる。それに苦虫を噛み潰したような顔をみせたきっかは、Bitter&Sweetの後について、一緒にステージ袖へと消えてしまう。そして誰もいなくなったステージ上。次の瞬間、ステージ袖から伸びたきっかの腕が、コールを要求し始める。観客から起こる「きっか!」コールで再び吉川友が登場。「みんな、ソロアイドル吉川友です! 今日は誰を観にきたのー? 誰のことが好きー?」と、呼びかけ、オーディエンスからの「きっか!」の声に気分をよくするのだった(実に面倒くさいソロアイドルである)。
5時間の長丁場ということもあり、一度入場を済ませてしまえば出入りは自由だった<Kikkastock>。とはいえ、LoVendoЯの魚住有希と宮澤茉凛のツインギターや、田崎あさひと宮澤茉凛による「さよなら涙」カバー、吉川友と田崎あさひによる「きっかけはYOU!」(そして吉川友「きっか太っちゃった」弾き語り)など、寄せては返すように展開され続けるライブとトークに、思わず時間を忘れる人たちが続出。
そして後半には、<Kikkastock Music & Art festival 2014>の“Art”にスポットを当てたコーナーも。天才的な落書きの才能を発揮し、過去の<きっかフェス>でも、我々の想像を絶する数々の作品を発表してきた吉川友。今回は彼女が、DJ michitomoのプレイに合わせて自身のポスターにライブペインティングを実施する。
「ここからは、裏でやっている<ULTRA JAPAN>にも負けないくらいのをいきたいと思いまーす!」という、DJ michitomo。テッパンの「パーティー・ロック・アンセム」に、ステージ上のスベリー・マーキュリー、モエミー・マーキュリーもノリノリ。絵を描いているきっかも踊りだす始末。また、アップアップガールズ(仮)の「全力!Pump Up!!」や「リスペクトーキョー」がかかると、友フレから声が上がる。これにこの日何度目かの苦虫を噛み潰したような顔を見せたきっかだったが、これまた歌が始まるとノリノリ。PSYの「江南スタイル」に変わると、きっかも絵を描いているんだか、歌っているんだかわからない状態で、「きっかはみーこが大好きだー!」とシャウト。ちなみにここでは、スベリー・マーキュリーが、「江南スタイル」オリジナルのミュージックビデオでPSYと絡む4Minuteのヒョナばりのセクシーな腰使いを見せ、なぜか観客は大興奮。観ている側も疲れているのだろう。
その後もモーニング娘。「恋愛レボリューション21」でパンツが見えそうになりながら踊るきっかだったが、とはいえちゃんと落書きポスターは完成。会場の友フレにその場でプレゼントされた。
(記事そのうち続きます)
この記事の関連情報
<オンラインやついフェス>第3弾でGEZAN×不破大輔(渋さ知らズ)VJ中山晃子、エビ中、大槻ケンヂら
<OTODAMA SEA STUDIO>第一弾で韻シスト、Kj and The Ravens、Nulbarich、井上苑子ら
<やついフェス>第二弾でバンアパ、吉川友、ワンダーウィード、集団行動ら31組
【ライブレポート】<TIF2018>、SKY STAGE初日(全149点)
吉川友、<JAPAN EXPO MALAYSIA>で最新曲&先輩カバー大盛況
【フォトレポート/151点】<アイドル横丁夏まつり!!〜2018〜>2日目、炎天下のステージで見せた多彩な輝き
<TIF2018>第7弾出演者にスパガ、たこ虹、バニビ、X21ら35組
吉川友、初バンドツアー開幕。“甘いきっか”と“甘くないきっか”で死角なし
【ライブレポート/写真166点】初開催<ビバラポップ!>はアイドル愛とドラマの連続