【ライブレポート】BoA、約4年半ぶりのツアー開幕。終始「BoAちゃん、イェイイェイ! 一緒に」の盛り上がり
BoAが、約4年半ぶりとなる東名阪ツアー<BoA LIVE TOUR 2014 ~WHO'S BACK ?~>をNHKホールからスタートさせた。
◆<BoA LIVE TOUR 2014 ~WHO'S BACK ?~>画像
2010年の全国ツアー<BoA LIVE TOUR 2010 ~IDENTITY~>以来となる今回のツアーは、新しいBoAのステージを見せるべく、ダンサーに全員女性を起用。イリュージョンを組み込み、セットリストも「First Time」といった最新アルバム『WHO'S BACK?』収録曲はもちろん、デビュー曲「ID;Peace B」からアメリカでのデビュー曲、そして「VALENTI」「LISTEN TO MY HEART」といった日本での人気を不動のものにしたヒットソングまでを散りばめた。
「4年半ぶりということもありまして、(ライブの)制作をはじめる時から、なにをすればファンのみなさんは嬉しいのかなって、いろんなことを考えて。セットリストも結構昔の曲もありまして。みなさんと楽しめるライブにしたいと思いました。」── BoA(本番中のMCより)
開演前から、3000人の「BoA!」コールが発生する会場。観客の期待感を高めていくオープニングを経て、眩いばかりのライトに照らされ、ステージにBoAが姿を見せる。それだけで客席では黄色の光が飛んだり揺れたりの大興奮。そしてBoAは、鍛えあげられたボーカルとダンスパフォーマンスを冒頭から全開にしていく。これでオーディエンスが昂らないはずがない、といった具合に。
「こんばんは、BoAです。<BoA LIVE TOUR 2014 ~WHO'S BACK ?~>にようこそ。」
1曲目から、歌いながらダンサーにも引けをとらないパフォーマンスを続けていたBoAは、水を口に含み、会場を見渡す。「意外とみなさんが歌う出番が多いので、逃さず、一緒に歌って踊って、楽しい時間を過ごしてくれたら嬉しいです。今日は私も2日連続ということで、みなさんから大きなパワーをもらいたいと思います。」
今回の公演には、初となるイリュージョンを用意。BoAとダンサーが作り出す、魔法のような光景の連続に、観客は驚きの声を上げ続ける。しかし振り返れば、10代の頃から日本と韓国の間を飛び回って忙しく活動してきた彼女だけに、今になって「実は魔法が使える」と告白されても、なんだか納得してしまいそうな気もしなくもない。
そうかと思えば、ステージを右に左にと目まぐるしく動きながら、再びダンスバリバリの息をつかせないCoolなステージを見せる。そして、久しぶりに披露されたドラマティックなバラード曲では、街をロマンティックに染め上げていく雪の映像とともに、大量のスモークがBoAの足元に降り積もる。一方、客席では、BoAのエモーショナルな歌声に合わせて、黄色い光が左に右へと揺れ動く。「みなさん一緒に歌ってくれますか?」と、はにかみながらお願いして、BoAは、会場を優しく包み込むように、客席に手を振りながら歌い上げていく。
「ここでは、みなさんとお話ができたらいいなと思います。何しゃべろっか。……みなさん、このツアーのタイトル知ってますか? 何なのかなー?」と、そんなやり取りで会話のキャッチボールを行なっていくMCコーナー。彼女はまず、日本でアルバムリリースとツアーを行なうのに4年半という時間がかかった事に触れ、その期間に何をしていたかを報告。ところが、「この4年半、歌手以外の活動もやってまして……女優とか。」と、なぜか急に恥ずかしそうな仕草(実際、歌手であるBoAにとって“女優”という肩書は恥ずかしいらしい)。しかし、この女優、オーディション番組の審査員といった4年半の間の経験を通して、これまで以上にBoAというアーティストを客観的に見ることができるようになったようで、「そういう経験をベースに、これからも素敵な歌を届けていきたい。」と意気込みを語っていた。
バンドメンバーとのアコースティックコーナーでは、BoAのことを知っているはずのファンの間でも「すごい……。」という声を漏らしてしまうほどの圧倒的な歌唱力で魅せていく(BoAの歌を聴きたいファンをイタズラっ娘のように焦らしていく一幕も)。
後半は、影をうまく使って、女性ダンサーとBoAの大人の女な部分を表現したステージングを展開する。カラオケボックスをイメージした演出とともに披露される過去のヒット曲の連続には、BoA自身、「これ、超懐かしい」と言いながら、オーディエンスも一緒に歌っての大盛り上がり。ツアーは始まったばかりであり、許可されている範囲内での描写にとどめるが、端的に言い表すなら、終始「BoAちゃん、イェイイェイ! 一緒に」状態である。
そしてライブでは、BoA本人作詞作曲の、今秋発売予定の新曲「FLY」も初披露された。「私がこの曲を書いたんですが、ライブ終わって、曲名みたいに空を飛んでみたいなぁと思って……スカイダイビングしたいなって思います(笑)」と、BoA。いくら新しいエンターテインメント、新しいBoAを見せても、お茶目なところはやっぱり変わらないのであった。
text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
◆BARKSライブレポート
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