ジェフ・バックリィ誕生への軌跡、予告編映像公開
映画『グッバイ・アンド・ハロー~父からの贈りもの~』の予告編映像が公開された。若き天才ミュージシャン、ジェフ・バックリィ誕生への軌跡を描いた、時を越えて“音楽”が繋いだ父と息子の物語である。
◆映画『グッバイ・アンド・ハロー~父からの贈りもの~』画像
1994年、初のアルバム『グレース』を発表しソロアーティストとして歩み始めた矢先、遊泳中に溺死し30歳でこの世を去ったジェフ・バックリィは、カート・コバーン(ニルヴァーナ)と並び“90年代の伝説”と称されるアーティストだ。
無名だった1991年、その名を世に轟かす運命の1日を迎えようとしていた。それは不世出のシンガーソングライターとして数多くのアーティストに影響を与えた父、ティム・バックリィの追悼コンサートだ。幼かった彼を捨て、亡くなるまで姿を現さなかった父の存在に苦悩するジェフだったが、勇気を奮ってステージに立つ。偉大な父を乗り越え、本当の自分を見出すためだ。父ティム・バックリィは、9枚のアルバムを残し、1975年にオーバードーズにより28歳でその短い生涯を閉じていた。
ジェフ・バックリィの狂気にも似た美しいサウンドと孤高な魂の叫びとも言うべき歌声は、ボブ・ディランやデヴィッド・ボウイら多くのアーティストから賞賛され、今でも多くのファンに愛され続けている。
この映画は、“奇跡の歌声”が誕生したその瞬間に焦点を当て、父と息子のそれぞれの人生、想いが切なく描き出された感動の音楽劇だ。息子ジェフを演じるのは、人気ドラマ「ゴシップガール」で注目されたペン・バッジリーだが、まるでジェフ・バックリィが乗り移ったかと思わせる圧巻のパフォーマンスを披露している。
不朽の名作アルバム『グレース』が発売されてから20年。ジェフ・バックリィ誕生の軌跡を描いた映画『グッバイ・アンド・ハロー~父からの贈りもの~』の誕生だ。
ジェフ・バックリィ(1966年11月17日 - 1997年5月29日)
94年にアルバム『グレース』を発表。アルバムに収録されたレナード・コーエンのカバー曲「Hallelujah」は、原曲を超えたカバーとして現在も語り継がれ、奇跡の名盤に位置づけられている。97年、セカンド・アルバム製作中に溺死。将来を嘱望されたアーティストの早すぎる死は、米国音楽界に起こった最大の悲劇のひとつとされた。2009年に発表された「ローリング・ストーンズ誌が選ぶ史上最も偉大なシンガー100人」で、カート・コバーン、ジム・モリソンらを抑え、第39位に選ばれている。
映画『グッバイ・アンド・ハロー~父からの贈りもの~』
1991年、無名のミュージシャンだった24歳のジェフ・バックリィ(ペン・バッジリー)。ニューヨークの聖アン教会で開催される、フォーク・ロックの伝説的ミュージシャンだったほぼ面識のない父ティム・バックリーの追悼コンサートに呼ばれる。コンサートまでの日々、ジェフは立ちはだかる自己喪失感や亡き父の存在に葛藤するが、コンサートの仕事を手伝う魅力的な女性アリー(イモージェン・プーツ)による愛情のこもった助けのもと、ステージに立つ勇気を得る。そして、父の曲を歌う魂を揺さぶるような歌声は、観客を魅了するのだった…。
STAFF:監督・脚本:ダニエル・アルグラント
CAST:ペン・バッジリー「ゴシップガール」、イモージェン・プーツ『ニード・フォー・スピード』、ベン・ローゼンフィールド、ノーバート・レオ・バッツ『フェア・ゲーム』
2012年/アメリカ/104min
(C) Buckley Greetings, Inc. All Rights Reserved.
10月18日(土)、ヒューマントラネマ渋谷他全国順次ロードショー
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