【対談】逹瑯(MUCC) × kyo(D'ERLANGER)、異種格闘技対談-Ring 番外編「大人げなさっていくつになっても必要」

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■ライヴのMCとかで逹瑯が突き放すようなこと言っても
■そこに優しさというか、あたたかさがある──kyo

──そもそも、kyoさんと逹瑯の出逢いは?

逹瑯:2002年の12月にCLUB CITTA'川崎でやった<天嘉>。最初の<天嘉>だよ。

kyo:今から12年前だね。

逹瑯:そうですそうです。あのときは、MUCCは事務所に入ったばっかで、とにかく緊張しかしないし、絶対に頑張ってやるぞ!って必死になっていたところに、kyoさんたちがそこも含め、このイベントごと叩き壊してやろう感満載の気合いでぶつかってきてるのが見えて。あのときに、“大人げなさっていくつになっても必要なんだな"って学んだんです!

kyo:あははは(爆笑)。大人になるとどうしても丸くなっちゃうからね!

逹瑯:そうですそうです。でも、kyoさんたちは、本当に大人げない気合いを持ってた。それを見て、“俺も将来こういう先輩になろう!"って決めたんですよ。

kyo:MUCCって若けぇバンド人気あんじゃねか。ん? あとはL'Arc~en~Cielのkenちゃんだろ? よし。負けちゃいらんねぇ。全員叩き潰してやる!"みたいな(笑)。大人げないんじゃなくて、そのまま子供だったっていう(笑)。

逹瑯:いやいやいや、kyoさんはね、絶対にその頃と変わってないと思うから、今回の<ARMAGEDDON>で、MUCCよりも先に出てもらうっていうので、既に火を点けちゃってると思うんですよ。ここに至っては、kyoさんだけに限らず、D'ERLANGERのメンバー全員に火を点けてるはずなんですよね! だから、正直怖いですね、俺(笑)。でも、1つだけ言えることは、ライヴが終わった後の打ち上げが、めちゃめちゃ楽しい!ってことは絶対ですね(笑)。

kyo:あははは。楽しみだねー。でもさ、事務所入ったばっかの頃は、4人ともお酒あんま飲まなくて、早めに帰って行ってたのに、今じゃ打ち上げが楽しみっていう立派な大人になりましたからね! なんかすごく成長を感じるよ!

逹瑯:初めて会ったときの打ち上げは、すごく早く帰ったんですよね。次の日がライヴで、早めに帰らなくちゃいけなくて。それで、こっそり帰ろうとしたら、44MAGNUMのPAULさんに、マイクを通して“MUCCさんがお帰りになるそうです!"って言われて。めちゃめちゃ出づらくなっちゃって(苦笑)。“すみません!"ってめちゃめちゃ謝ってお店を出たっていう(笑)。

──あははは。洗礼だね(笑)。

kyo:ね、洗礼だよね(笑)。

逹瑯:いや、本当に(笑)。

kyo:でも、そのときに初めてライヴ観たんだけど、すごく印象に残ったんだよね、MUCC。何が?って聞かれると何って具体的には言えないんだけど、とにかくすごく印象深かったよ。

逹瑯:ありがとうございます!

kyo:いやぁ、ホントにいいバンドになったよ、MUCCは。垢抜けたしね! 金持ったなぁー、コイツらって(笑)。

逹瑯:いやいやいやいや、そんなことないですよ! それに俺、そんな特別お金持ちになろうって思ってないんですよ。

──フェラーリとか乗っちゃったり!みたいなのはない?

逹瑯:ないない。

kyo:あぁ~、逹瑯のそういう感じすっごいわかるわぁー。そういうとこがいいよね、逹瑯は。

逹瑯:だって俺、吉牛大好きですもん。

kyo:あははは。美味いよね(笑)。

逹瑯:はい! 特に豪邸がほしい訳でもないし、高級車がほしい訳でもないし。何ごとに関しても、中途半端なんですよね、アタシ。田舎者であるということにも、コンプレックスを感じてはないから。そこがあっての今だと思ってますからね。それに俺、どんな状況であれ、現状に満足するタイプなんですよね。

kyo:あははは。でもホント、逹瑯って純朴だよね。フォークが好きっていうのがすっごくわかるもんね。ライヴのMCとかで逹瑯が突き放すようなこと言っても、なんか、そこに優しさというか、あたたかさがあるというか。俺には出来ないことだもん、そこ。

逹瑯:いやいやいや、俺なんか無い物ねだりだらけですよ。kyoさんや櫻井さんとかに感じる色気が俺にはないですから。俺がカッコいいなって思ってるモノは、俺にはないんですよ。だからずっとそこへの憧れはあるんですよ、今も。けど、そういう生まれもってのモノって、マネして出来るもんでもないんですよね。だから……。

──諦めたの?

逹瑯:そうそう。諦めた(笑)。

kyo:いやいやいや。今の若いバンドマンたちは、逹瑯に憧れて、逹瑯になりたいって思ってるヤツらがいっぱいいるんだからさ。そこも世代とか時代だよ。俺たちのときは、ヒムロック(氷室京介)とか永ちゃん(矢沢永吉)とか、そんな生粋のロックスターしかいなかったしね。俺がずっと金髪にこだわって、いまだに金髪なのは、44MAGNUMのPAULさんや、HANOI ROCKSのマイケル・モンローに憧れてたからだからね。だから同じ感覚なんだと思うよ。

逹瑯:そういうものなのかもしれないですね。

kyo:また5年後こういう話ししたいね。おもしろそうじゃない?

逹瑯:ですね! 

──ということで。D'ERLANGERとは、<Episode6.「ARMAGEDDON」>のCLUB CITTA'川崎で、8月22日に対戦してもらう訳ですが。

kyo:初めて会った場所で対決だね(笑)。

逹瑯:ですね! よろしくお願いします!

kyo:大人げなくいくよ!

逹瑯:あははは。よろしくお願いします! せっかくだから、この日にしか出来ない、D'ERLANGERとMUCCしか出来ないライヴに出来たらいいなと思ってます!

kyo:そうだね。よろしく。

逹瑯:そして楽しみなのは?

kyo:打ち上げ?

逹瑯:はい! そこともう1つ。8月22日は、アタクシの誕生日の次の日ですので、そこはステージ上じゃなくて個人的でもいいんで、サプライズ期待してます!ってことで。こっそり貰えたりしないかなぁ~。高級マンションの部屋のカギとか!

──え!? 高級車と高級マンションは要らないってさっき言ってたよね?

逹瑯:うん。でも、人からもらうのは好きなんで(笑)! 待ってますよ、kyoさん!

kyo:“逹瑯。ここでいい歌詞書けよ"ポンッなんつって、高級マンションのカギをね(笑)。

逹瑯:そうですそうです! 高級車でもいいですよ!

kyo:あははは。考えとくよ(笑)。

   ◆   ◆   ◆

■ from kyo to 逹瑯
「いやいや、最高に楽しいライヴでした。俺的には、やっぱりこういう対バン形式のライヴでしか出来ないセッションが特別に楽しかったですね。自分がMUCCの曲を唄ったのももちろん楽しかったんだけど、逹瑯がD’ERLANGERのヴォーカリストとしてD’ERLANGERの唄を歌ってくれてたことに感動したね。ほら、あんまりない経験だからね、ステージ袖で自分のバンドが他のヴォーカリスト立てて演奏してるのを見る機会って。すごく新鮮でしたね。いい経験が出来たなって思ってます。もっと言うならば、8月21日に誕生日を迎えた逹瑯が、最初に人前で唄ったのがD’ERLANGERの曲だったっていうのが、また最高に嬉しかったね(笑)。お互い最高のライヴが出来たんじゃないかなって思ってます。また機会があったら一緒にやりたいですね」

■ from 逹瑯 to kyo
「いやぁ、楽しかった! やっぱりD’ERLANGERはD’ERLANGERだね。いつ見てもカッコいい。しっかりとD’ERLANGERを感じさせるライヴをしてくれながらも、MUCCへの愛もすごく感じられるライヴをしてくれたなって、すごく感謝してます。細かいところへの気遣いがさすがだなって思いました。さすが兄貴だなって。初めてkyoさんとステージに立ったのも、この場所(CLUB CITTA’川崎)だったし、いろいろと感じることが多かったライヴになりました。懐かしかったし、これからも一緒にいろいろとおもしろいことやっていけたらいいなぁって、改めて思えました。セッションもすごく楽しかった。kyoさんの「リブラ」カッコ良かったです! 今回は本当にありがとうございました! このライヴをバネに代々木、頑張りたいと思います!」

取材・文◎武市尚子 撮影◎緒車寿一


■<SIX NINE WARS -ぼくらの七ヶ月間戦争- Episode 6.「ARMAGEDDON」>毎公演異なるアーティストとの2マンTour
2014年8月06日(水) Zepp Nagoya VS [Alexandros]
OPEN 17:30 START 18:30
2014年8月09日(土) 新木場Studio Coast VS 氣志團
OPEN 16:00 START 17:00
2014年8月17日(日) 京都KBS HALL VS GRANRODEO
OPEN 16:00 START 17:00
2014年8月19日(火) Zepp Namba VS BUCK-TICK
OPEN 17:30 START 18:30
2014年8月20日(水) Zepp Namba VS シド
OPEN 17:30 START 18:30
2014年8月22日(金) 川崎CLUB CITTA' VS D'ERLANGER
OPEN 17:30 START 18:30
2014年8月24日(日) 大阪城野外音楽堂 VS ゴールデンボンバー
OPEN 16:00 START 17:00
2014年8月26日(火) Zepp DiverCity VS MICHAEL
OPEN 17:30 START 18:30
2014年8月28日(木) 恵比寿LIQUIDROOM VS geek sleep sheep
OPEN 17:30 START 18:30

■<SIX NINE WARS -ぼくらの七ヶ月間戦争- Final Episode「THE END」>
2014年9月23日(火・祝) 国立代々木競技場第一体育館
前売券¥5,569(税込) 当日券¥6,500(税込)
※全席指定、3歳以上のお子様はチケットが必要です。
チケット一般発売日:2014年8月2日(土)

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