【対談】逹瑯(MUCC) × 川上洋平([Alexandros])、異種格闘技対談-Ring 番外編「アウェイ好きなバンドって強い」

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■え!? 2013年まで!? 6年間も!? 喧嘩とかしないの?
■すごいね! めっちゃ興味ある、それ!──逹瑯

逹瑯:俺ね、昔、“なんで日本人なのに、海外のメタルバンドとかに憧れて、MCとか曲合間に、「メイクサム ファッキンノイズ!」とか、「マザーファッカー!」って言うんだろ?”って思ってたの。日本人なんだからさぁ、わざわざ下手な英語使って煽る必要なくない? って。外人が日本に来て、下手な日本語で“サケベ~”って言ってんのと変わんねぇじゃん! カッコ良くねぇよ~! って思ってたのに、今、言っちゃうね。

川上:あはははは。言っちゃいますね(笑)。なんでしょね、あれ(笑)。いつからか、ステージ立ったら無意識に口から出ちゃってました(笑)。

逹瑯:テンションだよね。

川上:そういうことなんだと思いますね(笑)。

逹瑯:海外のアーティストの日本公演で、英語でMCされて、みんなウォーって盛り上がってんじゃん? あれってみんな喋ってる内容解ってんの?

──なんとなくニュアンスで。ってことなんじゃない?

逹瑯:よし。今、このあたりで区切り付いたな、ウォー!ってこと?

川上:あははは。ってことなんでしょうね(笑)。間の空気間解ってますよね。

逹瑯:さすが日本人。協調性あるよね。

川上:あははは。ですね(笑)。

──お互い、まだライヴは観たことないんだよね?

逹瑯:うん。まだね。

川上:僕もライヴは今回初めて見せてもらいます。

逹瑯:めっちゃ楽しみ。

川上:僕もすごい楽しみです!

──そういうのも珍しいよね。フェスとかで対バンしてて、“今度是非、2マンで!”って流れはありそうだけど、いきなり初対面で2マンって。

逹瑯:うん、そうだね。今回の「ARMAGEDDON」はね、初対面でいきなり2マンっていうバンドが3バンド居るんだよね。[Alexandros]とGRANRODEOとMICHAEL。

──その3バンドだけでもそれぞれジャンルが違うね。異種格闘技的な意味合いもある対バン相手というか。

逹瑯:そうそう。楽しみだね。さっき川上くんも言ってたけど、ウチらMUCCもアウェイ好きでさ。自分達で言うのもなんだけど、アウェイ好きなバンドって強いと思うんだよね。あの、“やったるで!”感というかね。それが半端ない。今回のね、『SIX NINE WARS~ぼくらの七ヶ月間戦争~』の <Episode2. 「VS 異種格闘2マンTour」>で、THE BACK HORNとかROTTENGRAFFTYとやったとき、すっげぇ疲れたの。だって、あのオジさんたち、強いんだもん! 

──THE BACK HORNもROTTENGRAFFTYも、ある意味アウェイ好きなバンドというか、小さくまとまることなく、潔く闘うバンドだから強いよね。

逹瑯:そうそう。<Episode2. 「VS 異種格闘2マンTour」>で2DAYSのところがあって。最初が郡山でTHE BACK HORN、次の日が水戸でROTTENGRAFFTYと2マンだったから、本人たちに、“エモイオッサンたちと激しいオッサンたちと立て続けに闘うのは疲れます”って言ったら、“オマエらもオッサンじゃないか!”って言われて、間違いない! って思っちゃったっていう(笑)。[Alexandros]は全員同じ歳?

川上:ドラムの庄村だけ1つ下です。

逹瑯:もともと友達なの?

川上:はい。高校の同級生とか、大学の同級生です。いろいろと、路上ライヴ時代に集まって。って感じですね。

逹瑯:仲良いの?

川上:はい。仲良いですね。4人暮らしとかしてたんです。

逹瑯:え!? ホントに!?

川上:はい。2013年まで一緒に暮らしてました。6年間(笑)。

逹瑯:え!? 2013年まで!? 6年間も!? 喧嘩とかしないの?

川上:はい。最初はちょいちょいしてましたけど、最後の方は全然してなかったですね。

逹瑯:間取りは?

──そこまで詳しく聞くの(笑)?

逹瑯:そこ気になるでしょ。

川上:4LDKです。1人1部屋あって。

逹瑯:東京で?

川上:いえ。神奈川で。

逹瑯:出身どこ?

川上:神奈川です。

逹瑯:……ん? なんで? 出身が神奈川なのに?

川上:サラリーマンだったんですよ、僕ら全員。全然デビュー出来なくて。でも、どうしてもデビューしたかったし、音楽を続けたかったんで、みんなでサラリーマンしながらデビューを目指してたんです。全員会社が違うんで、拠点を1つにして、いつでも集まれるようにしたいねってんで一緒に住むことにしたんですよ。それで、部屋を探してたら、偶然、地下に防音室がある物件を見つけて。もぉこれはここで一緒に住むしかない!と思って。そしたら、いつでも好きなときに音を出せるし、練習も出来るから。

逹瑯:なるほどね。で、去年同じタイミングでそこを出て行くことになったんだね。っていうか、その瞬間って泣きそうになんなかったの?

川上:あははは。いや、せいせいしましたけどね(笑)。

逹瑯:あははは。役割り分担とかあったの? 誰がゴミ捨てするとか。

川上:ありましたよ。洗濯は各自それぞれしてたんですけど、床掃除は俺の役目とか、トイレ掃除は誰々、とか決まってましたね。

逹瑯:すごいね! めっちゃ興味ある、それ!

──MUCCに出来る?

逹瑯:(食い気味に)出来ない(きっぱり)。

川上:あははは。

逹瑯:あ、でも、出来るかもしんない。

──そう!? 誰? 床掃除。

逹瑯:そういうことは、まったくしないと思う。

──汚いっ。

川上:あははは。

逹瑯:っていうかね、逆にLDKがなければ出来んじゃね?

──どういうこと!?

逹瑯:共有スペースが無くて、完全に1人1部屋っていう、寮みたいな感じのとこだったら、共同生活出来ると思うよ。使った人が片付けるっていうパターンね。良い距離感を保って、お互いが干渉し合わなければいいと思うな。

川上:そうですね。でも、そういう感じでしたよ。4人で暮らしてても、そんなに家の中で会うことがなかったですからね。

──そういうもんなんだぁ。

川上:そうなんですよ。またそこが、1部屋1部屋も防音がすごくちゃんとしてたんで、居るか居ないかすら解らなかったんですよ。

逹瑯:そうなんだ。にしてもすごいな、共同生活って。

──やっぱ志が同じだと強いよね。UVERworldも最初の頃、一軒家に全員一緒に住んでたからね。

逹瑯&川上:え!? そうなの!?

──そうそう。上京当時ね。すぐに集まれる環境が、すごく良かったって言ってたよ。

川上:まさに同じ感覚だったんですね。

逹瑯:そうなんだぁ。すごいな。そこにかける想いが半端ないんだね。誰が一緒に住もうって言い出したの?

川上:前に居たギターです。

逹瑯:え!? 言い出しっぺが、最初に出てっちゃったの?

川上:そうなんですよ(笑)。

逹瑯:にしても、風呂の順番は困りそうだね。

川上:そうなんです。ツアーから帰って来たときとか、みんな同じタイミングで入りたいですからね。

逹瑯:だよね!

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