【インタビュー】Suzu、日本初のCUPSオリジナルソングを語る 「みんなとコップひとつで楽しめる音楽を作りました」
今、テレビや動画サイトなどを含め、世界で大流行中のCUPS(カップス)。そんなCUPSを日本でイチ早く、パフォーマンスしていたSuzuが、ついに日本初のCUPSソング「LOVE TO YOU-by CUPS-」を8月20日にリリースする。「みんなとコップひとつで楽しめる音楽を作りました。夢は世界のみんなとCUPSをやることです」と語るSuzuにたっぷり語ってもらった。
◆みんなでCUPSを楽しめるような曲ができないかなと思うようになって
作ったのが、今回の「LOVE TO YOU-by CUPS—」
──SuzuさんがCUPSに興味を持ったきっかけは?
Suzu:最初にCUPSを知ったのは、2013年2月にスウェーデンに仕事で向かう飛行機のなかで『Pitch Perfect』という映画を観たときなんですよ。そこで主人公がコップを使いながら歌ってるのを見て“カッコいいな”と思ったのがきっかけです。その後、日本に戻った後にコップを探して、その曲を自分でカバーしてみたんですね。そこからCUPSが面白くなって、ライブでもやっていたら、自分の、オリジナルの曲が欲しくなったんです。さらにみんなでCUPSを楽しめるような曲ができないかなと思うようになって作ったのが、今回の「LOVE TO YOU-by CUPS—」なんです。
──曲自体、CUPSありきで作った曲なんですね?
Suzu:基本はアカペラとCUPSだけで演奏できる曲です。でも、それだけではなくて、ギターだけでもバンド編成でもできる曲になっています。
──今回、曲を作るときは先にCUPSのリズムパターンを決めて作っていったのですか?
Suzu:最初にリズムパターンを考えていたんですけど、曲を作っていく段階でどんどんオケがカッコよくなっていって。もともと考えていたリズムが合わなくなったんですね。だから最初に考えていたのはやめて、オケに合わせてリズムを作り直して。Aメロは(『Pitch Perfect』の)アナ・ケンドリックさんのリズムを使って、B、サビは曲に合わせて自分が考えたオリジナルパターンを使いました。
──すごい! CUPSのリズムパターンもオリジナルを作っちゃったんですね!
Suzu:はい。でも、ここに至るまでにはスタッフさんのチェックが何度もあったんですよ。マネできないような感じにしてって言われたから、最初にそういうのを作って見せたら「これだと難しすぎて誰もマネできない」と言われてしまったり(苦笑)。
◆コップはプラスチック製で、形は長細くて深さもあって手でつかみやすいものがいい
なかでも、深くなればなるほどだんだん細くなっていく形状のコップが使いやすいんですよ
──ああ、難し過ぎるとみんなでCUPSを楽しめないですもんね。
Suzu:そう! 簡単過ぎるとすぐに飽きちゃうし、難し過ぎると“こんなのできない”ってすぐ諦めちゃうから、その中間のものを作ってみました。
──そんな難しいオーダーがあったんですね(笑)。
Suzu:そうなんです。OKが出るまで結構大変でした。
──じゃあ、CDに入っているものよりも超絶難しいCUPSのバージョンがあったんですね。
Suzu:あったんです! でも、それだと難し過ぎて自分も歌いながらはできないということもあったんですよ。
──CDでは、まず曲がスタートして一番最初に聞こえてくる音は?
Suzu:コップでテーブルを叩いている音ですね。
──これがCUPSのリズム。やっているのはもちろんSuzuさん?
Suzu:そうです。テーブルのどこを(コップで)叩いたらいい音がでるのか何回も録ってみて、これだっていう音を見つけてレコーディングしました。
──じゃあ、レコーディングはまずどのテーブルの鳴りがいいかというテーブル探しから始めたんですか?
Suzu:テーブルもそうですけど、その前のコップ探しも大変でした。コップはプラスチック製で、形は長細くて深さもあって手でつかみやすいものがいいんですけど。なかでも、深くなればなるほどだんだん細くなっていく形状のコップが使いやすいんですよ。それで、最終的にはピクニックなどで使うコップでやりました。テーブルはいろいろブースに持ち込んで音を試してみた結果、木の素材のものが一番鳴りがよかったので、木のテーブルを使いました。
──そこまでしてCUPSをレコーディングしたいと思った一番の動機は何だったんです?
Suzu:音楽って歌がうまい人とかギターができる人やピアノができる人しか楽しめないって考えている人、世の中に多いと思うんですよ。“楽器できないから音楽なんてできない”と思っている人でも、こうしてコップひとつで音楽を楽しめることができるんだよ、というのを知ってもらいたいという気持ちですね。小さい子から大人まで、誰でもすぐに出来るし、コップはちっちゃいからどこへでも持ち運びが簡単にできて、すぐにみんなと音楽を楽しめる。それがCUPSのいいところだと思うんですよね。
◆一人でやるのとは全然違ってすごいテンションが盛り上がるんですよ!
みんなでやるから達成感もすごくて。本当に楽しかったです
──そういうSuzuさんの思いがこの曲のミュージックビデオにはすごくよく反映されていると思うんですよね。映像には子供から大人まで、様々な年代の人々がCUPSをやってるシーンが盛り込まれていて、みんなすごく楽しそう。
Suzu:そうそうそう。誰でもこうやって楽しんでできるんです。
──ミュージックビデオに出演した人たちにはCUPSを練習してもらったんですか?
Suzu:そうです。初心者の方ばかりだったんですけど、私がCUPSやっている動画を事前に渡して練習してもらいました。あれだけ大勢の人と一緒にCUPSをやったのは初めてだったんですけど、一人でやるのとは全然違ってすごいテンションが盛り上がるんですよ! みんなでやるから達成感もすごくて。本当に楽しかったです。
──でも、撮影自体は相当大変だったのでは?
Suzu:大変でした。みんな成功した! と思ったら、誰かがコップを飛ばしてたり(笑)。それで“はいもう1回”って。
──それで、みんなができるまで?
Suzu:何回も何回も録り直して、成功テイクがあれです。
──さらに、このCD発売に合わせて、次は女子高生100人とこの曲でCUPSのコラボをするんでしたっけ?
Suzu:はい! 100人でやったらどうなるんだろうって思うんですけど。ずっとみんな笑ってそうですね(笑)。楽しすぎて。
──なんか、CUPSのブームを作っちゃいそうな勢いじゃないですか!
Suzu:そうなったらうれしいです!
◆ガッツさんは本当に面白い方で、Suzuが笑いをこらえるので大変でした
一緒にやっていて、歌が歌えなくなりそうなくらい笑えて!多くの方に動画を見て欲しいですね
──CUPS自体は、楽器ができる人のほうが早くマスターできるんですかね?
Suzu:どうなんだろう。今回、この「LOVE TO YOU-by CUPS—」の企画「Suzu Let’s CUPS」で有名人5人(ガッツ石松、芹那、広海深海、西脇彩華(9nine)、佐藤すみれ(SKE48))の方とCUPSをやってみたんですけど。そのなかで深海さんが「リズム感ないんです」って言っていたのに上手だったりしたんで、関係ないと思います。音楽が好きだったら誰でもできると思いますよ。
──CUPSをマスターするときのコツがあったら教えて下さい。
Suzu:まず、何も考えないこと。いろいろ考えちゃうと頭の中がごちゃごちゃしてできないんですよ。あと、口でリズムを刻むといいと思います。“タン、タン、タン、タッターン”とか。
──最初はテンポも遅めから始めていいんですか?
Suzu:もちろんです。徐々に速めていけばOKです。
──チャレンジされた5人の有名人の方々はどのぐらい練習されたんですか?
Suzu:みなさん約1時間ぐらいで出来ていましたよ。
──ガッツ石松さんも?
Suzu:はい(笑)。ガッツさんは本当に面白い方で、Suzuが笑いをこらえるので大変でした。一緒にやっていて、歌が歌えなくなりそうなくらい笑えて! ぜひ多くの方に動画を見て欲しいですね。
──Suzuさんも練習はされるんですか?
Suzu:もちろんしますよ。でも、最近練習していたら、下の階の人に怒られちゃいました(苦笑)。だから夜にお家で練習をするのは控えたほうがいいかもしれないです。
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