【インタビュー】YOSHIKI「世界ツアーを周っていて音楽を通して愛を感じられるのがすごくいいなと思います」

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<JAPAN EXPO>開催15周年を祝い、2014年、本イベントへ4度目となる出場を果たしたYOSHIKI。大盛況の中ライブを終え、ステージで繰り広げられたサプライズ演出の実現の経緯や秘話について尋ねた。また、カリスマ的存在として常にシーンの先陣を切って走り続け、様々なプロジェクトを並行して行いながらワールドワイドに活躍するYOSHIKIに、現在のありのままの心情をぶつけてもらった。

◆YOSHIKI~拡大画像~

■日本の文化を<JAPAN EXPO>を通して紹介してくれるのはすごく喜ばしい
■出演のオファーはとても光栄なことなのでぜひ協力したいと思いました


――ご多忙の中で、今回、<JAPAN EXPO>への出場を決められた理由は?

YOSHIKI:<JAPAN EXPO>には2007年から出させていただいていていて、今回で4回目になります。2014年は<JAPAN EXPO>が15周年ということで、ぜひ来てほしいとオファーをいただいて、僕にとってもそれはとても光栄なことなので、参加させていただきました。また、<JAPAN EXPO>はファミリーのように思っていますし、やはり日本の文化をイベントを通して紹介してくれるのはすごく喜ばしいことなので、ぜひ協力したいと思いました。

――ライブでは、イラストレーターの岩元辰郎さんと演奏でコラボをするというサプライズがなされましたが、どういった経緯で実現されたものでしたか?

YOSHIKI:普段のコンサートとは違う、<JAPAN EXPO>ならではの何かができたらいいなって思っていました。元々、即興演奏が好きで、僕の抱いているイメージを具現化できるパフォーマンスは何かないかと考えていた時に、ちょうどタイミングよく絵画とのコラボレーションのお話をいただいて、今回、岩元さんにステージに上がっていただきました。

――初対面であの息の合ったパフォーマンスとは見事ですね。

YOSHIKI:そのあと、一緒に食事に行かせていただきました。彼にとっても初めての試みだったようで、緊張したと言われていましたね。

――きっとYOSHIKIさんの横でのパフォーマンスということでより緊張されたのではないでしょうか?

YOSHIKI:いやいや、とんでもないです(笑)。結果、ファンの方にも喜んでいただいたようで、とてもよかったです。

――また、イギリスから歌手ケイティ・フィッツジェラルドさんもステージに駆けつけられましたね。

YOSHIKI:彼女とはVIOLET UKというプロジェクトで、もう7年ぐらい一緒に仕事をしています。映画『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』の主題歌「Hero」を僕が書き下ろしたんですが、それを彼女に歌っていただいたこともあり、今回、彼女にも出演してもらいました。
――それから、その場でリクエストに応えて演奏するというのに、ファンの方も大変喜ばれていましたね。

YOSHIKI:あれは無事にうまくいってよかったですね。ホッとしました。

――ファンの方からのリクエストに応える、ということは、以前のYOSHIKIさんのイメージにないようなことに思えるのですが、ご自分の中で何か変化がありましたか?

YOSHIKI:HIDEが生きている頃、自分のポジションはバンドリーダーということで、あまりファンの方との交流を持たず、当時はHIDEがそのポジションを担っていました。だけど彼がいなくなった時に、それについてもいろいろと考えるようになって、また、SNSと呼ばれるツールも進んで、時代が変化しているのもあり、今度は自分がファンの方と交流していくべきなのではないか、と思うようになったんです。

――人間が丸くなったというよりも、HIDEさんの影響が大きいということですね。

YOSHIKI:そうですね。僕には丸い面も尖った面もあると思うんですけど、昔からやっぱり、尖った面だけが強調されてきました。すごく危険な存在というイメージが定着しているのを、今も自分でも感じています。今だに、例えば普通に「おはようございます」って挨拶をすると「あっ!しゃべった!」みたいな反応をされることがありますからね(笑)。コミュニケーションをするようになったというだけであって、自分自身としては変わったつもりはありません。

――また、ステージではお父様へ向けても曲が贈られましたが、お父様からどのような影響を受けたかお伺いできますか?

YOSHIKI:僕が10歳の時に父親は亡くなっているんですけど、4歳からピアノを始めて、父親の亡くなるまでずっとクラシックのレコードを毎月買ってくれました。彼が弾いていたのはジャズピアノでしたが、やはりピアノを弾いていた姿は今もすごく強く印象に残っていて、父親がいたから今の自分がいると思います。

――お父様と似ているなと思う瞬間はありますか?

YOSHIKI:10歳なのであまり覚えていないですね。また、父親は自殺なので『なぜ残していってしまったんだろう』という怒りと悲しみのほうがその当時は大きくて。

――その気持ちの整理というのは、時間の経過と共になされるものなのでしょうか?

YOSHIKI:でもそういう心の痛みというのは、何十年経っても消えないんですよね。だから消そうっていう努力をするんじゃなくて、向き合おうとする努力をしました。その時に僕の場合は音楽がありました。

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