Nugen Audioからトラックの特性を解析してEQカーブを自動生成するEQプラグイン「SEQ-S」

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メディア・インテグレーションMI事業部は、英Nugen Audio社のリニア・フェイズEQプラグイン「SEQ-S」を発売した。

Nugen Audio「SEQ-S」は、モノ、ステレオ、MSから7.1chまでのソースに対応、リアルタイムでスペクトラム表示が可能なパワフルなリニア・フェイズEQ。ユニークな「EQマッチング」機能を装備、従来のパラメトリック・インターフェイスでは得られなかった驚異的な解像度で、あらゆるソースを整え、求めるサウンドを得ることができる。フォーマットは、AU、VST、RTAS、AAX、AudioSuiteプラグイン、OSはWindows、Macに対応する。

詳細なスペクトラム分析結果を参考に、EQカーブを直接書き込むことが可能なインターフェイスを使って、オーディオをファインチューンする部分を特定。音の周波数分析結果の差から最適なEQカーブを導き出す、EQマッチング機能は、他のEQプラグインには見られないSEQ-S独自の機能だ。

別々のテイクのフレイバーをマッチさせることができるのもポイント。リファレンスにしたいオーディオ・トラックを選択、そのトラックの任意のセクションで周波数分布のフレイバーをキャプチャー、そのフレイバーをいま作業しているトラックに瞬時に当てはめることができる。異なる録音テイクの微妙な音質の違いや、マイクロフォンの位置による音の変化をマッチさせたいとき、レストレーション後のファイルの調和をとりたいときに、このSEQ-Sの「EQマッチング」機能が活躍する。

EQ Invertコントロールは、従来のEQでは煩雑な作業になりがちな、トラックどうしの帯域の「かぶり」を最小限に抑える作業を、簡単に行える便利な機能。ボーカルトラックをサンプリングし、その周波数特性と反対のEQカーブをバッキングトラックに適用することで、不自然にバッキングの音質を変えることなく、ボーカル用の「音のスペース」を作ることができる。

高解像度の低域コントロールも特徴の1つ。他のリニア・フェイズEQと違って、「SEQ-S」はユニークなクオリティー調整機能を備える。この設定により、低域で非常に正確なコントロールが可能になり、ミックスを濁らすことなく、とても透明度の高い調整を行うことができる。解像度はタスクによって変更可能で、マスタリングには最高の解像度を、大規模なミックスでEQを多用する場合は負荷の軽い解像度を選択するなど、目的に応じて使い分けることができる。


◆SEQ-S
価格:オープン(市場予想価格 29,592円 税込)

◆SEQ-S 製品詳細ページ
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◆BARKS 楽器チャンネル
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