<TOKYO GUITAR SHOW 2014>レポートその2 BOSS&エレクトリックゾーンに新製品&注目製品続々

ポスト

6月28日(土)、29日(日)に開催されたギターと音楽を愛する人のための祭典<TOKYO GUITAR SHOW 2014>。レポート第2弾はBOSS Play Zone & Stage、エレクトリックゾーンの模様をお届けする。

■■BOSS Play Zone & Stage

BOSS Play Zone & Stageは、入り口すぐの1階のホールを使用。ローランド製品を幅広く揃えた昨年までと異なり、今年はギター/ベース関連に完全にフォーカス。エフェクターを中心に、アンプやギタリスト向けオーディオインターフェイス、ギタープロセッサーなどをしっかりチェックできる環境が整えられている。ステージはメインステージとサブステージの2つを用意し、交互にさまざまな新製品・注目製品を紹介。いずれもじっくりと製品の魅力に迫るセミナー的な内容で、来場者はそのサウンドや使いこなしに耳を傾けた。

▲TOKYO GUITAR SHOWではおなじみのBOSSコンパクト・ペダルをはじめとしたエフェクターがずらりと並んだハンズオンスペース。もちろん、ギターとともに展示され、実際に音を出してチェックすることができる。複数のエフェクトをとっかえひっかえ試す人多数。


▲イベント当日は未発表だった新ギター・アンプCUBE-10GXがどこよりも早く登場(発表は後日行われた)。iPhoneやAndroidと接続、専用アプリを使用することで、10種のCOSMアンプから好みの3タイプを自由にセレクトしてスタンバイできる(アンプの選択は本体のボタンで切り替え)。スマホとアンプの接続はオーディオケーブルを使用。スマホのヘッドフォン出力から信号音をアンプのオーディオインプットに入力して選択するというアナログ的な仕組みが斬新。右の写真はiPadでのアンプ選択画面。操作は非常にカンタン。


▲メインステージで行なわれた「OD-1X/DS-1X トーク&スペシャルライブ」。DIMENSIONのギタリスト増崎孝司が、BOSSの新世代歪みコンパクトOD-1XとDS-1Xの使いこなしを解説。両方を同時に使う方法なども伝授し、音作りの幅広さを実演、エモーショナルでテクニカルなプレイを詰め込んだ曲も披露した。スクリーンに手元と足元が映し出され、来場者の理解度もアップ。


▲GKピックアップ搭載ギターと使うギタープロセッサーGP-10のセミナーは山崎淳。各弦を個別に検出することで、アコギやフレットレス・ギター、シタールの音まで出せるCOSMギター・モデリングや自在なチューニングに対応。もちろんギターシンセとしても使用可能、通常のギター接続で単体マルチ・エフェクターとしても使用でき、さらにUSBオーディオやMIDI出力機能も。セミナー後すぐに試せるのもこのイベントならでは。


▲BOSSマルチ・エフェクツのフラッグシップGT-100はVer.2に進化。PCで動作するエディターやインターネット経由でプロが作ったパッチが入手できるBOSS TONE CENTRALも試せる状態でスタンバイ(左)。ルーパーのLoop Station RCシリーズも多数用意(右)。


▲フラッグシップのエフェクトを凝縮した小型デスクトップタイプGT-001も登場。2系統のUSBオーディオでリアンプも自在、Guitar to MIDI機能も備える。関秀樹によるセミナーではDAWとの使いこなしを解説、プロのパッチをダウンロードできるBOSS TONE CENTRALにも対応。


▲ギターの音からキーを検出して自動的に最適なハーモニーがつけられるボーカル・ハーモニストVE-2の魅力を伝えたのは、アコギ弾き語りのSAKU(左)。「めちゃくちゃお気に入り」とそのハーモニーを絶賛。CUBE Street EXとの組み合わせはストリートライブにぴったり(右)。


▲GP-10のハンズオンコーナーの奥には、GKピックアップ搭載、アルミ単板削りだしのEVO 0101Z Upgrade / LAZER-GUN Modと0202Z Upgrade / LAZER-GUN Modが。「GKレスポンス最速」「激歪み時どのポジションでも埋もれない!」とのこと。パネルにはEVOを愛用する平沢進とHISASHI(GLAY)の写真も。


■■エレクトリックゾーン


広大なエリアに数多くのブランド、ディーラーがブースを構え、膨大なギター/ベースおよび関連製品を展示・販売するエレクトリックゾーン。新製品からプレミアムギター、ヴィンテージ&レアなモデルが実際に音を出してチェック可能。まずギターの写真を撮って、その後試奏するという来場者の姿がいたるところで見られた。会場内にはローン申込のテーブルもあり、手持ちの現金を気にせず買い物が可能。中には2本の高額ギターを購入した人もいたとか。


▲ヤマハミュージックジャパンのブースには、スタックからコンボまで大量のMarshallアンプが並び、まさに“マーシャルの壁”が組み上げられている(左)。赤い照明に浮かび上がるのは、ドライブ系を中心としたコンパクトエフェクターやミニアンプ、ヘッドフォンなどマーシャルブランドの小物類(右)。


▲同じくヤマハミュージックジャパン。大音量で試奏できる防音室も設置(左)。ハイエンドのベースアンプブランドとして長い歴史を持つEDENからは、フラッグシップ機のWorld Tour Seriesのヘッド、スピーカーキャビネットDシリーズなど。人気のコンパクトアンプ、ヤマハTHRシリーズも(右)。


▲Am Griffbrett & Neuvellaxeのブースで目を引いていたのがスイスの工房Relish Guitars(レリッシュギターズ)が製作するJane。ユニークなシェイプのボディは薄型で、サイドのアルミフレームを流線型のウッドで挟み込む中空構造。ピックアップセレクターがタッチセンサーなのもおもしろい。


▲Neuvellaxe(ノイベラックス)はポーランドのG-LABのエフェクターを展示。中でも目立っていたのが登場したばかりのプログラマブル・スイッチャーGSC-4。エフェクトルーパー、アンプのスイッチャー、MIDIコントローラー、エフェクターへの電源供給など数多くの機能を統合、多くのエフェクターをここで集中コントロールできる。


▲フジゲンは、フレットを同心円状にセットした“サークル・フレッティング・システム”を採用したオリジナルのExpertシリーズ、Neo Classicシリーズなどを展示。カラフルで仕上げの美しいモデルがズラリと並ぶ。


▲Taurus Corporationのブースには、男っぽいワイルドさが魅力のRS GUITARWORKSのギターが並ぶ。ペトロールズ長岡亮介使用ギターも展示。BLAST CULTのコーナーでひときわ目立っていたのは、セミホロウボディのHollow V。


▲Rickenbackerは、300シリーズやLimited Collectionsのギターなどを展示、今年は試奏もOK。最新のModel 4003、Model 620限定カラーモデルはライトアップされ、独特な色が映えるディスプレイ。


▲HOFNER(ヘフナー)はポール・マッカートニーでおなじみバイオリンベースが壁一面に並べられた。クラシックギターのHMシリーズも展示。バイオリンベースは、ブルーやホワイトなど明るいカラーリングのものも参考出品されていた。


▲おなじみの個性的なシェイプのギターが並んだVOXのブース。APACHEシリーズのMARK IIIやMARK VのほかセミホロウのVirage IIも。コンパクトなオールチューブアンプLil' Night Trainは、1500台限定のゴールドセットを展示。


▲カラフルなコンパクトエフェクターは、VOXのTone Garageシリーズ。ブースターやファズ、アナログディレイなどがラインナップ(左奥)。Nuvibeは、伝説のモジュレーション系エフェクトをオリジナルの開発者の監修で復刻させたもの。裏面には開発者の顔のイラストも(左手前)。ラジカセ感覚で使えるマルチパーパスアンプSOUNDBOX miniや、ハンドワイヤード配線のワウペダルも(右)。


▲木目もカラーリングも美しく、高級感あるWarwickベースが並ぶ。ポジションマークにはLEDが組み込まれていて、暗いところでは光ってアピールする(左端)。Paul ReedSmithは、世界で12のディーラーだけが販売できるCOLLECTIONシリーズの2014年モデルを展示。どれも木目が美しい(右)。


▲KEMPER PROFILERは、実際のギターアンプの音響特性をそのまま取り込むことができる、新しいタイプのデジタルアンプ。世界中のユーザーが作った音色ライブラリを共有することも可能。ヘッドタイプとラックタイプいずれもパワーアンプ内蔵モデルもラインナップ。


▲MzGreenは、コンパクトエフェクターをボードやケース内に固定できるMzBoardやMzTrayなどを展示。これまで固定に使用していたゴムバンドが不要になるモデルも出展。発売は秋ごろを予定。


▲パイソン柄のGladius Hard Tail Snake Biteや、ボディトップからヘッドにまでスティールを貼りつめたHalberd Armedなど、アグレッシブなルックスのギターが並んだSPEAR GUITARブース。


▲SPEAR GUITARブースには、新進気鋭のエフェクター・ビルダーの製品を取り扱っている東京エフェクターも出展。個性的で手作り感満載なエフェクターが並ぶ。東京エフェクターオリジナルのファズ・ディスト―ション、BLACK SWAN(右端)も展示。


▲Gibson、Fenderの貴重なビンテージを多数展示していたのがGUITAR PLANET。中でも目玉は64年のES-335と67年のES-355、どちらもコンディション抜群。ほかにFanoやb3などPremier Builders Guildのハイエンドギターも注目を集めていた。


▲クロサワ楽器G-Clubは、同店カスタムオーダーのFENDER CUSTOM SHOPなどを多数出品。初代フェンダー・シニア・マスタービルダーのJ.W.ブラック製作によるJ.W.Black Guitarsを目玉に、貴重なギターが多数並んでいた。


▲アッセンブリやインレイ、ケース補修パーツなどが並んだ59Tradingのブース。注目はカスタムワインドのHystericPAFやP-90レプリカなどのピックアップ。レスポール用復刻ブラウンスリムケースのBurst Brown Containerも。


▲オリンパスのブースでは恒例の「OLYMPUS×FENDER ギターソロコンテスト」を開催。「同じギター、同じアンプ、同じ伴奏」でギターソロを競う。ギターはStratocaster、アンプはMUSTANG、収録にはオリンパスのリニアPCMレコーダー「LS-100」とミラーレス一眼カメラ「OM-D E-M1」が使用されている。


▲毎回特価品で人気のコルグの物販。Crescendoの耳栓はDJ、ボーカル、ギター、ドラマーといった楽器用、フェス向けや仕事用といった多彩なラインナップを揃える(中)。イベントでは特価で販売。シールドケーブルやWAHペダル型ドアストッパー(右)も。


▲エレクトリックゾーン内のミニステージ横には飲食できるレストスペースも用意。ステージを見ながらの休憩もOK。ジャック・ダニエルズ・カーでは新登場のジャックダニエルテネシーハニーを使用した「ジンジャーハニーミルク」「ジャックハニージンジャー」などを提供。その横ではTGS RADIOがON AIR中。TOKYO GUITAR SHOW公認のインターネットラジオが会場内にサテライトステージを設置、生放送で会場の実況を交えながらライブもお届け。


▲TOKYO GUITAR SHOWおなじみのギター無料診断会(左)。予約のうえ愛器を持ち込んでその場でギターを診断してもらうことができる。エレクトリックゾーン手前のフロア、ホワイエには、Fender Musical Instruments Corporation公認のアイウェアブランド「Fender EYEWEAR」が出展(右)。アイウェアブランドCoolensとFenderのコラボによるメガネ、サングラスをラインナップ。


▲こちらもホワイエ。Fender Licensed GoodsのブースではFenderロゴの入ったTシャツやキャップ、バッグなど数々の商品を販売(左)。Candy Apple Redは豊富なロックTシャツを中心にステッカーやフィギュアなど幅広く展開(右)。


▲ギター関連の出版社も出展。教則本や楽譜、DVD、書籍、雑誌バックナンバーなど幅広いラインナップを揃える。もちろん購入可能。

TOKYO GUITAR SHOW 2014
◆BARKS 楽器チャンネル
この記事をポスト

この記事の関連情報