【インタビュー】當山みれい、音楽とダンスで海を渡った15歳の素顔
中学2年のときに単身渡米し、ニューヨークで一年の留学を経験。その間、全米トップのゴスペルチーム「Gospel for Teens」に唯一のアジア人として所属し、リードシンガーとしても活躍。15歳にして、すでに年齢以上の音楽経験を重ねた當山みれいが、6月25日にいよいよ「Fallin’ Out/I Wanna NO feat.SHUN」でデビューを果たす。早熟な音楽的才能とは裏腹に、素顔は飾らない15歳。留学中の話からデビュー作について、語ってもらった。
◆當山みれい 画像
──音楽に目覚めたきっかけは歌とダンス、どっちですか?
當山みれい(以下、當山):習い事としてはダンスのほうが先です。きっかけははっきりしないんですけど、その時から歌手になろうっていうのは思っていたので小学2年生のときに歌も習いはじめたんですよ。そこからは歌のほうが好きですね。……あ、でも、どっちが好きって、決められないかも(笑)。
──ふふふ(笑)。どんな音楽を聴いてきたの?
當山:最初は「What’s Up!」とかのヒップホップのコンピレーションアルバムですね。親がドライヴの時に車で流していたので、それを聴いて育ってて、自分もそれが好きでした。だから私のルーツはたぶんヒップホップ。
──中2の夏から一年間、ニューヨークに留学していますよね。小さい頃からダンスも習っていたし、アメリカ留学というのはもともと當山さんの視野にあったことでしたか?
當山:実はなかったんですよ。中1の時に初めてアメリカに行って、1~2週間の短期留学は3回ほど経験があったんですけど。
──長期留学してみてどうでしたか?
當山:一週間、二週間では経験できないことをたくさん経験しました。日本とはまったく違う文化の中で暮らすというのは刺激的なことばかりでした。ニューヨークが舞台になっている海外ドラマがあるじゃないですか。そういうドラマで見るような世界で暮らすのは貴重だったし、セントラルパークやハーレムも、1~2週間の短期留学や観光で行くのとは全然違うんですよ。現地の学校に行くのも新鮮でしたしね。あと、初めてホームシックにもなりました。ゴスペルチーム「Gospel for Teens」にも参加したり。アメリカのコミュニティに参加するっていうのはすごく楽しかったです。
▲「Fallin’ Out/I Wanna NO feat. SHUN」【初回生産限定盤】
當山:小学2年のときから英会話を習っていたので、まったく話せないっていうことはなかったですね。でも聞き取れなかったので。特にニューヨークは移民の方が多いので、英語の発音にもアクセントがあることが多いんですよ。そういう意味では苦労はしました。ただ、音楽とダンスって、言葉を越えるところがあるので、言葉が通じなくても唄ったほうが早いってこともあったんですよ。そういう部分でも歌をやってて良かったなって思いました。好きな音楽がかぶっている子と一緒に遊びに行くようになって、言葉を聞き取ったり話をするのも上達していきましたね。
──ゴスペルチーム「Gospel for Teens」では唯一のアジア人にしてリードシンガーを務めていたとのことだけど、オーディションで選ばれたんですよね?
當山:はい。所属するのもリードシンガーになるのもオーディションです。クリスマスシーズンにゴスペルコンサートがあるんですけど、そのコンサートのリードシンガーのオーディションを受けたんですよ。周りの人は本当に歌がうまいし、尊敬できる人たちばかりだったんですね。その中で、自分がリードシンガーとしてチームを引っ張るなんて、私のことを認めてくれたんだなぁと思ったし、すごく嬉しかったですね。
──本場の人たちに認められるというのはすごいことでもあるけど、同時にプレッシャーも大きかったでしょう?
當山:凄かったです。みんなのパワーあふれる歌を自分が引っ張る大変さは痛感しました。留学中はホームステイをしていたんですけど、家でもよく練習していたので、ホストファミリーにはすごく応援してもらったし、たくさん迷惑をかけました。放課後は家でずっと熱唱してましたから。でも、そういう練習の甲斐もあって、本番はすごく楽しかったですね。私はみんなのことを信用してたし、みんなも私を信用してくれているというコミュニケーションが、音楽を通じてできていたんですよ。
▲「Fallin’ Out/I Wanna NO feat. SHUN」【通常盤】
當山:はい。アメリカのトラックメーカーさんやとコミュニケーションをとりながら楽曲を作り上げたんですけど、日本での制作とは違いがあるんだなぁっていうのも学べて良い経験になりました。
──曲は自分で作るんですよね。
當山:はい。小学校5~6年の時からMacBook Proを使って、DTMで作り始めたんですよ。家にあった鍵盤とMIDIでつないで、歌も自分で唄って。この「TATTOO」もそうやって作ったものをニューヨークのトラックメーカーと一緒にブラッシュアップしていったんです。
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