【インタビュー】Dragon Ash、初の武道館公演目前の緊急インタビュー大公開

ポスト

5月31日(土)にバンド史上初となる日本武道館ワンマン・ライヴを行うDragon Ash。研ぎ澄まされた高いクオリティで世に送り出されたアルバム『THE FACES』を引っ提げて、2月からスタートした3年ぶりのワンマン・ツアー<THE SHOW MUST GO ON>のファイナルでもあるこの日のライヴは、WOWOWで生中継されることも決定。メンバー全員出席のもと、ツアーを振りかえりつつ武道館ライヴへの意気込みを語ってもらった。

■何回も人前で演奏すると曲はどんどん変わって進化していく
■何年経ってもまだ演奏して残っていくのはそういう曲なんだよ


――日本武道館でのライヴが5月31日(土)に控えていますが、2月から始まったツアーのセットリストを見ていると、ツアー中に曲が変わったりしていますね?

Kj(Vo.Gt):そうですね、ツアー中は時々入れ替えたりしてます。

――『THE FACES』は凄くライヴに向けて作られたアルバムという印象で、特に「Introduction」に続いて「The Show Must Go On」が始まるところはライヴ感が凄い。

Kj:まあ、気持ちいいですよね。でもちょっと1ヶ月くらい経ったから(※編註:武道館の前のワンマン・ライヴは4月20日の石巻)少し忘れてきちゃった(笑)。せっかくあの体に馴染んだ感じが。

――僕はツアー序盤のなんばHatchに行ったんですが、あの時点で「完成してるな」と思いました。アルバム自体のクオリティをそのまま持ってきて、お客さんを本気にさせるライヴだなと思ったんですが、その後いろんなレポートを見たら、さらにツアーが良くなっているんだなという印象を持ちました。バンドとしてもツアーを重ねて凄く熟してきてるんじゃないですか?

Kj:うん、そうね。理想では、初日から100の状態で披露して最後に150になっていれば、バンドとしてのライヴは素晴らしい。でも、そうは言っても最初から100というのはなかなか厳しくて。今回のツアーも曲によってはあと2、3本くらいしかない状況で話し合って急に良くなった曲もあったし。本数をやれば良いってもんでもないけど、何回も人前で演奏すると、曲はどんどん変わってくるというのは事実ですよね。こなれちゃってつまんなくなっちゃう曲もあると思うし、進化していく曲もあるだろうし。

――なるほど。

Kj:何年経ってもまだ演奏して残っていくのはそういう曲なんだよね。何回もやって、こすらないと分からないというか。

――アルバムはKenKenさんにとっても思い入れのある曲で埋まってると思いますけど、ドラゴンアッシュのメンバーの一員としてツアーを周っている感じはいかがですか?

KenKen(Ba):いやあもう、超楽しかったです。やっとみんなで毎日一緒に過ごす時間がもらえたりとか、寝食を共にしてライヴをやるということができたので、今までよりフラットになれたというのを体感しました。だからもっとやりたいです、普通に。今までよりもさらに意識が高まったというか、「俺は今ドラゴンアッシュでベースを弾いてるんだ」っていうのを感じているんで、良い武道館ライヴにしたいなと思ってます。

――アルバム収録曲「The Live feat.KenKen」は凄いグルーヴですもんね。

KenKen:ありがたいですよね。ああいうオイシイ作りにしてもらって(笑)。

一同:(笑)。

――あの曲はライヴで見た時に、スポットの当たり方といいベースがバーって暴れてるところとか鳥肌でした。

KenKen:ああ、ありがとうございます。

――この前フェスで観た時にも思いましたけど、ATSUSHIさんは最初の1曲目から3曲目までが踏ん張りどころというか、凄い運動量ですよね!?

ATSUSHI(Dance):そうですね。あそこで持って行けるか持って行けないかが一番の勝負だと思いますから。(ステージ袖で)ぶっ倒れるのが名物みたいになってます(笑)。でもめっちゃ楽しいですよ。だから辛いというのはないかな。楽しいから出来てるんだと思うし。

――ツアーが2月から始まって、真ん中にフェスも入ってるじゃないですか? 全然違うお客さんを通して「こうした方が良い」という見えてくるものもあったんでしょうか?

ATSUSHI:それは凄くありました。ワンマンでドラゴンの曲を聴き込んで来てくれてる人の前でやるのと、フェスに来る人は違うんで、どこで煽るべきなのかどこで表現すべきなのか、ここは行くところなのか? 引くところなのか? というのはやっていってわかるようになったし。だからツアーをやりながらフェスに何本か出て、またツアーに戻るという行き来みたいなことが出来たのは良かったですね。

――昔から日本武道館はロック・バンドの聖地みたいになってましたけど、ドラゴンアッシュにとっては特にやりたいというこだわりを持っていた会場ではなかったんですか?

Kj:う~ん、もっと「激しくないロック」の人たちがやるイメージだったかな。スタンディングも駄目だったから、昔は。(ドラゴンアッシュは)椅子ありではやらないって言ってたから。それに東京ベイNKホールとか、キャパが変わらなくて完全にスタンディングでやれるところもあったからね。

――武道館では色んなアーティストをご覧になってきたと思うんですけど、このツアーの締めくくりとしてライヴをやるにあたって何か特別なことは考えていますか?

Kj:ジャンケンくらいかな…メンバー選抜ジャンケン。本当は超いるから。

――本当は超いるんですか?メンバーが(笑)!?

Kj:うん。もしかして卒業もあるかも…。

一同:(爆笑)

Kj:刺激を入れないとね。

――(笑)。でも本当に今までと違うことはやる、と?

Kj:うん、違うことはやるかな。

◆インタビュー続きへ
この記事をポスト

この記事の関連情報