【ライブレポート】LINDBERGが25周年ライブ。ツアー開催を発表。新曲も?「作曲? うん、これから。何か問題でも?」
4月25日、LINDBERG(リンドバーグ)のデビュー25周年アニバーサリーライブ<LINDBERG 25th Anniversary 感謝祭 ~ これからもよろちくね ~>がZepp DiverCity Tokyoにて開催。夏にツアーを行なうことと、時期未定ながら新曲リリースすることなどが発表された。
◆<LINDBERG 25th Anniversary 感謝祭 ~ これからもよろちくね ~>画像
1989年4月25日にシングル「ROUTE 246」とアルバム『LINDBERG I』でデビューしたリンドバーグにとって、この日は25周年の記念日。そして2009年の限定復活から5年。開演前の会見では、このメモリアルライブについて「ほんとに5年ぶりということなんですけど、やるぞっていう感じがしました。本番はめちゃくちゃ盛り上がっていきます。(小柳“CHERRY”昌法)」「緊張しているのですけど、楽しんでいきます。(平川達也)」「体力の限界まで挑戦です。アップテンポの曲ばかりなので、最後まで楽しく笑顔でいたいと思います。(渡瀬マキ)」「ファンの子達も久しぶりなので、どんな反応してくれるのか、楽しみです。(川添智久)」と、それぞれに意気込みを口にする。
また、2013年、頚椎椎間板ヘルニアを患った渡瀬マキ。ライブのMCでも述べられたとおり、彼女自身、体調を崩すまではLINDBERGの25周年での再始動をまったく考えていなかったという。そしてこの体調不良こそがLINDBERG再始動のきっかけでもあった。「それが一番大きかったと思う。体調を崩した時は、痛いわ苦しいわ、(平川とのユニット・タツマキのライブが中止になり)ファンの人、スタッフに迷惑かけるわで、いいことなかったけど、あれがあったからLINDBERGのことを考えることができたと思うと、体調を崩したことにも意味があったと思う。」と、彼女は会見でも感慨深げに語る。さらに報道陣から「平川さんの支えも?」と、渡瀬の夫であり、バンドのギタリストでもある平川達也について話を振られると、「平川さん支えてくれたねー。」と、横で謙遜している平川の顔を覗き込むのであった。
会見終了後、会場にはLINDBERGと同じ時代、同じ歩みで25年の年月を重ねてきたという人たちから、親が聞いていた曲を耳にして好きになったという10代まで、実に幅広い年齢層のファン2000人が集結。「もっと愛しあいましょ」からライブの幕が切って落とされると、弾けるような歓声がフロアを飲み込んでいく。その後もLINDBERGが、25年足取りを振り返るように作品の数々を披露すれば、会場のボルテージは上がる一方だ。
また、LINDBERGといえば、シカゴ・カブスの藤川球児 投手が阪神時代、彼らの「every little thing every precious thing」を入場曲として使用していた。そんな縁もあって、渡瀬はテレビ番組の企画で、アメリカに渡る前の藤川投手にメッセージ映像を送ったというエピソードをステージ上で紹介する。番組では、渡瀬からのコメント映像が流された後に司会者から「向こうに行ってもこの曲をかけるんですか?」と質問が投げられたという。これに藤川は「いや、日本に置いていきます。」と一言。そんなやり取りをたまたまテレビの前で観ていたという渡瀬は、「その置いて行かれた曲を今からやります。藤川投手に届くように。」と、爆笑トークとともに歌い上げた。
さらにこの日はLINDBERGの誕生日(デビュー日)ということで、『LINDBERG IV』収録曲であり「BELIEVE IN LOVE」のカップリング曲だったバースデーソング「HAPPY BIRTHDAY」を4人で歌ったり、川添智久とサポートメンバーの佐藤“darling”達也(Key)による「あずさ2号」といった、往年のファンならニヤリとするパフォーマンスも飛び出す。
そして後半では「今すぐ Kiss Me」「恋をしようよ Yeah! Yeah!」「BELIEVE IN LOVE」「GAMBAらなくちゃね」などなど、LINDBERGのヒットナンバーを立て続けに披露するセットリストで、2000人は大合唱。もちろん熱気も最高潮に達した。
アンコールには、スタッフの粋な計らいでバースデーケーキもステージに登場。渡瀬マキは「みんな食べたいやろ?」と、それはまるでギターのピックを投げ込むように、ケーキにデコレートされていたイチゴを客席に投げ込んでお祝いのおすそ分け。全20曲、約2時間半にわたって、25周年にふさわしい、彼らの20年以上前のライブに匹敵する……と言ってしまうと言い過ぎかもしれないが(渡瀬マキ自身、息を切らしながら「20年前と同じじゃないんだよ!」と、ライブ中にシャウトしていたし)、20年以上前のライブを“彷彿させるような”熱いライブを展開した。
なおMCでは、この夏に全国5カ所でのツアーの開催やファンクラブの再始動、そして新曲リリースを宣言。「新曲も出します。(メンバーに)なんで目をそらすん? 言ったからね。作曲? うん、これから。何か問題でも?(会場笑い) だって出さなどうするん? これからのリンドバーグ、どんな音楽だしてくるのって興味津々やろ? だから、新曲出します(いつか)」と、気長に待っていてほしい旨をファンに伝えた。
<LINDBERG LIVE TOUR 2014>のチケット先行予約は、すでにオフィシャルサイトでスタートしている。
text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
◆BARKSライブレポート
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