パイオニア、クラブミュージックを大迫力で楽しむのに最適なヘッドフォン「Superior Club Sound」4機種を大公開
パイオニアは、ヘッドフォンの最上位モデルとして「Superior Club Sound(スーペリア クラブ サウンド)」シリーズを新たに立ち上げ、4月下旬より発売する。ラインナップはヘッドバンドタイプの「SE-MX9」「SE-MX7」とイヤフォンタイプの「SE-CX9」「SE-CX8」の4機種。価格はいずれもオープンプライス。
▲スタイリッシュな外観が映える発表会の展示。
「Superior Club Sound」シリーズは、パイオニアがDJ用ヘッドフォンで培ってきた技術・ノウハウを活かし、ビートや低音の効いたクラブミュージックを聴く喜びを追求したヘッドフォン。素材や細部のデザインにまでこだわり、高品位で先進的な外観と心地よい装着感を実現している。
「Superior Club Sound」の立ちあげに際して、シリーズのロゴも用意。「途切れることなく繰り返される(Loopする)クラブミュージックを象徴しながら、クラブミュージックを通じて繋がる人の輪、クラブミュージック・クラブカルチャーと繋がったアクティブなライフスタイルを提供するヘッドフォンでありたい、という思いを込めたロゴデザイン」となっている。
■新開発の大口径50mmスピーカーユニットを搭載する「SE-MX9」
▲左からBright Silver、Indigo Black、Bright Copper。
フラッグシップモデルの「SE-MX9」は、全世界のトップDJに使用されているDJ用ヘッドフォン「HDJ-2000」をベースに、クラブミュージックの再生に最適な新開発の大口径50 mmスピーカーユニットを搭載。新開発の振動板は、コンピューター解析・シミュレーションを繰り返し行い、振幅対称性の向上による低歪化、低域感度の向上および広帯域再生を実現。磁気回路の磁束密度を高めたことで感度と音質を向上、迫力のあるビート再生を実現している。また、ハウジング部に小容積のチャンバー(空気室)を設けることで、外部の騒音に対する遮音性能を高めている。
ハンガー部とハウジング部にはアルミ合金を、ヘッドバンド部には屈曲や復元力に優れスポーツ用メガネフレームなどにも採用されている高耐久性素材ポリアミド樹脂を採用。シリコン素材で頭部への接触面の広いヘッドクッションにより、アクティブな使用シーンでも安定した装着が可能だ。イヤーパッドには、肌ざわりの良いレザータイプ素材と耳形状にフィットする低反発ウレタンを採用している。フラットに折りたため、持ち運びに便利なスイーベル機構の採用も特徴の1つだ。
“D-Shapeコード”と名付けられたコードにも注目。音質を向上させるだけでなく、2色使いでデザイン性に優れた新開発のコードだ。熱可塑性エラストマー素材の採用、断面がD型になっていることで、よじれにくく、からみにくい仕様。電線の導体断面積を増やすことで音声信号の伝達における抵抗を小さくし、クリアな音質を実現している。また、プロDJ用ヘッドフォンと同等のコード屈曲耐久性(同社民生用従来モデル比 約1.5倍)を実現しており、アクティブな使用シーンでも使える高信頼設計となっている。独自のロック機構付着脱式コード構造の採用で、スタイルに合わせてコードを左右のハウジングどちらにも付け替えることができるのもポイント。断線時には専用コードに交換することが可能だ。
このほか、iPod/iPhone/iPadで再生/停止/一時停止/送り/戻しの基本操作と音量調整が可能なリモートコントローラーをコード部に搭載、マイクも内蔵。また、空機用プラグアダプター、キャリングポーチが付属する。
カラーは、Bright Silver、Indigo Black、Bright Copperの3色。
▲交換可能なコードは独自のロック機構付き。MX9では左右のどちらにも付け替えが可能。
▲新開発の“D-Shpageコード”は素材と断面形状からよじれにくくからみにくい仕様。
■低音を自在に調整できる「ADVANCED BASS LEVEL CONTROL」搭載の「SE-MX7」
▲左からMatte White、Matte Black、Matte Blue、Matte Orange。
▲写真左が低音を調整するジョグダイヤル。反対側にはシリーズのロゴをデザイン。
デザイン面では、ヘッドバンド部からハンガー部にかけて、スタイリッシュなラバー風マット仕上げを施しているのがポイント。ヘッドバンド部とスライダー部には、屈曲や復元力に優れ、スポーツ用メガネフレームなどにも採用されている高耐久性素材ポリアミド樹脂を採用。レザータイプ素材で頭部への接触面の広いヘッドクッションにより、アクティブな使用シーンでも安定した装着が可能だ。また、イヤーパッドには、肌さわりの良いレザータイプ素材を採用、快適な装着感で長時間の使用でも疲れにくい仕様となっている。コードは「SE-MX9」と同じくD-Shapeコードを採用。独自のロック機構付着脱式コード構造の採用で断線時には専用コードに交換可能。マイク付きリモコンの搭載、キャリングポーチの付属も同様だ。
カラーは、Matte White、Matte Black、Matte Blue、Matte Orangeの4色をラインナップ。
■「BASS EXCITER」搭載のインナーイヤフォン「SE-CX9」「SE-CX8」
▲SE-CX9は1色のみ。ロック機構付着脱式コード構造を採用。
「SE-CX9」は、フルレンジスピーカーユニットにバランスド・アーマチュアスピーカーユニットを採用。それぞれの楽器の音やボーカルまで、広帯域に渡り、キレのあるクリアな音で微細なニュアンスを再現する。ハウジング部にアルミ合金を採用。カラーはDeep Silverのみ。
▲SE-CX8はBright Silver/Indigo Black/Bright Cooperの3色展開。
いずれもラバークッション付きのセルフフィットホルダーが耳のくぼみ部分にフィット。屋外での使用時も快適で安定した装着を実現する。また、スピーカーユニットとノズル部の角度を耳穴の角度に合うように設計したイヤーダイレクトマウント構造の採用で、装着感を向上させている。
コードは、ヘッドフォンと同じく“D-Shapeコード”を採用。着脱式コードには、独自の小型接続コネクター(金メッキ)を採用。断線時には専用コードに交換することができるほか、マイク付きリモコンも搭載。付属品はキャリングケースとイヤフォンチップ(シリコン)S、M、L各2個。「SE-CX9」のみ航空機用プラグアダプターが付属する。
■発表会にはフェンシング銀メダリスト太田雄貴選手が登場
4月15日行われた発表会では、同社プロSV事業部 CSV部長の百足敏治さんが登壇し、ヘッドフォン市場の動向を紹介。全世界市場は平均成長率106%で継続的に伸長していること、日本市場は1万円以上の高価格帯の構成比が伸長しているとデータを挙げ、「プレミアム商品郡と同社の強みを活用して売上の拡大を図る」「中期的にヘッドフォンの売上100億円を目指す」とした。また、新シリーズの導入背景として、クラブミュージック、なかでもEDM系の流行が挙げられた。同社のDJ機器はプロ用機材として圧倒的な信頼感を得ており、トップDJが愛用、トップクラブで愛用されているほか、昨年からクラブ設備向けのプロオーディオ機器を発売、イビザ島のクラブに導入されるなど、クラブ・DJ業界で確固たるブランドポジションを得ていることに触れ、「クラブワールドに入り込んでいる同社のDJ機器の強みを活用し、世界中で流行しているクラブミュージックに最適なヘッドフォンを発売」するとコメント。プレミアム価格帯+クラブミュージック好きに向けた製品と、今回の新モデルを位置づけた。また、2014年9月に開催されるクラブミュージックフェスティバル「ULTRA JAPAN」のオフィシャルヘッドフォンとして「クラブミュージック好きに聴く喜びを提案する」とした。
ゲストには北京・ロンドンオリンピックの銀メダリストであり、2020年夏季オリンピック招致活動にプレゼンターとして参加したフェンシング選手の太田雄貴さんが登場。パイオニアが大好き&音楽も好き、練習前にEDM/ダンスミュージックを聴いてテンションを上げることが多いという太田さん。「音楽は生活の一部、切っても切れないもの」とし、オリンピックの招致活動時のプレゼンでも緊張をやわらげるために音楽を聴いていたというエピソードを紹介。
Superior Club Soundシリーズについては、「ハイスペックなモデルというのは今までデザインがゴツゴツしていたりとか、あんまりスタイリッシュじゃなかったんですけど、今回のはほんとデザインから美してくて、通勤・通学だったりとか、おしゃれとして使えるぐらいスタイリッシュ」とその印象を語り、そのシンプルなデザインについては「シンプルになればなるほど、逆におしゃれだと思うんですけど。このデザイン、なかなか作るの大変だったんじゃないかなという気がするんですけど。すごくかっこいいな」と続けた。実際に装着しつつ「すごくいいですね。振ってもぜんぜん動かないですし。かつ違和感もほとんどない」「次世代のヘッドフォンという感じ」「カラーバリエーションが多いのもすごく消費者側にとっては大事かな」とも。
続いて、オリンピックでのエピソードも紹介。「競泳とかに関してはスタートする直前までヘッドフォンしてOKですから。歓声が大きすぎるんですね。だからノイズキャンセリングが付いてるヘッドフォンを着けてですね、みんなギリギリまで自分の世界に入るんですけど。フェンシングはちょっとだけ違いまして。紳士のスポーツなので、もう入場する段階から試合する格好で行かないといけないので、オリンピックに関しては、僕らヘッドフォンだめなんですよね」「なので、入場するギリギリまで聴いておくことは可能です」と競技時のリスニングについて語った。「試合直前まで、ぜひこのヘッドフォンとともに一緒に時間をすごしたいな」と続け、「自分の出てほしい低音がしっかり出てる、自分の出してる高域・高音が出てるっていうのは、僕にとってすごく大切なことだと思う」「気持よく試合できる、気持よく次の日を迎える、気持よく仕事できるということで、このヘッドフォン、必需品になると思います」と締めた。
▲ゲストにはフェンシングの太田雄貴さんが登場。自身のリスニングについて語った。
◆Superior Club Sound シリーズ 製品詳細ページ
◆パイオニア
◆BARKS 楽器チャンネル
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