羽生結弦選手「パリの散歩道」は、34年前のライブ音源

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フィギュアスケート羽生結弦選手が2012~2013年、2013~2014年シーズンのショートプログラムで使用し、話題となっているゲイリー・ムーアの名曲「パリの散歩道」だが、あの音楽が34年前のライブ音源であることをご存知だろうか。

◆ゲイリー・ムーア「パリの散歩道」音源

ゲイリー・ムーアが生前コンサートで数多くプレイし、多くのライブ・アルバムでも収録されてきた「パリの散歩道」だが、その中でも羽生選手が実際に使用したのは、1980年11月の英ロンドン「マーキークラブ」公演をレコーディングし、1983年にリリースされた『ライヴ・アット・ザ・マーキー』に収録されているバージョンである。

ライブのたびにその時々のフィーリングが盛り込まれ、インプロビゼーションほとばしるプレイを見せるゲイリー・ムーアだけに、同じプレイを聞くことは二度とないと言われていたが、羽生選手が使用した「パリの散歩道」におけるタメやフレージングは、まさしく『ライヴ・アット・ザ・マーキー』のもの。スタジオ・バージョンはフィル・ライノットによるボーカルが入ったものだが、『ライヴ・アット・ザ・マーキー』だけが唯一インストゥルメンタル・バージョンを収録している作品で、キーボードは現ディープ・パープルのドン・エイリー、ドラムは元オジー・オズボーン、現ホワイトスネイクのトミー・アルドリッヂによるプレイである。


『ライヴ・アット・ザ・マーキー』日本盤は、2010年4月にゲイリーが21年振りの来日を果たした際に紙ジャケット仕様で再リリースされたが、限定生産商品だったためにすぐに入手困難となってしまったものだ。今回、日本の発売元であるビクターエンタテインメントは、日本全国からの熱い要望に応え、ライブ・アルバム『ライヴ・アット・ザ・マーキー』、そして『パリの散歩道』同バージョンや名曲『ヒロシマ』をも収録したベスト・アルバム『ゲイリー・ムーア・ベスト』のアンコールプレスを急遽決定、早ければ来週頭にも店頭ならびに各オンラインショップにて取り扱われる予定だ。

ゲイリー・ムーア『ゲイリー・ムーア・ベスト/GARY MOORE BEST』
VICP-60253 2,400円+税
※ジュエルケース

『ライヴ・アット・ザ・マーキー/LIVE AT THE MARQUEE』
VICP-70143 2,667円+税
※紙ジャケット、SHM-CD


◆ゲイリー・ムーア・オフィシャルサイト
◆ゲイリー・ムーア・レーベルサイト
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