【イベントレポート】T-BOLAN、ドキュメンタリームービー完成披露試写会で「観ての通りドラマチックなバンドです」

T-BOLANが1月23日、ドキュメンタリームービー『T-BOLAN THE MOVIE ～あの頃、みんなT-BOLANを聴いていた～』完成披露試写会を東京BLUE MOODにて開催した。映画上映、メンバー4人のトーク、そしてミニライブと盛り沢山の内容で届けられたイベントの模様をレポートしたい。

◆T-BOLAN 拡大画像

1999年の解散から13年の空白期間を経て2012年に再結成を果たしたT-BOLAN。そのメンバーの葛藤、そしてファンの想いを綴ったドキュメンタリームービーの完成披露試写会は、限定100名のみが抽選にて招待されたプレミアムなものだ。

まずはドキュメンタリームービーの上映から。映画は、ボーカル森友嵐士の心因性発声障害による活動停止期間を経て1999年に解散を決断した彼らが、それぞれの道を選び紆余曲折を乗り越えて、声を取り戻した森友のもとで2011年に再会、その再結成に至る心模様を描いたドキュメンタリーだ。いくつもの栄光と苦闘を乗り越えたメンバー個々の想いをはじめ、T－BOLANともに時代を歩んだファンや、貴乃花親方や亀田興毅など著名人へのインタビュー、さらには貴重なライヴ映像を交えながら、T-BOLANの現在を伝えるものとなっている。

そしてドキュメンタリームービー初上映終了後、ステージ上にメンバー4人が登場した。観客の前に4人が並んで座って話すのは、1990年代のファンクラブイベント以来というレアなシチュエーションに、メンバーも場内も鼓動が高鳴る様子だ。そこに同映画監督の内田和久二氏を加え、5人によるトークショーが行われた。ボーカルの森友は映画制作をこう振り返る。

「T-BOLANファンはもちろん、それ以外の方にも4人の男たちの足跡を見ながら自分の人生と重ねてもらって、何かを感じたり、何かが新しく心に浮かぶような作品にしたいという想いで制作をスタートした。制作のなかでは、自分自身にも驚きがあったし、メンバー自身もこの20年ほどの時間軸を振り返りながら、いい時間をまた過ごせたのではないかと思う」

このほか、森友リハビリ中のメンバーの私生活や、山中湖のスタジオで行われた4人の再会での出来事、貴乃花親方をはじめT-BOLANファンを敬愛する著名人へのインタビューは森友自らが出演依頼の連絡をしたことなど、制作秘話が明かされた。トークコーナーの最後には、3月8日のオリックス劇場、3月21日の渋谷公会堂と19年ぶりの単独ライブ＜T-BOLAN LIVE HEAVEN 2014 ～Back to the last live!!～＞を控えるメンバーからコメントが。

「今、本当に楽しみで。思いっ切りやりたいと思っているので、ぜひ遊びに来てください」──上野博文（ベース）

「僕は客席で生のT-BOLNを一度観てみたいんですけど、でもそれは叶いません（笑）。それくらい期待してくれてるファンの方に、凄いなと思わせるくらいのステージにしたいと思います」──青木和義（ドラム）

「＜"BEING LEGEND"Live Tour 2012＞で僕らは復活できたわけですけど、ワンマンとしては復活後、初めて。90年代だったら有り得ないような曲を披露するかもしれない。何の縛りもないので自由にやりたいと思います」──五味孝氏（ギター）

「当時はアルバムに伴ってのツアーだったので、選曲も必然的にそのアルバムが中心だった。けど、今回は全曲が選曲対象。だったらガッツリと色濃いところをやろうよという話になっているので、凄いセットリストになります」──森友嵐士（ボーカル）

トークコーナー後にはT-BOLANのスペシャルライブが行われた。演奏されたナンバーはドキュメンタリームービー挿入歌の「My life is My way」だ。手を伸ばせば届いてしまうほど、通常のライブ会場ではありえない至近距離から繰り広げられる演奏を、復活を待ちわびていた観客が総立ちの大歓声で迎えた。

本来、この一曲のみのスペシャル披露を予定していたミニライブだが、鳴り止まないアンコールに応えてもう一曲。披露されたナンバーはT-BOLANの代表曲「離したくはない」（アコースティックVer.）だった。それも五味のエレキギター伴奏によるシンプルなアレンジで届けられる。あの当時のメインギターであるダンカン製テレキャスタータイプから奏でられる音色は、あの頃と変わらずどこまでも太く味わい深い。そして、一度は失った声を取り戻し、再びステージに戻ってきた森友の熱い歌声が、ドキュメンタリームービーから彼の想いを改めて知ったすべての観客を引き込み、感動の涙を誘って完成披露試写会が幕を閉じた。

このアンコールの前に、森友は客席に向かってこう語った。

「観ての通りドラマチックなバンドです、いろんなことがありました。みんなの人生にもいろんなことがあると思います。ソロライブでもよく使っていた言葉ですが、“NO RAIN, NO RAINBOW”。雨の先に虹があります。どんな困難も乗り越えて、笑っていけたらいいと思います。今日は本当にどうもありがとう！」

彼らのリアルが描かれたドキュメンタリームービー『T-BOLAN THE MOVIE ～あの頃、みんなT-BOLANを聴いていた～』は、2月22日（土）より新宿ピカデリー、なんばパークスシネマほか、全国の劇場で限定上映される。また、前述したようにT-BOLAN19年ぶりの単独ライブ＜T-BOLAN LIVE HEAVEN 2014 ～ Back to the last live !! ～＞が3月に開催されることも決定している。

取材・文◎BARKS編集部



■ドキュメンタリームービー『T-BOLAN THE MOVIE ～あの頃、みんなT-BOLANを聴いていた～』
2014／日本／約90分／カラー／16：9／5.1ch／DCP
[東京] 新宿ピカデリー　2014年2月22日～28日
[大阪] なんばパークスシネマ　2014年2月22日～28日
[北海道] 札幌シネマフロンティア　2014年2月22日
[宮城] MOVIX利府　2014年2月22日
[埼玉] MOVIXさいたま　2014年2月22日
[神奈川] MOVIX橋本　2014年2月22日
[名古屋] ミッドランドスクエアシネマ　2014年2月22日
[京都] MOVIX京都　2014年2月22日
[広島] イオンシネマ広島　2014年2月22日
[福岡] 中洲大洋劇場　2014年2月22日
￥2,000円(税込)　舞台挨拶付き入場券は￥3,000円(税込)となります。
＜舞台挨拶＞
[東京] 2014年2月22日(土) 新宿ピカデリー
[大阪] 2014年2月23日(日) なんばパークスシネマ
※登壇者は予告なく変更する場合があります
詳しくはローチケ.com（http://l-tike.com/cinema/t-bolan/）をご覧ください。

◆DVD Loppi（ローソン・ミニストップ）＆HMV限定発売決定
2014年3月21日(金)　ZABL-5020～21　￥5,600円（税別）
上映入場券とセットでお買い求めの場合 2014年3月19日(水)先行発売
※2013年12月13日(金)10:00～予約開始
＜DVD2枚組内容＞
・本編映像（約90分）
・特典映像（未公開映像含む約60分）
・ブックレット32P
詳しくはローチケ.com（http://l-tike.com/cinema/t-bolan/）をご覧ください。

■＜T-BOLAN LIVE HEAVEN 2014　～ Back to the last live!! ～＞開催決定!!
2014年3月8日（土）　大阪オリックス劇場
開場17:15 / 開演18:00
［問］サウンドクリエーター　TEL 06-6357-4400
■2014年3月21日（金・祝）　東京渋谷公会堂
開場17:15 / 開演18:00
［問］ディスクガレージ　TEL 050-5533-0888
チケット一般発売日：2014年1月25日（土）
全席指定 7,500円（税込）
※3歳以下入場不可、4歳以上からチケットが必要


◆T-BOLAN オフィシャルサイト
◆T-BOLAN THE MOVIE ～あの頃、みんなT-BOLANを聴いていた～ オフィシャルサイト
◆森友嵐士 オフィシャルサイト