【インタビュー】T.M.Revolution、『戦国BASARA4』オープニングテーマ「Count ZERO」完成「20周年に向けて宣言を込めた」

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2014年1月23日に発売されるPS3用ソフト『戦国BASARA4』のオープニングテーマをT.M.Revolutionが、エンディングテーマをSCANDALが手がけたことは既報のとおり。T.M.RevolutionとSCANDALが同じ所属レーベルであることから実現したスプリットシングル「Count ZERO | Runners high ~戦国BASARA4 EP~」は、1曲目にT.M.Revolutionの「Count ZERO」、2曲目にSCANDALの「Runners high」を収録したほか、初回生産限定盤特典DVDにT.M.RevolutionとSCANDALの撮り下ろしオリジナル番組や『戦国BASARA4』のオリジナル映像を収め、2月12日にリリースされる。

◆T.M.Revolution 画像

T.M.Revolutionと『戦国BASARA』の関係は深く長い。これまで発表された同シリーズのゲームおよびアニメの主題歌の多数をT.M.Revolutionもしくは、西川貴教がボーカルを務めるabingdon boys schoolが担当するなど、もはや西川なくして『戦国BASARA』は語れないほどだ。そしてリリースされる「Count ZERO」は、T.M.Revolutionの2014年第一弾リリース作品であり、2016年にデビュー20周年を迎える西川貴教の宣言のような楽曲でもある。“Count ZERO=真っ新”に込めた想いをじっくりと語ってもらった。

■一度出来上がったものをぶち壊して
■もう一度新たに築くという世界観

──新曲「Count ZERO」はSCANDALとのスプリットシングルとしても話題ですが、制作にはいつ頃から取りかかりましたか?

T.M.Revolution:確か2013年の春……いや夏だったかな……うん、春ですね。

──この楽曲は『戦国BASARA4』のオープニングテーマに起用されていますが、このシリーズとも付き合いが長いですね。ゲーム側のスタッフとはどのような話をしたのでしょうか?

T.M.Revolution:会議室に集まってどうこうというより、ゲームのプロデューサーである小林さんとは普段から親交が深くて、普通に「飲みに行きましょうよ」と言い合う間柄なんですよ(笑)。そんなプライベートの席で「いよいよ新しいタイトルが出そうですよ」というお話を何となく伺っていて、後になって正式にキャストの方やキャラクターについてきちんと説明していただいたりもしました。……そうそう、そんななかでタイトルにもあるように“戦国創世”ではないけど、一度出来上がったものをぶち壊して、もう一度新たに築くという世界観が見えてきましたね。

──それが楽曲制作のテーマにもなったと。

T.M.Revolution:これまでのシリーズを受け継ぐ最新作でありながらも、新しいものへと繋がる新たな序章のような作品にもなる位置づけだというふうにとらえたんですよ。だからだと思うんですけど、今回は今までに登場してきた印象的なキャラクターが総出演する形にもなっていますし、そういった全体を踏まえて僕なりに想像したところ、とんでもなくドラマチックな展開になるだろうなと思い至って(笑)。ですから、さまざまな場面にふさわしいものになるよう、あらゆる場面を想像しながら曲を作っていきましたね。

──新たなステージにも繋がるであろうから、あえて「Count ZERO」に戻したと。とはいえ、何作も関わっていると、気持ちの上でゼロにリセットするのは難しくなかったですか?

T.M.Revolution:そういったところでの難しさは特に感じませんでした。ただ、この作品に関わらせていただいてから有り難いことに、はや7、8年が経ちます。1つの作品にここまで長く寄り添うことも今までなかったですし、楽曲的にもバンドのものを含めると合計で8曲ほど提供させていただいているんですよ。当然ながら、毎回毎曲を全力で作りますから、同じ“戦国”という舞台設定の中で楽曲を書き続けることに頭を悩ませる部分はありますね。

──なるほど。毎回、楽曲に新しいアイデアを詰め込んでいますから、そこからまたものを作り上げるのは確かにハードなことかもしれませんね。

T.M.Revolution:メロディの1節や、歌詞の言葉1つを取っても、出し惜しみせずに毎回作らせていただいてますから、“挑戦だな”と毎回痛感しています。また、このゲームのシリーズ作を長く愛している方も多いので、そういう方々に聴いていただいても飽きさせない、決して落胆させることのない楽曲を生み出し続けるということは、とてもハードルの高い作業であると思いますね。

──高いハードルを越え続けているせいか、楽曲のエネルギー量も増すばかりで。

T.M.Revolution:あはは、確かにそうですね。高カロリーな曲が多いなぁと僕も思いますよ。

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