【インタビュー】CLIFF EDGE、走り続ける3人が放つ集大成とも言える6枚目のフルアルバム『PLATINUM HEARTS』
■ここからのCLIFF EDGEが自分たちでも楽しみだし
■リスナーに近い感覚で楽しみになってきているんです
――6曲目の「SSS」は構成がすごく面白い曲ですよね。
DJ GEORGIA：これは元々、形があったものを僕が作り直したんですが、サビだけあって、それから自由に遊びました。今まで聴きやすくっていうことを念頭に置いたフィルターを通してたんですが、それを一回取り払ってみて。まったく違う要素の3パターンが一曲の中に詰め込まれていて。
――ブリッジの雰囲気なんてガラッと変わるものね。
DJ GEORGIA：そうですね(笑)。この曲には「今」感、2013年の感じを全部入れました。気に入ってます。ラップが入ってイケてる曲、イケてない曲って、頭の中で勝手に考えていたんですが、それに倣って作っていったんです。オケを作って凄いなって思ったのは、その後は無責任にJUNとSHINに投げることが出来るんです(笑)。「あとはお願いします！」って言ったら、ライムの構成がパッと浮かぶっていう。そこらへんは自分は何も考えずに作ったので、本当に二人はすごいですよね。――この曲ではMVも作ってますけど、あれは自分の手で持って撮っているんですよね。
JUN：そうです。キャノンのiVIS miniっていうカメラなんです。カメラワークは全部自分でやっていて。ちょっと斬新で良かったです。
――ストリート感のあるサウンドだから、夜の横浜の街の映像とすごくマッチしてますよね。
JUN：お決まりの振り付けチューンでもあるんですが、今回は星がモチーフなんです。少しずつ難易度を上げつつ。――8曲目の「Neverending Memories」は男同士の仲間的な感じがすごく出ていて、うらやましくなりますね。デジカット、KingrassHoppers、BIRTHがフューチャリングということですが、みんな後輩ということなので、先輩からの頼みでは絶対に断れませんよね(笑)。
一同：はははは(笑)。
JUN：すごい心から喜んでくれたんですよ(笑)。まさにその男同士の世界観を見せたくて。東名阪から後輩たちを呼び寄せて。みんなも結成して長かったりするので、今までのいきさつを聞いてると、似たようなことってあるんだなって思いながら。自分らのバースでは自分らイズムと地元愛だったり、仲間について何でもいいから書いてよってお願いして。みんながみんな良い意味で張り合おうとするんですよね。一番目立とうとか、良いの作ってやろうとか。嬉しいことにチャンスだと思ってくれたし。その延長線上に何か奇跡がおこらないかなって。
SHIN：それぞれのチームの中で濃い10年間の中で、クローズアップした物語が入ってるんです。歌詞カードは俺がまとめてたんですが、KingrassHoppersのQ-zillaっていう早口のラッパーがいるんです。相方のアリタックと「これ、俺に書いてんべ」「そうだよ」「やめろよ」なんてやり取りがあったんですよ。その後にレコーディングのブースで唄っているのを真剣に聞いているんですよね。それを見て、俺が感動してたんですが、その感動がそのまま曲に入った。全曲通してそうですが、よりリアルな感動とか生き様が詰まったかなぁと。この曲に関しては、色んな人に参加してもらったからこそ、さらにたくさん詰まった感じもします。みんなのキャラもスタイルも違うしね。JUN：YouTube用のMVも撮ったので、それもぜひチェックしてほしいですね。青春っぽい感じに仕上がってますから。
――今作は歌モノはよりメロディックだけど、「SSS」や「Change MySelf」は、よりビートが強くてグルーヴィーで、ものすごい振り切ってますよね。
▲『PLATINUM HEARTS』【初回盤 CD+DVD】KICS-91980 ￥3,000(tax in)
▲『PLATINUM HEARTS』【通常盤 CD】KICS-1980 ￥2,500(tax in)
――だから振り切れたんですね。
SHIN：はい。
――「Change Myself」は内容的には「No Limit」とか「この地球に生まれて」で今までCLIFF EDGEが伝えてきたような、ポジティヴなメッセージソングで。こういう内容は今後も唄って行きたいことなんですよね。
JUN：はい。僕らのCLIFF EDGE自体、一つのゲームだし、一つのドリームだし、ここを通じて、元気になってもらうっていうことが原点なので。こういう曲をずっとやり続けるんでしょうね。
――いろいろ話を伺いましたが、成長著しい一年がギッシリ詰まった作品になりましたね。
SHIN：やっぱりベストがデカかったですね。初期衝動的なものも思い出したし、当時しか出来なかったこともあったんです。そういう部分をたくさんゲットした上で今作が作れたんです。だからすごい成長出来たのかな。『Diamond Stars』では、客観的にみてもらえたことが大きかったし。僕ら、自分たちで「やってきた！」っていう自信はあったんですが、改めてこれってクリフの武器だよねってことも確認したんですよ。SHINくんとJUNくんって声の落差って凄いよねとか、マイクに向かってどう唄うかってところでまったく新しい部分を教えてもらって、改めてこのタイミングでそれを全部出せた。
――2月にはツアーもありますよね。
JUN：今作には夏にやった5周年のライヴ映像もついているんで、それを観たらツアーにも来て欲しいです。ワンマンツアーって、俺ら初めてですし、そこ自体がすごく嬉しいことで。一つのセットリストが5回積み重なって変わって行く部分もあるじゃないですか。そこを自分らで体感出来るのも楽しみだし、ツアーの中で二カ所来てもらって、二回観てもらうのも面白いかもしれないと思います。
――じゃあ、これからはツアーの準備ですね。
JUN：そうなりますね。でも、実は曲も作ってて。ニューアルバムを作った後は、何の目的も目標もない中、曲を作りながら、「ニューアルバムも聞かせたいけど、この曲も早く出したいな」って思うことがすごく重要なんです。ここからのCLIFF EDGEが自分たちでも楽しみだし、どんな曲を自分が作るのかも楽しみだし、SHINがどんなラップを書いてくるのか、DJ GEORGIAがどんな新しいトラックを作ってくるのか、リスナーに近い感覚で楽しみになってきてるんで、ぜひ皆さんも楽しみにしていてください。
取材・文●大橋美貴子
『PLATINUM HEARTS』
【初回盤 CD+DVD】KICS-91980 ￥3,000(tax in)
【通常盤 CD】KICS-1980 ￥2,500(tax in)
CD：
1.Opening ～Time has come～
2.キミからの贈り物
3.JAM ～絶望の夜を越えて～
4.LIFE
5.ろくでなしメモリーズ
6.SSS
7.Angel feat.中村舞子
8.Neverending Memories feat.デジカット、KingrassHoppers、BIRTH
9.さぁ手をつなごう
10.Change Myself
11.Let's Go! BRONCOS（ボーナストラック）
DVD：
[MUSIC CLIPS]
1.キミからの贈り物
2.SSS
[Premium Live 2013“崖っぷち魂“@渋谷 WWW]
3.100 LOVES ～PARTY RAP DANCE
4.サヨナラ I Love You feat.jyA-Me
5.誓い
6.Believe ～夢のカケラ～
＜Live Tour 2014「PLATINUM HEARTS」＞
2014/2/1（土）＠仙台Hook
2014/2/8（土）＠福岡Spiral Factory
2014/2/9（日）＠広島BACK BEAT
2014/2/16（日）＠名古屋 ell FITSALL
2014/2/19（水）＠渋谷 CLUB QUATTRO
＜CLIFF EDGE 6th Album「PLATINUM HEARTS」発売記念Special LIVE＞
2013年11月30日 (土)@イオンモール若松
2013年11月30日 (土)@アミュプラザ博多
2013年12月01日 (日)@イオンレイクタウンKaze 1階 光の広場
2013年12月14日 (土)@WonderGOO守谷店GOOst
＜YOKOHAMA LIVE JACK 2013 -CHRISTMAS SPECIAL-＞
2013年12月21日 (土)@F.A.D yokohama / club LIZARD / 7th AVENUE / BAYSIS/BAY JUNGLE
＜NEW GENERATION FES～夢見る子供達へ～＞
2014年01月05日 (日)@群馬音楽センター
映画『ノー・ヴォイス』
11/16～キネカ大森他全国随時公開
主題歌：CLIFF EDGE「キミからの贈り物」
◆CLIFF EDGE オフィシャルサイト