【ライブレポート】RUVISH<ガラクタロックフェスティバルVol.2>に咲いた、絶えない観客の笑顔

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大盛況に終えたワンマンライブ<芋ロック>に続き、11月12日(火)RUVISH主催<ガラクタロックフェスティバルVol.2>がShibuya-O-WESTにて行なわれた。平日にも関わらず、会場は観客で埋め尽くされ、また入口にはラビッツ(RUVISHファン)から贈られたスタンド花が飾られるなど、開演前からすでに2回目を迎えるガラクタロックフェスティバルに寄せられる期待の高さを伺えた。

◆RUVISH画像

開演に先立ちデジタルサウンドをバックに、これから登場する全6バンドの紹介がスクリーンでなされると、より一層気持ちが高まる。そして、その幕開けを飾ったのはLycaon。照らされたピンクの照明の中、激しくマゾヒストなパレードへと一挙に観客をおびき寄せる。一番手ながら、しっかりとその場に熱気と勢いを残し、あとへと繋げた。続いて友情出演として招かれたサウイフモノが登場。Vo.SACCIはRUVISH Dr.琉霞と、誕生日プレゼントを贈り合うほどの仲であることを明かすも「プレゼントした靴を履いてくれない!」というエピソードを語り、会場を湧かせていた。

その後ステージに現れたのはメガマソ。耳馴染みのいいキャッチ―な楽曲、安定した演奏とMCは誰もの共通項となり、そこにいる観客を取りこぼすことなく魅了していた。続いて、THE BEETHOVENがその名にふさわしい実力とロックを見せつける。一転してDr.YURAサマが、RUVISH Ba.yuhsukeのカツ丼を横取りして食べるも笑顔で交わされた、という楽屋での裏話を明かすと思わず観客は顔を緩ませていた。そして、47都道府県全国ツアーの合間を縫ってUCHUSENTAI:NOIZが参戦。直接、名古屋のライブ時にこの日の出演依頼を受けた、というRUVISHの熱く実直な面を伺わせるエピソードを披露。デジタルロックの中で駆け抜ける勢いと、観客と一丸となって作り上げるステージはトリ前にふさわしい盛り上がりを見せ、RUVISHへとそのバトンを繋いだ。

そんな期待を一身に受け、RUVISHが満を持してステージに登場。この日は新衣装の解禁ということで、まず楽器隊メンバーの登場に大きな歓声が湧き起こった。続いて、白を基調とした上下にカラフルなパステルカラーを散りばめた華やかな衣装に身を包んだレオンが姿を見せると一層ステージは華やぎ、そして「ガラクタロックフェスティバルへようこそ!行けるかウエスト!」とその呼び声によってスタートは切られた。

6ヶ月連続会場限定シングルの中から、この日発売された11月のシングル「Friend shit」が冒頭を飾った。イントロから歯切れよく刻まれるレオンの言葉にリズムよく身を弾ませる観客。溢れる疾走感と、そこに込められたひたむきに夢を追い続ける思いは、止まることを知らない今の等身大の彼らを映し出していた。「ガラクタロックしようぜ!」と「Majestic」のイントロが流れると歓喜の声が上がる。ダンスビートに合わせて、HIROは自ら奏でる音を楽しむように駆け回り会場の広さをものともしない、そのパワフルなステージングは、より観客との距離を縮めた。

「11月で始動1周年を迎えます。最高のステージと出演バンドの皆さんで、お祭り騒ぎができて幸せです。今日に賭ける想いは誰にも負けません!一緒に楽しい空間を作りましょう!」とレオンはMCでも覇気のある勇ましい姿を見せた。続いて、散りばめられた星が目に浮かぶようにミラーボールが周った「星空Moment」。メンバーは左右にステップを踏むという合わせた動きを見せ、また奏でる温もりのある音色が温かい空間を生み出す。その中で、すべてを受けて立つように大きく両手を広げて歌い上げるレオンの姿は、フロントマンとしての頼もしさを見せていた。また明日へと立ち向かい、背中を押し出した楽曲「CLIPPER」ではyuhsukeと晴樹は向かい合い、音で会話をするようにセッションを楽しんだ。

あっという間に後半戦へと突入し、見事にぴったりと息の合った演奏を見せつけた「R.I.P High R.I.P」。宙にはタオルが舞い、最後まで力強く打ち付けるタムがずっしりと胸に響く。そして、背後から眩い白い光を浴び「未来は俺たちの手で掴み取るんだ!」とラストに贈られたのは「INFINITY」。勢いよく始まるサビの歌い出しに乗り遅れることなく高く両手を掲げ、また曲中でマイクを向けられると合唱をする観客。その一体となった光景を、レオンは上から頷きながら眺めていた。各々最後まで灼熱した姿を見せ、偽りのない最高の笑みを浮かべながら本編が終了。

しかし、そこに立ち込める熱気は上昇するばかり。アンコールに応え「全力でかかってこーい!」と「BREAKDOWN」が新たにスタートを切った。琉霞の容赦しないドラムと、そのビートに身を任せるようにターンを繰り返す晴樹。yuhsukeはステージ前線にまで身を乗り出し、柵に足を掛けモッシュを煽る。そして、その日の出演バンドもステージに呼び込むことに。そこで本編での煌びやかな衣装から想像しえない、中年男性に扮した姿で再登場したサウイフモノが一際目を引いていた。最後は晴樹とHIROがセンターでツインギターソロを見せて締め、拍手喝采の中、惜しまれながら幕を閉じた。

始動から1年が経過し、この日の前日「見ていてくれ、過去の寂しい自分よ。仲間が増えたよ」と綴っていたレオン。彼らの目の前には最後まで絶えない観客の笑顔が広がり、また檀上ではバンドの垣根を越え戦友でもあり、仲間でもあるメンバー同士の熱い抱擁が交わされていた。それはRUVISHがガラクタロックフェスティバルを通して伝えたい思いそのものを示していたと言えるだろう。

終演後には全バンドのロゴ入り記念パス型ステッカーが観客へプレゼントされ、会場を出るまで彼ららしい嬉しい心使いを感じられた。これから半年を掛けて5月5日ワンマンライブ<Gaki⇔Rock>に挑むRUVISH。その日を大いに期待して待っていようではないか。

Text:金川彩子

RUVISH 6ヶ月連続会場限定Single発売
各¥1,000(tax in)
7月31日~「BREAKDOWN」
・特別コンプリートカード
・コンプリートステッカーA
8月31日~「星空Moment」
・特別コンプリートカード
・コンプリートステッカーB
9月29日~「R.I.P High R.I.P」
・特別コンプリートカード
・コンプリートステッカーC
10月13日~「Dear...」
・特別コンプリートカード
・コンプリートステッカーD
11月12日~「Friend shit」
・特別コンプリートカード
・コンプリートステッカーE
and more...
※各CDには特別コンプリートカード&コンプリート用ステッカー(全6種)封入。6枚全て揃えたお客様にはRUVISHから「RUVISHメンバーオリジナル香水」をプレゼント。全5種類:レオンオリジナル香水、HIROオリジナル香水、晴樹オリジナル香水、yuhsukeオリジナル香水、琉霞オリジナル香水

<RUVISH 2nd Anniversary ONEMAN LIVE[Gaki⇔Rock]>
2014年5月5日(月・祝)
@高田馬場AREA
OPEN 17:30/START 18:30

◆RUVISHオフィシャルサイト
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