Steinbergから192kHz対応高品位マイクプリD-PRE4基搭載のUSBオーディオインターフェース「UR44」、iPadにも対応
ヤマハミュージックジャパンは、Steinberg Media Technologies GmbH(スタインバーグ)とヤマハとの共同開発によるスタインバーグブランドのUSBオーディオインターフェース「UR44」を2014年1月より発売する。
「UR44」は、持ち運びに便利なコンパクトサイズに、192kHz対応6イン/4アウトの充実した入出力を備えたUSB接続のオーディオ/MIDIインターフェース。
高品位なClass-Aディスクリートマイクプリアンプ「D-PRE」を4基搭載。マイク4本とキーボード2チャンネルを同時に録音することが可能。また、コンデンサーマイク用48Vファンタム電源に対応、エレキギターやベースをダイレクトに接続するためのHI-Z入力に加え、独立したボリューム調整が可能な2つのヘッドホン出力を装備。さらにiPadでのマルチトラックレコーディングにも対応するなど、自宅やスタジオだけでなく、外出先でも充実したレコーディング・音楽制作環境を実現できるモデルとなっている。
最大の魅力はバンドレコーディングやライブで活躍する充実の入出力だろう。まず入力だが、6インのうち4つの入力端子は、TRS/XLRコンボジャックで、コンデンサーマイク用48Vファンタム電源に対応。さらにInput 1と2はHi-Z対応のため、エレキギターやベースをダイレクトに接続可能だ。これらの4入力には、上位モデルと同様に部品選定や回路設計から徹底的にこだわったClass-Aディスクリートマイクプリアンプ「D-PRE」を搭載しており、伸びやかな高域、密度の濃い中域、パンチのある太い低域をバランスよく実現する。
出力はLINE OUTPUTとして4系統を備え、うち2系統はMAIN OUTへも出力可能。ミキサーとモニターへのパラアウトなど、さまざまなシーンに対応できるというわけだ。さらに、独立したボリューム調整が可能な2つのヘッドホンアウトを備えているため、プロデューサーやエンジニアと演奏者など、充実したモニタリング環境の構築ができるのもうれしいポイントだ。
音楽制作時に役立つDSPミキサーとエフェクトも注目だ。URシリーズ上位モデルに搭載され定評のある3つのDSPエフェクトを搭載。リバーブ「REV-X」、チャンネルストリップ「Sweet Spot Morphing Channel Strip」、ギターアンプ「Guitar Amp Classics」を用意。レコーディング時に遅れを感じないモニタリング環境で使用できるだけでなく、同種のVSTプラグインも付属しているため、レコーディング後のミキシングの際に、レコーディング時と同様の設定でエフェクト処理を行うことも可能だ。
ストリーミング配信に便利なのがループバック機能。インターネットの動画配信がやりたいという人はこちらもチェックしたい。これにより本体の入力端子に入力されているオーディオ信号(ライン、ギター、マイクなど)と、コンピューター内で使用中のソフトウェアから再生されているBGMなどのオーディオ信号を本体内で2チャンネルにミックスし、コンピューターを通じてインターネットに配信することができる。スタインバーグのDAWソフトウェア「Cubase」を使った場合は、コンピューターで再生するBGMなどと本体に入力されているマイクなどの信号を同時に録音することができる。
そして、最後がiPadへの対応だ。同シリーズの「UR824」「UR28M」がVer.2ファームウェアで対応したのに続き、本機もWindowsやMacだけでなく、iPadとの接続にも対応する。スタインバーグのiPadアプリ「Cubasis」(別売)などのiPad対応音楽制作アプリケーションと組み合わせれば、高音質なマルチレコーディングをシンプルなセッティングで実現できる。
<おもな仕様>
接続端子:MIC/HI-Z(コンボジャック)×2、MIC/LINE(コンボジャック)×2、LINE INPUT ×2、LINE OUTPUT×4、MAIN OUTPUT×2、MIDI IN/OUT、PHONES OUT×2、USB端子×1
サイズ:252W × 47H × 158D mm
質量:1.6 kg
同梱品:電源アダプター、TOOLS for UR44 CD-ROM、はじめにお読みください、セットアップガイド、Cubase AIダウンロードインストラクション、Basic FX Suiteライセンス、USBケーブル
◆UR44
価格:オープン
発売日:2014年1月
◆UR44 製品詳細ページ
◆URシリーズ 製品ラインナップページ
◆ヤマハ
◆Steinberg
◆BARKS 楽器チャンネル
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