村下孝蔵の故郷である熊本県水俣市に「初恋通り」が誕生
2013年11月17日、故 村下孝蔵氏の故郷である熊本県水俣市の“ふれあい一番街商店会通り”が、全長333メートルの「初恋通り」となって誕生した。
◆村下孝蔵&「初恋通り」 画像
これを記念して地元熊本県水俣市出身の歌手である 村下孝蔵氏のヒット曲「初恋」の歌碑 (村下孝蔵氏のジャケットでおなじみの村上保氏の書下ろしイラストをイメージキャラクターとして使用) を建設し、11月17日(日)に除幕式とライブイベントなどが開催された。
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ふれあい一番街商店会 西田弘志会長 コメント
若い人は「初恋」という曲は知ってるけど、村下孝蔵さんのことを知らない人が多いと思うので、水俣出身の村下孝蔵さんにスポットをあてたいと思ったことと、地元商店会の通りをアピールしたかったです。
村下孝蔵さんのお父様、長男の修蔵さん、長女の絹代さんから3人連盟で「水俣・商店街の活性化につながることを村下家族一同祈っております」とコメントをいただきました。
「初恋」の歌碑のサイズはタテ90cm×ヨコ160cmでステンレス製となります。ポスターの女の子がきている制服は、村下孝蔵さんの母校、水俣第一中学の制服です。また、「初恋ポスト」という企画が現在検討中です。
小学校にあったポストを初恋通りの歌碑の横に移転。事務局あてに全国からラブレターを封筒に入れて送付してもらい、事務局が開封し、出てきた宛先の切手のところに「初恋」をモチーフにした消印を水俣郵便局で」押して、出したい人あてに送るシステムで行えればと思っています。「水俣の初恋ポストからラブレターを出しませんか?」というコンセプトです。
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■村下孝蔵 プロフィール
1953年2月28日、本県水俣市浜町仲之町通りで、映画館を営む夫婦の第3子として生まれる。
1965年、映画『エレキの若大将』で加山雄三の「夜空の星」を聴いたことをきっかけに「ボクも作曲する。歌う。エレキ・ギターも持つ」と言うようになる。
1971年、高校を卒業した村下は得意の水泳で実業団・新日本製鐵八幡製鐵所入り。同年9月に同社を退職。音楽中心の生活を目指し村下は広島へ移る。
1972年夏、自主制作シングル「ひとりぼっちの雨の中」を発表した。1979年、自主制作レコード「それぞれの風」を発表。同年、CBSソニー(現在のソニー・ミュージックエンタテインメント)の全国オーディション(第1回CBS・ソニーオーディション)に応募し、グランプリを獲得。これがきっかけとなり、1980年、27歳の時、シングル「月あかり」でプロデビュー。同期合格者にはHOUND DOG、堀江淳、五十嵐浩晃ら。
1981年発売の「春雨」は約3か月半、1982年発売の「ゆうこ」が約7か月半にわたってチャートイン。1983年、30歳にして発表した5枚目のシングル「初恋」が、オリコンチャートで最高3位を記録する大ヒットとなる。その後「踊り子」「少女」とヒットを連発。
1984年以降は、1990年代後半まで、作品の制作と並行して全国でのライヴを精力的に行い、特に1987年に催した七夕コンサートは毎年の恒例行事となる。
1999年6月20日、駒込のスタジオでコンサートのリハーサル中に突然体調不良を訴え、スタッフ付添のもと自力で病院へ。診察で「高血圧性脳内出血」と判明した直後、昏睡状態に陥り、4日後の6月24日逝去。享年46歳。2013年で没後14年となる。
◆村下孝蔵 オフィシャルサイト