Fenderの銀パネアンプが30年ぶりに復刻、Silver-Face '68 Customシリーズ登場「'68 Custom Twin Reverb / Deluxe Reverb/ Princeton Reverb」

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山野楽器海外事業部は、Fenderアンプの新製品「'68 Custom Twin Reverb」「'68 Custom Deluxe Reverb」「'68 Custom Princeton Reverb」を発表した。発売は2013年12月~2014年1月予定。

国内でも復刻要望が強かった、「銀パネアンプ」が現行ラインナップで登場することとなった。

1968年はフェンダーアンプにとって大きな節目となった年。純粋なフェンダートーンを備えた、新しいルックス“シルバーフェイス”の登場により、ミュージシャン達の選択するアンプの幅は広がり、数えきれないほどのギタリストがフェンダートーンをかき鳴らしてきた。 そんな“シルバーフェイス”、通称“銀パネ”が30年ぶりに復刻、装いも新たに3機種登場する。

ラインナップは、スピーカーに2基の12”Celestion G12V-70を採用した「'68 Custom Twin Reverb」、12”Celestion G12V-70を1基搭載した「'68 Custom Deluxe Reverb」、そして10”Celestion TEN 30を1基搭載した「'68 Custom Princeton Reverb」。いずれもオリジナルモデルを改良したオールチューブ回路を搭載する。

ルックスは、シルバーとターコイズブルーのフロントパネルと上品な“ドリップエッジ”のグリルが特徴。'68 Customアンプは世界トップクラスの深く、明確で強力なチューブトーンを紡ぎだしクラシックなフェンダーサウンドを実現している。

「'68 Custom Deluxe Reverb」と「'68 Custom Twin Reverb」には、伝統的なシルバーフェイスのトーンを再現した“Vintage”チャンネルと、'59 Bassmanのトーンスタックを有し、よりファットなサウンドを特徴とする“Custom”チャンネルを搭載。クラシカルなルックスの一方で、使い勝手の良いスペックとなっている。タッチセンシティビティを豊かにするために、ネガティブなフィードバックを軽減しているのも見逃せない。

また、3機種ともハンドワイヤードチューブソケット、オリジナル同様のカスタムメイドシューマッハ製トランスを搭載。さらに純正Fender、チューブ駆動型のスプリングリバーブとトレモロ(ビブラート)も備える。「'68 Custom Deluxe Reverb」と「'68 Custom Twin Reverb」においては、スプリングリバーブとトレモロは両方のチャンネルで利用可能。幅広い音作りが楽しめる。


11月6日に行われた発表会では、ヴィンテージファンの心をくすぐるような68年当時のものを再現したルックスに加え、単なる再現ではなくまったく新しいものになっている点をアピール。併売されるブラックフェイスの'65 Vintageとの違いとして、サウンドの違いとあわせて2つのチャンネルをABボックスで切り替えて2台のアンプのように使える点や、新スピーカーが歪ませたときにより太いサウンドになる点などを説明。エフェクトのノリがよいこと、2ボタンのフットスイッチやアンプカバーが付属することなども紹介したほか、'68 Customに搭載されるVintage、2つのチャンネルの音の違いなどが実演された。


また、ゲストには在日ファンクの仰木亮彦が登場し、デモンストレーションを披露。Princeton Reverbについては「小さいのにリバーブとトレモロが付いてる」「レコーディングでこういう音が必要になった時にお手軽に持って行けていい」とコメント。Deleuxe Reverbについてはブラックフェイスと比較して「音量感がぜんぜん違う」「銀パネっていうとフェスとかに行ったりすると出てくるんですよね。いろんな状態の銀パネルが出てくるんですが、当たり外れが激しくて」「こっちのほうが使いやすい」「高域のとんがった感じがない」。


続いてリンクして両方のチャンネルを鳴らせる点には「いいですね」、Super-Sonicなどがクリーンと歪みの2チャンネルであるのに対し、クリーンが2種類ある点が「新しい」と発言。「歪みは足元で作りたい」、アンプの歪みが「自分に合ってるかは別」とし、「ABボックス使ってギターを持ち替えるよう使いたい」「フェスとか30分くらいのライブで、これがあったらわざわざ(ギターを)持ち替えるんじゃなくて、足元でABボックスでチャンネル切り替えたら印象が変わる」とその利便性を評価。チャンネル間でバランスをとる音作りはレコーディングに使えるとも。

そして、最後はTwin Reverb。Vintage、Customの両チャンネルを入念にチェックしたあと、「より中低域の存在感がある」「迫力というか押出しがありますね」と述べたところで時間切れ。来年3月16日に渋谷AXで行われる在日ファンクのワンマンライブで、新しい銀パネが使われるであろうことが示され、発表会は幕を閉じた。


◆'68 Custom Twin Reverb
価格:252,000円
◆'68 Custom Deluxe Reverb
価格:183,750円
◆'68 Custom Princeton Reverb
価格:165,900円
発売日:2013年12月~2014年1月予定

◆'68 Custom Twin Reverb 製品詳細ページ
◆'68 Custom Deluxe Reverb 製品詳細ページ
◆'68 Custom Princeton Reverb 製品詳細ページ
◆Fender
◆BARKS 楽器チャンネル
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