EXILE・TAKAHIRO、「No Limit」を語る。「諦めてしまうと、自分自身に負けてしまうことになる。」

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── MVのオープニングとエンディングには“限界を超えた者しか見ることのできない景色がある”というメッセージが表示されます。TAKAHIROさんはこのメッセージを、どのように捉えられましたか?

「ここで伝えたいメッセージって、ものすごい偉業を成し遂げた人だけが、ものすごい景色を見られるという意味では決してなくて。スポーツや勉強、仕事など、日常生活において “本当によく頑張ったな”って、自分で自分を褒めてあげられるくらい努力したことで成長を感じたり、たとえ思うような結果を出せなかったとしても、その経験が人生の財産になったと感じられたときに、誰にでも今まで見えていた景色がより明るく見えたりすることがあると思うんです」

── その経験が自信にもつながりますよね。

「そうですね。自分で自分を褒めてあげられるくらいの達成感が成長にもなりますし、視野が広がることにもつながる。“限界を超える”って、自分自身に打ち勝つということ。何かに挑戦してやり遂げて達成感を感じ、その達成感が自分の自信につながって、なおかつ自分のハードルをさらに上げていく。そしてまた、そのハードルを超えていく。その繰り返しだと思うので、“限界を超えた”と感じられるのはきっと、人生で一度きりではないと思う。もしかしたら、月に1回、年に1回あるかもしれない。限界を超えたときに見える景色って、自分に対するハードルが上がったときや、達成感からより自分に自信が持てたときのことを言っているのだと、僕は感じています」

── そう考えると、やはり諦めるということはもったいないことですよね。

「諦めてしまうと、自分自身に負けてしまうことになる。それって、自分で自分を小さくしてしまっているんですよね。一度きりの人生ですし、人生には限りがある。振り返ったときに“やっておけばよかった”って後悔するほどもったいないことはない。それに、挑戦することって決して無駄にはならないので、果敢に挑戦する姿勢を持つことが大切なんじゃないかなと思います。挑戦ではなく、人としての成長につながることなのですが、たとえば親や上司などに注意されたときに“口うるさい”と感じたら、それはまだ必要のない殻で自分を守ってしまっている証拠だと思う。その注意ひとつひとつは教えであり、自分を成長させるためのキッカケやヒントにつながると思うので」

── 素晴らしいお話、ありがとうございます。TAKAHIROさんは、EXILEとして、ソロとして、個人として、これから挑戦していきたいことはありますか?

「もちろん、あります。EXILE、ソロ、個人……ときれいに線引きするわけではなく、ソロで自分にしかできないことを確立したい。確立するためには挑戦することもたくさんあると思いますし、限界を感じることも出てくるかもしれない。でも、諦めずにやり遂げて、ひとつひとつ自分のものにしていくことで、EXILEのなかでも唯一無二の存在になれると思う。高望みするわけではなく、目標をしっかりと持って、与えられたことや自分がそのときに取り組んでいきたいことを中途半端には終わらせず、すべて完璧にしていきたいです。そうすることで、自分が見たい景色を見ることができたり、恩返ししていきたい方々に恩返しをすることにつながったらうれしいですね」

── 9月22日でTAKAHIROさんは、EXILEに加入して8年目に突入します。加入当時を振り返り、当時の自分に対してどのように思いますか?

「きっと当時は、自分を取り巻くものすべてが限界だったんだろうと思います。でも、右も左もわからず、自分にとって何が限界なのかさえ、当時はわからない状況だった。逆にそういう状況が僕にはよかったんだと思う。EXILEに加入させていただくまでに、それこそ歌をずっとやっていたり、何かしらこういう世界のことを少しでも知っていたりしたら、自分のなかでリミットラインというものを決めてしまっていたかもしれないですし、ストレスを感じて自分自身に負けてしまっていたかもしれない。無知の力ではないけれど、何もわからなかったからこそ、とにかく何でもがむしゃらに頑張れた。どんなことにも挑戦できた。そして気づいたら、自分の限界もいつの間にか広がっていた。そういう感じでしたね。“EXILEに入りたい”ということが夢だったので、“入ったからにはなんでもやろう”“どんなことにも挑戦していかなきゃ”って。たとえば自分には難しそうな仕事のお話が来たとしても、絶対に“できません”とは言わなかったと思いますし、とにかくやるべきことをがむしゃらにやっていたら、限界を超えていた……そんな気がしています。でも、毎年その都度取り組んでいることも違いますし、逆に言うと、限界というものが広がっていけばいくほど、やり直したいことが見えてくることもある。“昨年、なんでこれをやらなかったんだろう”って、感じることもあります。今後は、振り返ったときに“昨年は十分よくやったな”って、満足できる活動をしていけるようになりたい。まだまだ、自分自身に満足できたことは一度もありませんね」


Interview_桜井麻美

◆BARKS インタビューチャンネル
◆EXILE オフィシャルサイト
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