【イベントレポート】モーニング娘。が16周年記念イベントを開催。道重さゆみ「本当に、歴代の先輩方に感謝しています。」

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モーニング娘。誕生16周年記念イベントがベルサール渋谷ガーデンにて開催され、9月21日から行なわれる彼女たちの全国ツアー<モーニング娘。コンサートツアー2013秋 ~ CHANCE!~>の追加公演を11月28日に日本武道館で開催することがサプライズ発表された。

◆<モーニング娘。誕生16周年記念イベント「私たちが、今のモーニング娘。です。17年目も、さあ、いこうか。」>画像

ナインティナイン・矢部浩之によって“モーニング娘”に“。”がつけられた日である9月14日。2013年の、このメモリアルデーに開催された<モーニング娘。誕生16周年記念イベント「私たちが、今のモーニング娘。です。17年目も、さあ、いこうか。」>で、モーニング娘。は、8月28日にリリースされオリコン1位を獲得した「わがまま 気のまま 愛のジョーク」「愛の軍団」のほか、9月25日にリリースされるセルフカバー・ベストアルバム『The Best ! ~Updated モーニング娘。~』から「恋愛レボリューション21(updated)」をライブ初披露。詰めかけた1600人のファンを大いに沸かせた。

また「恋愛レボリューション21(updated)」披露直前にはサプライズも。突然、カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)の「初めてのハッピーバースディ!」が、会場に鳴り響く。ステージ上のメンバーは、何が起こったのかと顔を見合わせる。そしてすぐにその意味を理解し、笑顔で会場を煽っていく。ステージ袖からはつんく♂プロデューサーが贈った大きなケーキが入場。モーニング娘。16歳の誕生日をみんなでお祝いした。

ひと通り終わったところで、あらためて「恋愛レボリューション21(updated)」を披露……と、思いきや、今度はまさかのつんく♂Pからのボイスメッセージが流される。“つんく♂Pからのメッセージ=よろしくないことの発表”と、“パブロフの犬”状態になってしまっているメンバーたちは、それぞれステージ上で動揺を隠せない。小田さくらからは早くも涙が溢れだし、鈴木香音は腰を抜かしたかのように座り込む。

つんく♂Pはまず、ファンに向けて、モーニング娘。16年の感謝の言葉を口にする。そして、

「さて、そんな日でございますけど、私から重要なお知らせがございます。……道重。」

会場にいるすべての人の視線が道重さゆみに注がれる。最年長、リーダー。瞬間、モーニング娘。メンバーなら誰しも最後に通らなければならない、あの“2文字”が脳裏に浮かぶ。

「今日も、美しいですか?」

つんく♂Pのそんなフェイントに膝から崩れ落ちる鞘師、譜久村、佐藤。そして極度の緊張状態の中に投げ込まれているほかのメンバーも、声を上げて、ステージ上は阿鼻叫喚という表現がふさわしいほどの状況に。一方の道重は「つんく♂さーん、今日も“一段と”美しいでーす!」と、つんく♂Pの言葉に輪をかけた形で手を振る。するとつんく♂P、今度は譜久村の名を呼ぶ。これまた会場中の視線が譜久村へと集中する。思えば田中れいなも、卒業したタイミングではサブリーダーだった。何かを悟ったのか、ファンからは「辞めないでー!」の声も飛ぶ。

「今日も……色っぽいですか?」

その声に応えるように、大人びたフェロモンを放出させるかのごとくセクシーポーズをとる譜久村聖。すでに数曲ライブ・パフォーマンスした後であり、会場の熱気と照らされた照明によって、じっとりと汗ばんだ彼女の白い肌は、ほのかに桜色に染まっている。そんな譜久村が身体をくねらせる、なんとも艶かしいポージング。会場の男性陣は、動揺以上に興奮を隠せない。

「もうひとりのサブリーダー・飯窪、今日も細長いですか?」

もはや、つんく♂Pは何を言っているのかちょっとよくわからないが、とにかく会場の歓声と爆笑が飯窪に向けられる。そしてやっとここから本題に。

「さぁ、重要なお知らせということですけども、えー、なんと、本日、私つんく♂はですね、仙台でシャ乱Qのライブのため、そちらに行けません。残念! ということで、重要なお知らせでございました。」

つんく♂Pが会場に来れないという、今、明かされる衝撃の事実。「えっ、それだけ?」と、驚くメンバーとファン。こうして、つんく♂Pからの重要なお知らせは終了した。……が、しかし、さらにつんく♂Pからのメッセージには続きがあった。

「もうひとつ、なんと、モーニング娘。のツアーの追加公演。11月28日に日本武道館決定! いぇい!」

その瞬間、工藤遥は「やったぁー!」と右手のピースサインを高く掲げ、直前まで譜久村聖の手を握っていた鞘師里保は、その場で高くジャンプ。同じジャンプでも鈴木香音はスピンをかけて一回転。生田衣梨奈と顔を見合わせる飯窪春菜の目からは涙の粒がこぼれ落ち、小田さくらは顔を伏せて号泣。体を反らして驚く石田亜佑美に、フリーズしたかのように唖然としている佐藤優樹。そして、つんく♂Pの前振りは別として、きっとこのサプライズの内容をあらかじめ知っていたのであろう、リーダー・道重さゆみは、喜ぶメンバーと客席側の様子を嬉しそうに見守っていた(ちなみに、ツアーファイナルとなるパシフィコ横浜公演は、まさにこの日、チケットの一般発売が開始されたが、即完してしまった)。

「モーニング娘。は16周年迎えることができたんですけど、私は、小さい頃は本当に、ハロー!プロジェクトを応援するために生まれてきたんだっていうふうに思いながら人生を送っていたんですけど、もうモーニング娘。になったので、私はモーニング娘。の譜久村聖として歴史を残せるように、これからも頑張りたいなというふうに思います。そして、今、応援してくださっているファンの方が、応援しててよかったな、とか、楽しいなというふうに思ってもらえるようなモーニング娘。でいたいなというふうに思いました!」── 譜久村聖(モーニング娘。サブリーダー)

「これから17年目を迎えるということで、昔からモーニング娘。を好きな方にも、最近好きになった方にも、“お・も・て・な・し”。おもてなしできるように頑張りたいと思います。これからも応援よろしくお願いします!」── 飯窪春菜(モーニング娘。サブリーダー)

「本日、9月14日にモーニング娘。は16周年を迎えました。この16年の歴史の中に、私は11年、在籍させていただいているんですけど、私はほんとにたくさんの、いろんなモーニング娘。を経験してきました。そのそれぞれの時代のモーニング娘。のメンバーが頑張ったからこその、今日の、今のモーニング娘。だと思います。本当に、歴代の先輩方に感謝しています。そして、応援してくださっているファンのみなさん、これからも感謝の気持ちを忘れずに、愛を持って、今のモーニング娘。を届けたいと思います。応援よろしくお願いします!」── 道重さゆみ(モーニング娘。第8代目リーダー)

1997年9月14日。中澤裕子、石黒彩、飯田圭織、安倍なつみ、福田明日香の5人でスタートしたモーニング娘。は、その後、「LOVEマシーン」「恋愛レボリューション21」など大ヒットを連発。誰もがその名前と楽曲を知っている、本当の意味での“国民的アイドルグループ”へと成長した。

そして時は流れて2013年。また新しい風が吹き始めた彼女たち。アイドルシーンにおいて比類なきフォーメーションダンスと3作連続オリコン1位の自信を胸に、17年目へと歩みをすすめる。

「全盛期を決めるには、まだ早い。」── モーニング娘。(9月13日公開『10/娘。ムービー モーニング娘。 17年目も さあ、いこうか。』より)


text by ytsuji a.k.a.編集部(つ / 画像ページの写真も)


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