【Kawaii girl Japan /ライブレポート】アップアップガールズ(仮)、横浜BLITZを卒業。「恩返しができました」

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アップアップガールズ(仮)の公演<アップアップガールズ(仮)1stライブハウスツアー アプガ第二章(仮)開戦 ~横浜リベンジ決戦~>が8月31日に横浜BLITZにて行われた。今回は当日のライブレポートをお送りする。

◆<アップアップガールズ(仮)1stライブハウスツアー アプガ第二章(仮)開戦 ~横浜リベンジ決戦~> 画像

アプガにとって、かつてのハロプロ研修生時代に立った舞台であり、いつかは自分たちの力だけで超えるべき目標として立ちはだかっていたのがこの横浜BLITZ。今回の公演はサブタイトルにも“リベンジ”とある通り、2013年4月に同じ場所で開催した公演がソールドアウトできなかったことへのリベンジとして決定したものだ。今公演開催の告知後、7月には横浜BLITZ自体が10月14日に閉館されることも発表され、事実上今回が横浜BLITZへ挑戦できる最後の機会となっていた。



ここに至るまでアプガは<決戦前夜>と称し、メンバーである関根梓の故郷・長野や新井愛瞳の故郷である群馬を含め、今まで訪れていなかった地域への全国ライブハウスツアーを敢行。また各地のイベントへも精力的に出演した。横浜BLITZ公演のチケットが完売したのは公演6日前の8月25日。完売の様子はTwitterやブログなどでファンの間にも伝わり、アプガはこのワンマン公演で、初めてファンが横浜BLITZの観客席を埋め尽くす光景を目の当たりにした。

ライブは9月4日にリリースされるニューシングルより「SAMURAI GIRLS」からスタート。オープニングで彼女たちが揃って抜刀し、刀を振り抜いて納刀するパフォーマンスを見せると観客からは興奮やまない歓声が沸き起こった。(アプガの曲で刀を使っての演出は今回が初)続く「サバイバルガールズ」との連携といい、戦闘モードな選曲で観客をヒートアップさせてゆく。

MCで古川小夏が「景色が全然違う!」と嬉しくてたまらなさそうな笑顔をみせ、関根梓とファンが揃って「やっぴー!」とお決まりのポーズをすると会場の照明が本当に暗くなるなど、様々な部分がパワーアップ。佐保明梨がここ一番で見せる空手の板割りはついに瓦五枚割りに進化し、佐保が気合の掛け声と共に一気に五枚を割り抜くと会場からは大きな歓声が上がった。



MC後は「メチャキュン♡サマー」や「バレバレI LOVE YOU」など彼女たちのアイドルらしいかわいい魅力を詰め込んだセットリスト。森咲樹が「すごいステキ、この空間」とうっとりため息を付き(?)続いては新曲「ワイドルセブン」へ。ゲーム調な前奏からのギャップが楽しい。「UPPER ROCK」では早着替えも披露され、ブラックライトの下で光る衣装を着たメンバーが華麗なパフォーマンスを見せるシーン見られた。

ここでステージ上のスクリーンにVTRが映し出され、「サマービーム!」をBGMにアプガがこの夏回った様々なライブ会場の映像が。映像の後には白ベースの新衣装に身を包んだメンバーが登場。アップテンポなクラブ感と縦ノリのフリがクセになる「リスペクト―キョー」。さらに夏の終わりにふさわしいお祭りチューン「アップアップタイフーン」、「チョッパー☆チョッパー」と続き、デビュー時から大事に歌ってきた「お願い魅惑のターゲット」までつないだ。



開始から終演間近まで、あっという間の時間の流れにメンバーも口々に驚きの声をあげる。アプガはここで彼女たちがこの夏様々な会場で集めてきた寄せ書き布を1枚にまとめあげ、巨大な旗にしたものをお披露目した。スタート当初の予想よりも2倍近くの面積になった旗には隅から隅までアプガを応援する寄せ書きがびっしり。アプガはステージ上に掲げられた旗に敬礼し、「宇宙船ギャラクシーアプガ号、発進!」というイントロのフリが印象的な「銀河上々物語」で本編ステージを終えた。

ここまで“アプガ第一章”を過ごしてきたアプガ。ハロプロ研修生という過去のストーリーはあるものの、アップアップガールズ(仮)という名を与えられてからはひたすらハイスピードで実績を積む努力をしてきた。短い時間でより多くのことをしようとする姿勢は、彼女たちのこれまでのCDリリースペースやライブの中にも如実に現れている。結果、独力での横浜BLITZソールドアウトを達成し、第二章の開幕としてはほぼ最高のスタートになった。

アンコールでステージに現れたメンバーの顔は、それぞれ雨上がりの晴天のように果てしなく明るかった。

「4月の(横浜BLITZ公演の)時には一角がほんとに埋まってなくて、そこをライブ中に見るたびに“私達の力はまだ足りなかったのか”と思ってました。今回は会場がみなさんで埋まっている景色を見れて、こういう形で段々自分たちの成長が見れて嬉しい。ほんとにみなさんにはありがとうの言葉しかないです」──関根梓

「今日は本当にでた瞬間からたくさんのお客さんの景色でびっくりしました。ライブ中もかわいい衣装が着られたりとか早着替えとか刀を持ったりとか、本当にこれ私達の単独ライブなのかなって思うほど色んなことができて、ちょっと前までは考えられなかったことなので嬉しいです。今日で横浜BLITZに建てるのは最後なんで寂しいんですけど、最後ということは今度はもっと大きいステージに向かわなければいけないんだと思う」──佐保明梨

「嬉しくて、この旗も縫ってる中見てて、いろんな人のメッセージが書いてあるんです。私達は一つの思いじゃなくて、こういういろんな幸せをもっとたくさんの方に分けてあげていけたら、もっとすごいグループになるんじゃないかと思って。まだ私はBLITZじゃ物足りないんです」──新井愛瞳

「私、この横浜BLITZリベンジ決戦やるよって聞いた時から心臓がハクハクしてて、8月にリベンジ埋まるかなっていうのをずっと考えながら活動してきていました。フェスや地方のツアーでも、どこでも旗のメッセージをお願いしますって皆で声を張り上げながら行ってきて、今日こうやって満員の景色が見れて本当に嬉しいです! 今日この旗を見て、皆さんの熱い魂のこもったメッセージを見て、本当に最後の横浜BLITZで、こんなに悔いなく熱いライブができたのは私にとって一生の宝物になりました。この嬉しさをさらに力にして、これからもっとアップアップガールズ(仮)、最強軍団になっていきたいと思います」──仙石みなみ

「小夏が代官山決戦(※編集部注:1st LIVE。2012年9月開催)の時に“半年後も未来はわからないんだな”って言ってたじゃないですか。本当にわからないんだなっていうか、純粋にこの景色が見れてとっても嬉しいです。もう一つ、私は自分が何をしたいのか、このまま歌って踊っていきたいのか普通に大学生していきたいのかわからなくなった時があって、でも改めて今日ここで、モリティはやっぱり歌って踊ることが大好きだなって思いました」──森咲樹

「横浜BLITZが閉まるって聞いた時、ここに立てなくなる前にもう一回立ちたいなって思ってたんですよ。大好きな会場だからこそ満員にして最後の思い出を作りたかったので。この6年間私達の成長を見守ってきてくれた横浜BLITZに、皆さんが一緒に盛り上がってくれて恩返しができたと思います。ありがとうございます。
今日だけはみなさんの優しさに甘えて、自分たちによく頑張ってきたねって褒めてあげてもいいのかなって思いました。これからはこの景色を見せてくれたみなさんに恩返しができるように頑張っていきたいと思います」──古川小夏

「私は3日前からニヤニヤが止まりませんでした。旗をつなぎ合わせる時にも奇声を上げながら縫ってたりして。満員にしたいって言って4月13日から走ってきたんですけれども、満員だけが全てじゃなくて、皆さんとこの時間を共有できたことがほんとに特別だと思います。私たち、第一章は過去を振り返りながら這い上がっていくっていうストーリーがあって、何度も挫折しそうになったけどここまで走ってきました。第二章開戦ということで、先はどうなるかわからないですけれども、これからこの七人でずっとずっと走っていきたいと思います」──佐藤綾乃

7人のそれぞれの思いをファンの歓声が暖かく受け止める。MCの後には15分近くかけてのアプガメドレーが披露された。メンバーもファンも陽気に大騒ぎしつつ、幸せに満ちあふれた光景の中ライブは締めくくられた。

アップアップガールズ(仮)は、今回のライブハウスツアーの追加公演を9月16日に赤坂BLITZで開催。こちらは1日で2回公演が予定されている。

Text by Suzu_Kawaii girl Japan編集部

<アップアップガールズ(仮)1stライブハウスツアー アプガ第二章(仮)開戦>追加公演
9月16日(月・祝)赤坂BLITZ 2回公演(1回目14:00/2回目18:00) ~赤坂決戦~ 東京・赤坂BLITZ

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