【ライブレポート】＜Livemasters CHOICE × HighApps＞ツアー、満員御礼の東京公演でKANA-BOON、THE ORAL CIGARETTESら8組熱演

▲asobius

▲フレデリック

▲kidori kidori

▲The Flickers

8月24日、ライブイベントツアー＜Livemasters CHOICE × HighApps "QUATTRO HEAT UP TOUR 2013"＞の東京公演が渋谷クラブクアトロで開催された。

◆＜Livemasters CHOICE × HighApps "QUATTRO HEAT UP TOUR 2013"＞東京公演　画像

HIP LAND MUSICのプロデュースにより次世代の音楽シーンを担う才能をいち早く発掘してきた＜HighApps＞と、さまざまなアーティストのライブ制作を手がけるLivemasters Inc.による「Livemasters CHOICE」とのコラボによるこのツアー。トリをつとめたKANA-BOONを筆頭に計8組が登場したこの日は、チケットはソールドアウトの盛況。この日はUstreamでの生中継も実施され、会場に足を運べなかったファンも注目バンドのライヴを楽しんだ。

14時にライヴはスタート。トップバッターにはasobiusが登場し、壮大な音風景でオーディエンスを魅了する。ヴォーカル・甲斐一斗は右手に指揮棒を持ち、伸びやかなハイトーンの歌声を響かせる。轟音に登りつめていく「all the things so far」やダンサブルな「starlight」など、シガー・ロスやコールドプレイなど洋楽ロックバンドにも通じる彼らの「静かで熱い」美学を見せつけた。

二番目の登場は、「今日は優勝しにきました、よろしく！」と勢いよく告げてスタートした関西発の4人組、フレデリック。クセのあるメロディと人懐っこいキャラクターで、どんどんオーディエンスを巻き込んでいくステージだ。、一筋縄ではいかない曲展開も、三原健司（Vo&G）とみはらこーじ（B/Cho）という双子の兄弟の息のあったハーモニーで楽しく聴かせる彼ら。ラスト「SPAM生活」では沢山のお客さんが飛び跳ねていた。

続いて登場したkidori kidoriは3ピースのシンプルでパンキッシュなロックンロールを展開。畳み掛けるような曲調、噛みつくようなマッシュ(Vo/G)のヴォーカルを武器に、正攻法でどんどん熱量を上げていく。反骨精神をベースにした芯の太いギターやエッジの鋭いアンサンブルが魅力の彼ら。「今日、一番危ないロックミュージックやるわ」と披露した「NUKE？」まで、オーディエンスを汗だくにさせるパフォーマンスを見せていた。

四番手には「High Apps」の先輩格でもある3ピースThe Flickersが登場。ステージには要塞のような機材が並ぶ。エレクトロニック・ミュージックのサウンドとセンチメンタルなメロディが魅力の彼らだが、今回のステージは「踊らせる」というよりも、ダンスビートをひたすら叩きつけるような、気迫に満ちたもの。一曲目の「black light」から安島（Vo/G）は喉を枯らせて叫び、堀内（B）は髪を振り乱してベースを弾く。ラスト「lovender」まで、振り切れたテンションで駆け抜けたステージだった。

▲Hello Sleepwalkers

▲THE ORAL CIGARETTES

▲BLUE ENCOUNT

▲KANA-BOON

イベント後半の五番手には男女ツインボーカルの5人組Hello Sleepwalkersが登場、変幻自在の目まぐるしい展開とドラマティックな音楽性でオーディエンスの目を釘付けにする。トリプルギターの分厚いサウンド、男女の掛け合いを活かしたボーカル、そして卓越した演奏力を見せつけるステージだ。つい先日までレコーディングをしていたという彼ら。中盤にはその新曲も2曲披露し、ラストは次々に曲調が変わるプログレッシブな「円盤飛来」。度肝を抜かれたような反応のオーディエンスも多かった。

続いては、初の全国流通盤となるミニアルバムのリリースを控えたTHE ORAL CIGARETTESが登場。昨年のオーディション「MASH A&R」にて初代グランプリに輝き、4月の「High Apps」イベントにも出演した彼ら。ソリッドなギターロックの曲調に艶のある歌声で、新人バンドとは思えぬ堂々としたパフォーマンスを見せる。一曲目の「大魔王参上」からフロアはヒートアップ、会場が一つになる盛り上がり。「お前ら最高だよ！」という山中拓也（Vo/G）のMCに歓声が応える。ラスト「Mr.ファントム」まで、全力でエネルギーを叩きつけた。

7組目はBLUE ENCOUNT。熊本発のラウドロック4人組の彼らは、先日のサマソニでもオープニングアクトに登場して観客のハートを掴んだ実力の持ち主。この日も強靭なバンドアンサンブル、耳馴染みのいいメロディと息もつかせぬテンションの高さで、フロアを熱くする。エモやパンクロック直系のストレートに情熱を伝えてくる曲調、4人の全力のプレイが、初めて観るだろうお客さんをどんどん引き込んでいく。田邊駿一（Vo/G）はMCでこのイベントがUstream中継されていることに触れ「この会場がどんだけヤバいか、映像を通してみんなに伝えたいんです！」とオーディエンスを煽る。白熱のステージだった。

そして、この日のトリに登場したのはKANA-BOON。一際大きな声援が4人を迎える。今年初めの「HighApps」にオープニングアクトとして出演してから約半年、次世代のロックシーンを担うバンドとして大きく成長を遂げた彼らの姿がそこにあった。躍動感あるダンスロックのアンサンブル、みずみずしく力強い谷口鮪（Vo/G）の歌声に、オーディエンスも全力で応える。メジャーデビューシングル「盛者必衰の理、お断り」も披露したこの日。クライマックスはラストに披露した「ないものねだり」。床が揺れるほどの熱狂に、曲後半のコールアンドレスポンスではフロアのほぼ全員が声を合わせる強烈な一体感。アンコールには「さくらのうた」を披露し、7時間強にわたるイベントは幕を閉じた。

この後も、8月27日（火）梅田クラブクアトロ、8月28日（水）名古屋クラブクアトロとイベントツアーは続く。新世代バンドたちの競演は、各地で熱狂を呼びそうだ。

PHOTO●高田梓
テキスト●柴那典

＜Livemasters CHOICE × HighApps “QUATTRO HEAT UP TOUR 2013”＞
8月27日（火）　梅田 CLUB QUATTRO
OPEN 13:00 / START 14:00
出演：asobius / THE ORAL CIGARETTES / Kidori Kidori / Dr.DOWNER / HAPPY / Hello Sleepwalkers / The Flickers / BLUE ENCOUNT (50音順)
8月28日（水）名古屋 CLUB QUATTRO　※TICKET SOLD OUT!!
OPEN 13:00 / START 14:00
出演：asobius / THE ORAL CIGARETTES / KANA-BOON / KEYTALK / Kidori Kidori / Hello Sleepwalkers / The Flickers / BLUE ENCOUNT (50音順)

[Ustream番組情報]
番組名：『Livemasters CHOICE × HighApps “QUATTRO HEAT UP TOUR 2013”』
オンエア日時：8月24日（土）　14:00～予定
配信URL : http://www.ustream.tv/channel/highapps
ハッシュタグ： #highapps

[ZIP-FM『FIND OUT “HighApps Special”』オンエア情報]
ZIP-FM 『FIND OUT “HighApps Special”』
8月28日（水）　24:00-25:00
USTREAM　http://www.ustream.tv/channel/find-out-thu-day-ver

twitter　https://twitter.com/findout778

◆HighApps　オフィシャルサイト
◆Livemastersオフィシャルサイト