【ライヴレポート】マキシマム ザ ホルモン、灼熱のマリンステージをさらに熱く燃え上がらせた<SUMMER SONIC 2013>
これまでに経験したことのない高温気象のなか、その暑さをものともしない大熱狂のうちに終わった<SUMMER SONIC 2013>。そこで展開された数々の熱狂的なライヴのなかでも特に印象に残ったライヴを紹介する。
マキシマム ザ ホルモンが<SUMMER SONIC 2013>に登場し、期待通りに熱すぎるパフォーマンスを披露した。8月10日の東京会場では、灼熱のマリンステージに集まった多くのオーディエンスが、暑苦しいまでのホットなプレイに熱狂した。
5枚目となるフルアルバム『予襲復讐』をリリースしたばかりのマキシマム ザ ホルモンは、この8月からはいくつもの大型フェスに参加、その後9月末からは全国を回るツアーに出る。つまり新作を引っ提げての半年以上にもわたる壮大なツアーになるのだが、その初日となったのが8月10日のサマソニ東京会場でのパフォーマンスだ。それだけに会場の期待も高まっていて、初日の早い時間帯、しかも焼けるような暑さのマリンステージにもかかわらず、アリーナはぎっしり、スタンド席も日陰になっているところはほぼ満席。
そんな中、SEが流れると客席全体から手拍子が起き、大歓声が沸き上がる。そして怒涛のように激しいライヴが「What's up, people?!」からスタート。「便所サンダルダンス」、「シミ」、「ぶっ生き返す」と立て続けにメジャーなナンバーでたたみかける。ナヲの豪胆なビート、フロント3人の激しい動き、スピード感と迫力に満ちた熱いプレイは暑さも忘れるほど。オーディエンスもこぶしを突き上げ、腰まで折るような激しいヘッドバンギングでノリまくる。といってもこの日のマリンステージは本当に暑かった。2曲終わるとナヲは開口一番“なに!?この暑さ!”と叫ぶ。そして“一つだけ言っとくよ。とりあえず死なないで!”。
中盤以降は新作『予襲復讐』のナンバーを交えながら進んでいくのだが、もちろん熱いプレイは止まらないし、見ている方もさらにヒートアップ。激しいビートに乗せて、アリーナ前方ではもみ合いながらぐるぐると駆け回るサークルピットが何度も生まれていた。終盤には、“命の危険を感じるよ! 暑くて鳥肌が出てる”と言いながらも“みんなの本気をもっと見たい”と「恋のスペルマ」をプレイ。すると、“ノリ方講座”として彼ら自身が動画で紹介したあのダンスでノリまくるオーディエンスも多数出現。興奮は最高潮に達した。
最後にはスタンド席後方でもヘッドバンギングやジャンプする観客が増え、ライヴならではの一体感がスタジアムを包みこんだ。とにかく暑かったけれど、それを少しの間だけでも忘れさせるほど熱く、彼らの持ち味が十分に表れていてとても楽しいパフォーマンスだった。
撮影●浜野カズシ
(C)SUMMER SONIC 2013 All Rights Reserved.
<SUMMER SONIC 2013>
8月10日(土)MARINE STAGE
◆<SUMMER SONIC 2013>オフィシャルサイト
◆夏フェス2013特集ページ
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