【インタビュー】Crack6「初期衝動を忘れずに考えるより感じていたい」
プロジェクト結成10周年を迎えたCrack6がニューシングル「シグナリズム」を7月31日(水)にリリースする。今もロックキッズ魂を持ち続けている年齢不詳(?)のMSTRこと千聖が、この時代に放つ突き抜けたピュアなメッセージ。その熱い想いを語りつくしてくれた。
◆Crack6~拡大画像~
■音楽という信号に乗せて、リズムとメロディを送っているから「シグナリズム」■
──最近、MSTR(千聖)はイベント<Crazy Monsters>を主催して、ν[NEU]やGOTCHAROCKA、MICRO HEAD 4‘NSらと共演しましたが、手応えはどうでしたか?
MSTR:今年はCrack6として、イベントでいろんな場所を廻って、最終的に<Crazy Monsters>に落としこんだ感じだったんですけど、他流試合して、ホントにいい経験をさせてもらいましたね。
──世代の違うバンドとの共演は刺激的ですか?
MSTR:でも、ステージに立っちゃうと世代とか関係なく戦うから、あまり意識しないんですよね。だって格闘技で“あの人、年上だからキック寸止めしよう”とか思わないでしょ(笑)。Crack6を初めて見る人も多かっただろうし、刺激的でしたね。
──そんな精力的な活動を行なっているCrack6ですが、2013年第2弾シングル「シグナリズム」が完成しましたね。今回はメンバーと共作している曲も多く収録されている。
MSTR:Crack6が作品を作るときはメンバーに“曲を持ってきてね”っていつも言うんですよ。僕自身の世界観だけ打ち出すのもアリなんだけど、他の人のフィルターを通した曲も演りたいんですよね。例えばJIRO 6(O-JIRO)の場合、PENICILLINだったらバンド像に沿ってHAKUEIが歌うことを想定して曲を作ると思うんだけど、Crack6では僕が歌ったらどうなるかイメージして曲を作ってほしいし、ベースのTENZIXXだったらeversetというバンドで培ってきた感性をぶつけてほしいとか、一緒に作ったらどういう化学反応が起きるかっていうのも楽しみなんですよ。メンバー以外の人と一緒に曲を作るのもいいし、元々フリーなスタイルなので。
──なるほど。タイトルチューンの「シグナリズム」はメッセージ性の強いアッパーな曲に仕上がりましたね。
MSTR:前回のシングル「Loveless」が色に例えると“紫”とか“白”で、どちらかというと冷たい温度感の冬に似合う曲だったので、今回はリリースも夏だし、違うタイプのノリのいい曲にしたかったんですね。曲書いたとき、サビでみんながタオルを振り回している感じが浮かぶなと思っていたんだけど、選曲会でも同じような意見が出たので“これをタイトル曲にしよう”って。歌詞に関しては書く前に“みんな、どうして音楽を聴くんだろう?”ってあらためて考えたんですね。昔はラジオだったり、雑誌を読んだり、TVで見たりしたのがキッカケでCDショップに行っていたけれど、今はもっと気軽にダウンロードしたりして聴いている。でも、決してみんなが音楽を求めなくなったわけじゃなくて、ツールが変わっただけなんだろうなって。で、時代は変わっても、自分の気持ちを代弁してくれたり、自分が見失ったものを探してくれたりするのが音楽の変わらない魅力なのかもしれないって思ったんですよ。
──音楽自体は変わらぬパワーを持っていますものね。
MSTR:音楽って小説と違って、3分とか5分っていう短い時間の中に自分の想いをリズムに乗せて伝えるものじゃないですか? 音楽っていう信号をリズムやメロディに乗せて送っているわけだから、“シグナル”と“リズム”を合わせて「シグナリズム」っていう造語のタイトルを付けたんです。
──“それってほんとに愛なの? それってほんとに夢なの?”って問いかけるサビが印象的です。
MSTR:そう。テーマは“初期衝動”ですね。俺みたいなミュージシャンだったら、なんでこの音楽を始めたんだろう? とか、なんでこの楽器を始めたんだろう?とか、そういう迷ったときに原点に戻ってみることって大事だと思うんですよね。何が突き動かしているのか、無くしてしまう前に大切なものの価値を自分の胸に問いかけようっていう。僕、昔からブルース・リーの映画『燃えよドラゴン』が大好きなんですけど、その中に“Don't Think! Feel!”っていう台詞が出てくるんですよ。「考える前に感じろ」っていうことなんですけど、この曲に出てくる“これってほんとに愛だよ 涙が溢れるほどの気持ちが教える”ってフレーズもそういうことなんです。
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■音楽という信号に乗せて、リズムとメロディを送っているから「シグナリズム」■
──最近、MSTR(千聖)はイベント<Crazy Monsters>を主催して、ν[NEU]やGOTCHAROCKA、MICRO HEAD 4‘NSらと共演しましたが、手応えはどうでしたか?
MSTR:今年はCrack6として、イベントでいろんな場所を廻って、最終的に<Crazy Monsters>に落としこんだ感じだったんですけど、他流試合して、ホントにいい経験をさせてもらいましたね。
──世代の違うバンドとの共演は刺激的ですか?
MSTR:でも、ステージに立っちゃうと世代とか関係なく戦うから、あまり意識しないんですよね。だって格闘技で“あの人、年上だからキック寸止めしよう”とか思わないでしょ(笑)。Crack6を初めて見る人も多かっただろうし、刺激的でしたね。
──そんな精力的な活動を行なっているCrack6ですが、2013年第2弾シングル「シグナリズム」が完成しましたね。今回はメンバーと共作している曲も多く収録されている。
MSTR:Crack6が作品を作るときはメンバーに“曲を持ってきてね”っていつも言うんですよ。僕自身の世界観だけ打ち出すのもアリなんだけど、他の人のフィルターを通した曲も演りたいんですよね。例えばJIRO 6(O-JIRO)の場合、PENICILLINだったらバンド像に沿ってHAKUEIが歌うことを想定して曲を作ると思うんだけど、Crack6では僕が歌ったらどうなるかイメージして曲を作ってほしいし、ベースのTENZIXXだったらeversetというバンドで培ってきた感性をぶつけてほしいとか、一緒に作ったらどういう化学反応が起きるかっていうのも楽しみなんですよ。メンバー以外の人と一緒に曲を作るのもいいし、元々フリーなスタイルなので。
──なるほど。タイトルチューンの「シグナリズム」はメッセージ性の強いアッパーな曲に仕上がりましたね。
MSTR:前回のシングル「Loveless」が色に例えると“紫”とか“白”で、どちらかというと冷たい温度感の冬に似合う曲だったので、今回はリリースも夏だし、違うタイプのノリのいい曲にしたかったんですね。曲書いたとき、サビでみんながタオルを振り回している感じが浮かぶなと思っていたんだけど、選曲会でも同じような意見が出たので“これをタイトル曲にしよう”って。歌詞に関しては書く前に“みんな、どうして音楽を聴くんだろう?”ってあらためて考えたんですね。昔はラジオだったり、雑誌を読んだり、TVで見たりしたのがキッカケでCDショップに行っていたけれど、今はもっと気軽にダウンロードしたりして聴いている。でも、決してみんなが音楽を求めなくなったわけじゃなくて、ツールが変わっただけなんだろうなって。で、時代は変わっても、自分の気持ちを代弁してくれたり、自分が見失ったものを探してくれたりするのが音楽の変わらない魅力なのかもしれないって思ったんですよ。
──音楽自体は変わらぬパワーを持っていますものね。
MSTR:音楽って小説と違って、3分とか5分っていう短い時間の中に自分の想いをリズムに乗せて伝えるものじゃないですか? 音楽っていう信号をリズムやメロディに乗せて送っているわけだから、“シグナル”と“リズム”を合わせて「シグナリズム」っていう造語のタイトルを付けたんです。
──“それってほんとに愛なの? それってほんとに夢なの?”って問いかけるサビが印象的です。
MSTR:そう。テーマは“初期衝動”ですね。俺みたいなミュージシャンだったら、なんでこの音楽を始めたんだろう? とか、なんでこの楽器を始めたんだろう?とか、そういう迷ったときに原点に戻ってみることって大事だと思うんですよね。何が突き動かしているのか、無くしてしまう前に大切なものの価値を自分の胸に問いかけようっていう。僕、昔からブルース・リーの映画『燃えよドラゴン』が大好きなんですけど、その中に“Don't Think! Feel!”っていう台詞が出てくるんですよ。「考える前に感じろ」っていうことなんですけど、この曲に出てくる“これってほんとに愛だよ 涙が溢れるほどの気持ちが教える”ってフレーズもそういうことなんです。
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