YOSHIKI、『YOSHIKI CLASSICAL』を全世界発売

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ついにYOSHIKIが動き出した。X JAPANの新作と並行し、VIOLET UK名義でも長年にわたる製作期間を経て渾身の作品が誕生を待つ状況にあるわけだが、ここで新たに発表されたニューアルバムは、X JAPANでもVIOLET UKでもなく、作曲家YOSHIKIによるクラシック作品『YOSHIKI CLASSICAL』である。

◆『YOSHIKI CLASSICAL』ティーザー映像、「Miracle」試聴音源

▲日本・ヨーロッパ向けジャケット写真
▲北米向けジャケット写真
ポイントのひとつは、『YOSHIKI CLASSICAL』が全世界をターゲットにした作品であることだろう。日本では2013年9月25日(水)にリリースとなるが、同時にアメリカ現地時間9月24日に全世界においてアルバムCDがINgrooves Fontanaより発売となる。また日本でのリリースを待たずして、米現地時間8月27日には、日本を除く全世界で先行配信がスタートとなる。

これまでYOSHIKIはクラシック作品は2作リリースしているが、いずれも日本国内のみのリリースとなっており、海外からは入手困難な状況にあった。1993年にクラシック作品としては異例のセールスを記録した『Eternal Melody』、そして2005年続編としてリリースされた『ETERNAL MELODY II』という2作だが、約8年ぶりのリリースとなる本作『YOSHIKI CLASSICAL』は、これら2タイトルのベスト盤とも呼ぶべき楽曲群に新曲を加えたもので、優雅で繊細ながらも実に濃密な作品となったようだ。

アルバムでは、ジョージ・マーティン、ロンドンフィルハーモニックオーケストラ、東京シティフィルハーモニックオーケストラ、そしてカルテット・サンフランシスコとのコラボレートが実現しており、美しいくもはかないYOSHIKIのピアノに、優雅さと激しさが美しく交差するオーケストレーションは、作曲家としてのYOSHIKIと共に、コンポーザーとしての卓越した才能を存分に堪能できるものだ。

これまでも、作曲家として数々のクラシック作品を手掛けてきたYOSHIKIだが、『天皇陛下御即位十年をお祝いする国民祭典』のための奉祝曲「Anniversary」、2005年日本国際博覧会「愛・地球博」公式イメージソング「I'll Be Your Love」、2013年1月に世界111カ国で配信され世界中でチャートを賑わせた感動のゴールデングローブ賞のテーマ曲「Golden Globe Theme」も収録される。

そして注目は、X JAPANワールドツアーのオープニング曲に使用された新曲「Miracle」の収録だ。もちろんCD化はこれが初のこととなる。

“I began taking piano lessons and music theory at age four, and became interested in classical works by Beethoven and Schubert. In elementary school, I played the trumpet in the brass band, and around age ten started composing songs for piano. I've been writing Classical music ever since. Needless to say, Classical music has been a major influence in my musical career including X Japan. I'm so excited to finally share my classical compositions that are very close to my heart with my fans around the world.”──YOSHIKI

[訳:4歳からピアノとミュージックセオリーを習い始め、ベートーベンやシューベルトのクラシック音楽に興味を持つ様になりました。小学校の時はブラスバンドでトランペットを演奏し、10歳頃からピアノで作曲をする様になり、以来クラシック音楽を書き続けています。言うまでもなく、クラシック音楽はX JAPANを含め、ぼくの音楽人生に多大なる影響を与えてきました。クラシックはいつも心の中にあり、こうして全世界のファンにようやく届けられることを本当に嬉しく思います。]──YOSHIKI

類まれなる過激なロックドラマーであり、硬軟自在なピアニストであり、破滅的なパフォーマーでもあり、映画音楽からロックンロールまでを書き下ろすロマンティストでもあるYOSHIKIだが、彼の身体の中心を貫くのはクラシック音楽だ。「Golden Globe Theme」などはクラシカルな骨格を持ちながらも、ポップスとロックのスピリットをまぶした、実にキャッチーなインストゥルメンタル作品であり、YOSHIKIならではの美しい旋律は普遍的な魅力を湛えたものだった。なお、同作品の売上げは、カリフォルニアのチャリティ団体Yoshiki Foundation Americaを通じハリウッド外国人記者団(HFPA)指定のチャリティ団体へ寄付されることとなった。積極的なチャリティー活動を行うYOSHIKIだが、楽曲「Anniversary」からの収益金もYFAを通じて東日本大震災被害者の救済金として寄付されていた。

音楽と共に生き、音楽を支え、音楽に支えられてきた自身の人生だからこそ、YOSHIKIはその音楽で人々に潤いをもたらすとともに、チャリティにて直接の還元を実践するのだろう。新作『YOSHIKI CLASSICAL』にも、YOSHIKIの音楽への姿勢はそのまま表れる。その流れるような旋律には、慈悲の心にも似た癒しの力が感じられそうだ。



『YOSHIKI CLASSICAL』
2013年9月25日(水)発売
WPCL-11616 (CD)\3,150(税込)
※曲順未定
1.Miracle
2.Seize The Light (Classical Version)
3.Golden Globe Theme
4.Tears (Classical Version)
5.Red Christmas (Classical Version)
6.Rosa (Classical Version)
7.Anniversary
8.Forever Love (Classical Version)
9.I'll Be Your Love (Classical Version)
10.Amethyst
11.Golden Globe Theme (Quartet Version)

◆YOSHIKIオフィシャルサイト
◆YOSHIKIオフィシャルtwitter
◆YOSHIKIオフィシャルfacebook
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