【インタビュー】HERO、インタビュー後編。バンドの最新色を堪能できるメジャーデビューシングル

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7月10日にシングル「「答え合わせ」でメジャーデビューを果たしたHERO。BARKSでは今作についてと、バンドの個性を紐解くインタビューを前編と後編に分けてお届けしている。後編となる今回は、メジャーデビュー作「「答え合わせ」」についてじっくりと。また、年末にツアーの“グランドファイナル”として行う、渋谷公会堂公演についても聞いているので、ご覧いただきたい。

◆メジャーに行って変わるのを恐れていたファンは、ホッとしたみたいです。(SARSHI)

――そして7月10日にリリースされたシングル「「答え合わせ」」ですが、やはりメジャーデビュー作ということで、今まで以上に気合も入ったんじゃありません?

SARSHI(G):いや、インディーズだからメジャーだからっていうのは、そんなに関係なくて。これまでの流れ通り、全曲ライブ映えしそうなものを持ってこれたと思います。実際、6月のツアー初日で初めて収録3曲披露したら、個人的にも良い感触で。メジャーに行って変わるのを恐れていたファンは、ホッとしたみたいです。

Yusuke(Dr):うん。“安心しました”っていう声は、たくさん貰いましたね。

――これぞHERO!なメロディの際立ったポップ・チューンで、“遠い未来も二人でいたい”という歌詞からすると、やはりラブソングと捉えていい?

JIN(Vo):……でありつつ、もちろんファンと重ね合わせて捉えることもできる歌詞なんで。そこまで狙って書いたわけではないんですけど、メジャー一発目としてはちょうど良い感じになりましたね。わかりやすい言葉で書こうっていうのは普段通りで、ただ、あんまり言葉数が多くならないように今回は意識したかな。なんか、そういう気分だったんですよ。

SARSHI:最近、そんな傾向じゃない? あんまり言葉を詰め込まなくなった。

――よりシンプルに伝えたい気持ちが高まっているのかもしれないですね。ところで、この曲を栄えあるデビュー曲に選んだ決め手は?

JIN:Aメロのコード感ですかね。曲は常に作ってるんで、そのときストックにあった2、3曲の中から、レコード会社の担当と俺で話して“これだろうね”って。

SARSHI:そこでメロディを引き立たせる雰囲気を作ろうと、ギタリストとしては音/フレーズ作りをしていきました。

Yusuke:やっぱりウチは、歌のメロディを邪魔しないのが大前提なんで。必然的に、僕も普段はあんまりドラムの音数は入れないんですけど、この曲に関しては勢いが欲しくて、イントロにはいっぱいキックを入れてみたんです。

――ベース音に続いてドラムとギターフレーズがガツンと入る、あのイントロは印象的ですよね。

yu-ta(B):もっと疾走感を出せば良くなるんじゃないかと思って、試しに頭にベースのスライド音を入れてみたら、そのまま採用されて良かったです(笑)。あと、個人的な推しはギターソロの後ろで鳴ってるベースのメロディですね。しかも仕上がってみたら、SARSHIのギターソロも掛け合うように絡んできて、聴いててすごく気持ちいい!

――対してカップリングの「「誰も知らない言葉」」は、バンドサウンドの激しさを前面に押し出した楽曲で。ただでさえノリの激しさには定評のあるHEROなのに、この曲では一体どうなってしまうんでしょう?

SARSHI:たぶんノリはそんなに変わんないんですけど、マイナー調で激しい曲だから、やっぱりテンション感は変わるでしょうね。こういうスピード感のあるアグレッシヴな曲って久々だったから、イントロもちょっとメタルっぽい雰囲気にしてみたり、今までのHEROになかったものを取り入れてみました。

yu-ta:そのイントロをSARSHIに聴かせてもらったとき、“あ、なんか新しいな”と思ったんですよ。ありそうで無かった雰囲気というか、だから既存のファンにとっても新鮮だろうし、いわゆる拳あげる系のバンドのファンも、ちょっと取り込めるんじゃないかなって(笑)。

Yusuke:ただ、単純に激しく叩くだけじゃなく、抑えるところは抑えるからこそ激しさが際立つんだってことは意識して録りました。

◆僕らが変わるんじゃなく、時代を変えようかなって。(JIN)

――不条理な世界の仕組みを暴き立てるような歌詞も秀逸で、「「答え合わせ」」のような優しく愛に溢れたリリックの反面、こういう普通の人間が見ないフリをしている部分を抉った歌詞も書けるところは、JINさんの武器ですよね。

JIN:まぁ、酔っぱらっててイライラしてたんですよ。そういうときに書くと、だいたいそういう歌詞になるっていう(笑)。だから、別に特定の出来事や経験について書いたつもりもない。でも、ぶっちゃけ今回は3曲とも酔っぱらって書いてるんですけど!

――なのに「「誰も知らない言葉」」ではガナってみたり、曲ごとに歌声もまるで違うのが面白い。歌っているときの気持ちを、それぞれ色で例えるなら何色?

JIN:「「答え合わせ」」が白で、「「誰も知らない言葉」」が黒。「feeling」は……曲のイメージで青かな。

Yusuke:曲調は明るいのに、歌詞はちょっと切ない。こういう曲は大好きなんで、「feeling」はレコーディングも楽しく出来ましたね。

――爽やかな曲だからこそ、歌詞の切なさが際立っていて。失った人に対する想いを執着ではなく、感謝として美しく描いているのが素敵ですよね。

JIN:まぁ、僕自身はそんなに強い人間じゃないんで、歌詞の世界だけでも綺麗にしといたろう!って感じです(笑)。実際、こんな状況になったら未練タラタラですよ!

SARSHI:この3曲の中では、僕も「feeling」が一番好き。ライブでやってても気持ち良いし、純粋にメロディーが好きなんですよ。個人的には「「答え合わせ」」以上にJINくん節な気がする。

yu-ta:僕にとっては“見せ場来た!”みたいな曲ですね。ベースって弦を1本ずつ弾くイメージが強いですけど、僕、ギターも弾いたりしてたんで、よく2本でジャーン!と鳴らしたりするんですよ。そしたらJINくんに“それを武器にしたほうがいいんじゃない?”って言われたんで、この曲のイントロでやってみたんです。だから……ライブで間違えたらヤバイ(笑)。

――より目立ってしまいますからね。さて、6月に始まったメジャー1stワンマンツアー“オープニング”は、9月15日のセミファイナル・赤坂BLITZを経て、12月30日のグランドファイナル・渋谷公会堂まで続きますが、こちらに“ライブハウス渋谷公会堂へようこそ!”と名付けた真意は……?

JIN:僕らが変わるんじゃなく、時代を変えようかなって。まだ細かいことは言えないんですけど、単純に、渋谷公会堂をライブハウス化したいんです。ま、これからいろいろとアイディアを練っていきますよ。

SARSHI:JINくんがホールをやると決めたからには、それに僕らもついていって。今まで積み上げてきたものに加えて、新しいHEROのスタイルを築けたらいいかなと思ってます。

Yusuke:初のホールワンマンということで、ファンのノセ方とかもどう変わっていくのか? すごく楽しみなんで、また新しい武器を発見できたらいいですね。

yu-ta:今まで勇気が出ないとか、親の許しが出ないとかでライブに来られなかった人たちも、ホールなら来れると思うんですね。そこで、きっと今までとは違う楽しみ方も出来るだろうから、この機会に皆さん、ぜひHEROに会いに来てください!

インタビュー&文◎清水素子


1st Single 「「答え合わせ」」
※「」カッコも表記
2013年7月10日発売
[Type-A (CD+DVD)]
CRCP-10294 ¥1,890(税込)
1.「答え合わせ」
2.「誰も知らない言葉」
DVD収録:「答え合わせ」Music Video
[Type-B (CD+DVD)]
CRCP-10295 ¥1,890(税込)
1.「答え合わせ」
2.feeling
DVD収録内容:特典映像
[Type-C (CD)]
CRCP-10296 ¥1,260(tax in)
「答え合わせ」
「誰も知らない言葉」
feeling

<HEROメジャー1stワンマンツアー「オープニング」>
7月13日(土) 大阪AKASO
7月20日(土) 宮城・仙台MACANA
7月27日(土) 福岡Drum Be-1
8月4日(日) 岡山IMAGE
9月15日(土) 東京・赤坂BLITZ (セミファイナル)
<ライブハウス渋谷公会堂へようこそ!>
12月30日(月) 渋谷公会堂(グランドファイナル)

【メジャーデビューシングル「答え合わせ」インストアイベント第1弾】
6月9日(日)ライカエジソン東京店
6月16日(日)自主盤倶楽部
6月23日(日)fiveStars名古屋
6月30日(日)池袋ブランドX
7月9日(火)ライカエジソン原宿店
7月14日(日)ZEAL LINK大阪
7月21日(日)littleHEARTS.仙台
7月28日(日)福岡SKULL ROSE

◆HERO BARKSインタビュー前編
◆HEROオフィシャルサイト
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