【インタビュー】VAMPS、ニューシングル、ZEPPツアー、海外公演、ベスト盤を語る「現状、日本でここまでやってるアーティストはいないんじゃないかな」

ポスト

VAMPSオリジナルというべき籠城スタイルで、全国のZEPPに立てこもり、夜な夜なロックンロールパーティを繰り広げる狂騒のツアー<VAMPS LIVE 2013>もスタート。いよいよ快進撃の口火を切ったVAMPSから両A面のニューシングル「ⒶHEAD/REPLAY」が届いた。HYDEとK.A.Zという両極にして最強の個性を色濃く印象づけるこの2曲について、まさしくリリース当日である7月3日の、現在進行形の心境と共に語ってもらった。秋には英詞版ベストアルバムをリリース、海外公演日程も発表されたこの日。これは二人のリアルタイムな言葉たちだ。

◆VAMPS 画像

■5年を迎えた翌日の今日がリリースっていうことが感慨深い──HYDE
■部屋に飾るにしても、こういう女性の絵だったら楽しいじゃない──K.A.Z

──本日7月3日、めでたくリリースとなりました両A面シングル「ⒶHEAD/REPLAY」ですが。やはり発売日を迎えるというのは気持ちも新たになるものでしょうか。

HYDE:どうなんでしょうね? “ああ、今日はいっぱい仕事がある日だな”とは思ってましたけど(笑)。

K.A.Z:毎回そうだけど、曲を作ってレコーディングして、マスタリングっていう最後の行程が終わった時点でもう自分の中では発売されたような感覚になってるところがあるからね(笑)。改めて発売日って言われると“ああ、そうか”みたいな。

HYDE:でも僕らはもうずっと聴いてるけど、ファンの人にとってはこうしてパッケージになって届く初めての日だもんね。そういう意味では無事に届けられてよかったな、と。ていうか僕、昨日のライヴでファンの人にVAMPSが5周年だってことを教えられたんですよ。だから発売日を迎えてどうというより、ちょうど5年を迎えた翌日の今日がリリースっていうことのほうが感慨深いですね。ああ、そういうタイミングなんやなって。

──特に狙っていたわけではないんですか。

HYDE:だって昨日、会場入りするときにファンの人に「HYDE、誕生日おめでとう!」って言われて“あれ? 俺、誕生日だったっけ?”って思ったぐらいだから(笑)。

──ジャケットの雰囲気もまたガラリと。

HYDE:はい、ちょっと変えてみようかなと思って。

──それはレーベル移籍して初の作品だということも踏まえての、新たなスタートという気持ちがあってのものでしょうか。

HYDE:それも多少はありますけど、前回のジャケットでアートワークの流れがひとつ完結したんですよね。それまでのCDを全部つなげると一枚の絵になるんですけど、そのシリーズとしての形ができあがったというか。なので、変えるなら次だなと前々から思っていたんです。今回、キムスネイクさんにイラストを手がけていただいたんですけど、僕は彼の作品が大好きで。ジャケットを作る場合、部屋に飾りたくなるようなものっていうのが僕の中に基本としてあるんですね。そう考えたときに、ぜひ彼の絵を飾りたいなと。しかも女の子がいいなと思ったんですよね。で、彼のタレントさん(※キムスネイクとはイラストレーター・木村タカヒロ氏の生み出したキャラクターが登録されたバーチャルタレント事務所の顔も持つ)の中から“この子がいい”って。

──ナターシャさん、でしたよね。

HYDE:そうそう。最初は“この子みたいな感じで”ってオーダーしてたんですけど“やっぱりズバリこの子でお願いします!”って、髪の毛だけちょっと切ってもらって。

──何が決め手だったんでしょう。

HYDE:どこ見てるかわからない、感情のない目(笑)。キムスネイクさんの描くキャラクターってそういう子が多いですけど、彼女は特別ヴァンパイアっぽかったんですよ。このカラッポな感じがよくて。

K.A.Z:いいよね。部屋に飾るにしても、こういう女性の絵だったら楽しいじゃない? 自分の写真だと裏返したくなっちゃう(笑)。イラストは大丈夫なんだけどね。

──VAMPSらしいけど、すごく新しさを感じますし、ちょっと邦楽っぽくない感じも気が利いてるなと思いました。

HYDE:うん、気に入ってます。

◆インタビュー(2)へ
この記事をポスト

この記事の関連情報